石原慎太郎とは、2011年7月現在の東京都知事である。同年4月10日の統一地方選挙において四選を果たし、第17代東京都知事の地位が確定した。
概要
1932年、兵庫県神戸市生まれ、一橋大学卒。弟は俳優・石原裕次郎。長男は政治家・石原伸晃、次男天気予報士・石原良純、三男は政治家・石原宏高、四男は画 家・石原延啓。ペニスで障子を破ることで有名な『太陽の季節』で芥川賞を受賞。自民党の衆議院議員として活躍。1989年には総裁選に出るも、海部俊樹に敗れる。その後、議員を辞職。
1975年には東京都知事選に初めて立候補するも落選。このとき、対立候補の美濃部亮吉氏(当時)への演説で、「前頭葉の退化した60、70の老人に政治を任せる時代は終わったんじゃないですか?」と発言したことが問題に。
1999年、東京都知事選挙に再び立候補し、当選(当時67歳)。その後の都知事選でも高い得票率で3選を果たし、現在でも知事を務めている(2011年1月現在、78歳)。そろそろ過去に発言した事がブーメランになってもおかしくない年齢である。というか、すでに・・・
政策
知事としては東京都の財政再建、ディーゼル車の規制強化、新銀行東京の設立、都立大学の再編、1000人規模の警官の増員と取り締まりの強化など、あらゆる政策を推し進め一定の成果を上げた。
事実、今日の東京都の財政は鈴木元知事(故人、1979年~1995年)の水準から大きく回復しているし、東京都内におけるディーゼル車の発癌性物質を含む排気ガスも大幅に減少している。治安対策に関しては特に力を入れており、歌舞伎町における違法店舗が激減したりと、目に見える効果を出している。
一方で強引なやり方と歯に衣着せぬ態度に対する反発も多い。財政再建に先駆けて福祉サービスを削減した際も、そのやり方は度々『強権的』と批判されたし、都立大学の再編についても教員達の強い反対があったにも関わらず実行に移している。
障害者や同性愛者、さらには老人といった社会的弱者に対する問題発言も見られ、関連団体とトラブルになることも少なくない。また、官官接待や不正な現金の受け取りなどの汚職も取り上げられ、身内のために都の施設に数億円規模の投資を行ったり、海外への出張旅費に莫大な予算を浪費したりと、公私混同とも取れる行為が取りざたされている。
しかしそういったトラブルが報道されたにも関わらず、その後二度行われた都知事選ではいずれもかなりの票を得て圧勝している。これが石原当人の政治方針とその業績によるものなのか、それとも当人の『石原裕次郎の兄でございます』という演説によるものなのかは不明だ。
非実在青少年規制に関して
2010年には、都議会に於いて都青少年健全育成条例の改正(所謂「非実在青少年規制」)を推し進め、12月には修正が加えられた改正案が成立。この改正案は指定された性的描写のある漫画等の販売に制限を設けるものとされている。
条例文中から引用すると、対象となる表現は
刑罰法規に触れる性交もしくは性交類似行為等を不当に賛美しまたは誇張
したものとされているが、これは『非常に曖昧な基準であり、表現活動の委縮につながるのではないか』と関連業界から批判されている。改正に当たって は民主党等の働きかけで付帯決議となり『慎重な運用』が求められることになったが、それがどこまで効果を発揮するかは未知数である。
都知事当人は
児童ポルノの根絶とこの種の図書類の蔓延の防止に向けて都が、都民、事業者と一体となって取り組み、現在のおぞましい状況にこの東京から決別していきたい
と積極的な姿勢を示しているが、同時に
対象となっているものは読んでもいないし、見てもいない。(しかし青少年への悪影響は)ありますよ、そりゃ。ないと思う方がおかしい?違うのか?(産経新聞 2010年3月19日)
と新聞記者に詰め寄り、感情的で根拠のない意見として各方面から顰蹙を買った。この他反対を表明した関係者に対しても度々過激な発言を行っており、非難を浴びている。
また、当人は『太陽の季節』『狂った果実』『完全な遊戯』『処刑の部屋』などといった性的かつ非倫理的な著作を出版しているのに対し、今回の改正案を提示するのは筋が通らないのではないか、という指摘もある(この改正では性的な小説は対象外)。
結局自分の作品が含まれる小説を保護しつつ他の作品を排除すると解釈できる行動を取った石原知事は後に↓のような苦しい言い訳を繰り返して更なる反発を招く事に。火に油注いでどうするんだ。これは『自身の政策に歯向かう人間には悪質なレッテルを貼って対抗する』姿勢と捉えられ、多くの批判を呼んだ。
その頃(70年代)、私は間違っていた。それに当時、変態を是認するような本なんて無かった。でも世の中に変態ってやっぱりいるからね、気の毒な人でDNAが狂ってて。(毎日新聞 2010年12月18日)
また2010年の12月3日には、東京都小学校PTA協議会が都庁で提出した「過激な性描写のある漫画やアニメの18歳未満への販売を規制する都青少年健全育成条例改正案の早期制定を求める緊急要望」についても石原知事は
と述べ、同改正案の必要性を強調した。
更に翌2011年2月16日(水曜日)に行われた平成23年第1回定例会においても
「先般のブラジルの世界大会では今回問題にした種類の漫画も含めてですね、児童ポルノというものがこれだけ野放しになっている国は日本だけだ。何とかしてくれという要請がありました。」
と述べた。
2009年(最新版)の国別児童ポルノサイト数
(イタリアの児童保護団体テレフォノ・アルコバレーノの報告書より)
総数 49,393
1位:ドイツ 19,488
2位:オランダ 10,277
3位:アメリカ 8,411
4位:ロシア 7,118
5位:キプロス 1,688
6位:カナダ 1,013
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13位:日本 56
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え?
東北地方太平洋沖地震に関して
2011年3月に起こった東北地方太平洋沖地震について、同月の14日に
「我欲に縛られ政治もポピュリズムでやっている。それが一気に押し流されて、この津波をうまく利用してだね、我欲を一回洗い落とす必要がある。積年たまった日本人の心のあかをね。これはやっぱり天罰だと思う。被災者の方々、かわいそうですよ」
と発言。
大量の犠牲者を出した大災害を「天罰」と表現したこの発言について、ネットやリアルに関わらず「不謹慎だ」「犠牲者を侮辱している」など批難の声が多くあがった。 その後の記者会見で「震災を『天罰』とは不謹慎では?」という旨の質問した記者に対し、「被災した方には非常に耳障りな言葉に聞こえるかもしれませんが、と言葉を添えている」と釈明をした。
その後知事はこの「津波は天罰」発言について不適切だったと謝罪。しかし本人が間違いを認めて謝罪したにも関わらず『彼の真意は別にある』と擁護する意見が少なからず数で出没した。彼らはネットが自由に使える環境から「我欲に釣られて民主に政権を渡した日本への天罰」「天から与えられた災害だ」「古来より日本では災害は神が与えるとされていた」などという聞こえの良い言葉を無責任に並べてはそれに酔いしれて、発言者本人が過ちを認めて謝罪した発言を分析し、解説し、擁護。その結果、彼らの主張はライフラインの整ったほとんど不便のない立場から「天罰受けても挫けず立ち向かう日本かっこいい。ボク日本人で良かった。」みたいな自己陶酔に浸る「天罰ごっこ」へと変わって言った。
結果として知事の「津波は天罰発言」が、「漫画やアニメが青少年に影響ないわけがない」と断言した石原氏本人の言葉で、多くの日本人が影響を受け不謹慎な発言を美化して膨張させ、自己陶酔に浸る者達を生み出すことになってしまったのは皮肉な話である。
その後都知事は水道水の放射線物質検出に伴い、件の水道水をガブ飲みして安全性をアピールしたり(但し高齢者は放射線内部被曝の影響が少ない)、原発事故に対応したハイパーレスキュー隊を涙ながらに激励したりと、震災への対応に追われた。これを「天罰」発言による批判のカバーとしての都知事戦に向けた選挙パフォーマンスと見る向きもある。
しかし後に石原は新たに「天からの警告」発言を行いまた叩かれる羽目に。まるで成長していない…
そしてニコニコ生放送で非実在青少年についての話の中で「~アニメエキスポ震災でパーになったざまぁみろ」と震災を喜ぶかのような発言をした。この発言によって、被災者・出版社と読者にとって許せない言葉になってしまったのかもしれない。
外交問題
外交問題に関しては厳とした態度を取っており、特に中韓に対する姿勢はしばしば『右翼的』と言われる。中国との間に生じた沖ノ鳥島の領有問題に当たっては、自ら現地へ視察に行ったり、関連施設の建設を推進したりとあらゆる対抗策を取った。2010年の尖閣諸島の衝突事件に関しても、ビデオを流出させた海保職員を称賛したり、中国側を「ヤクザ国家」と強く非難するなど、強硬な姿勢を崩していない。
但しA級戦犯の靖国における合祀や、君が代に対する考え方はいわゆる保守派とはやや違った見方を示しており、彼らとは一線を画している。
また、「尊敬する人物は誰ですか?」と聞かれて「パク・チョンヒ元大統領だ」と答えるなど、必ずしも特定アジアを嫌っているわけではない。
豆知識
- 2016年のオリンピック招致に向け尽力してきたが、結局何億円もの都税を使ってお流れになった。今後は懲りずに2020年の招致に向け準備を進めるとのこと。いい加減にしてくれ。
- 2003年にはTBSが石原の演説を報道するにあたり、演説の内容を誤って(?)報道して問題となった。都知事の『(日韓併合を)100%擁護するつもりはない』という発言を、『100%擁護するつもりだ』というテロップをつけて放映し、「また石原が問題発言か?」として報道したもの。
- 二度目以降の都知事選では公明党からの選挙支援をもらっているが、創価学会そのものは大そう嫌いな様子。池田大作の人物像に関しては『悪しき 天才、巨大な俗物』とまで酷評している。
- 法華系新興宗教「霊友会」の信者。政界進出の際にここから大量の宗教票を獲得したという。
- 1995年以降、当人曰く「間違っていた」頃に受賞した芥川賞の選考委員を(何故か)務めているが、基本的に候補作を褒めない。特に新しいタイプの小説は褒めない。
- 文学者としての感性を生かした独特のネーミングセンスには定評がn(ry
- 首都機能移転には「国会議員の頃から反対」で、1990年の国会移転法案の採決では「(反対であることを示すため)、金丸信氏の隣で着席していた」とのこと。ただ、当時の国会の席は石原と金丸氏の席はだいぶ離れており、「記憶は定かではない」とはぐらかした。(朝日新聞 2001年12月8日)
- 「映画倫理審査会(映倫)」が設置されたのは、石原の著書『太陽の季節』が映画化されたため。
- 著書『処刑の部屋』が映画化された直後、この作品の影響で当時の中高生らによって各地で強姦事件・強姦未遂事件が発生した。
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関連項目
http://dic.nicomoba.jp/k/a/%E7%9F%B3%E5%8E%9F%E6%85%8E%E5%A4%AA%E9%83%8E


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読み:イシハラシンタロウ
初版作成日: 08/11/04 22:14 ◆ 最終更新日: 12/04/01 12:13
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