砲雷撃戦!よーい!とは、『艦隊これくしょん~艦これ~』の二次創作イベントの一形態である。
概要
イベント運営団体『SDF』が主催する『艦隊これくしょん~艦これ~』のオンリー同人誌即売会で同作品の二次創作イベントとしては2013年の艦これサービス開始当初(最初の開催が2013年6月)から開催している古参であり最大手である。
2021年現在に至るまで全国で年に10回前後ほど開催されており(2020年及び2021年は新型コロナウイルスによる緊急事態宣言のため減少)、
東京都江東区の「東京ビッグサイト」や「大田区産業プラザPio」等の大型会場では夏と冬のコミックマーケット(コミケ)の凡そ一か月後に開催され、その際にはミリタリージャンルである「ガールズ&パンツァー」の「ぱんっあ☆ふぉー!」、「ストライクウィッチーズ」の「戦場の乙女たち」などのオンリー即売会との合同による『陸海空合同演習』、「魔法少女まどかマギカ」の「もう何も怖くない」などの他作品との合同開催である『サンライズクリエイション』『SDFスペシャル』などとして開催される。
他にも京都府「京都パルスプラザ」や大阪府「インテックス大阪」などの大都市でも他の即売会と合同イベントを実施している。
いずれの即売会も同じ主催による運営で各イベントスケジュールの調整が容易なのもあり、規模に比例して参加者が多く、こういった合同型イベントの嚆矢ともなっている(以前からあった地方でのオールジャンル即売会と違い、オンリーイベントの集合体という点に注目)
そのためサークル運営する提督は砲雷撃戦!よーい!に合わせて新刊を発行する事が多く、場合によってはコミケからおよそ1ケ月弱で新刊を用意するというかなりハードなスケジュールをこなす提督も居る。
それ以外にもコミケで新刊が入手出来なかったあるいはサークル落選した提督や交通機関の繁忙期を外したことによる遠征難易度の低さ(運賃の安さや周辺施設の宿泊予約の容易さから)から地方からの来場者も多く見られる。
・・・と、此処までなら大規模オンリーの同人誌即売会なのだが、これは砲雷撃戦!よーい!のほんの一面でしかない。
もう一つの概要(むしろ本質)
その本領発揮と云えるのが「艦隊これくしょん~艦これ~」のサーバー名に由来する土地での開催。
鎮守府・警備府・基地・泊地名など所謂「聖地巡礼」ともされる地方オンリーイベントである。土地に対する概略は『艦これ聖地巡礼』の項目を参考にしていただければ幸いである。
その範囲は極めて広域であり、鎮守府所在地である広島県呉市や江田島市(呉鎮守府・海軍兵学校)に京都府舞鶴市(舞鶴鎮守府)、北は本州の北端とも云える青森県むつ市大湊(大湊警備府)、南は四国最南端の高知県宿毛(宿毛湾泊地)に本州最南端である鹿児島県鹿屋(鹿屋基地)、果ては日本飛び越えてゲーム未実装の高雄警備府こと台湾・高雄市で開催された実績がある。なお、横須賀市(横須賀鎮守府)や佐世保市(佐世保鎮守府)で開催されないのはそれぞれの地元において別の運営による即売会が開催されており主催からも棲み分けと言及されている
上記に挙げた以外にも鎮守府や泊地など日本海軍・海上自衛隊がゆかりの地は明治以後に整備された地域が大半であり、更に防衛・防諜上の観点から古くからの交通の要衝(城下町や門前町、街道沿いなど)から外れた地方にある事が多く通常「僻地」と呼ばれても差し支えない場所が決して少なくない
分かり易く言えば小回りが利く高速道路はともかく、航空機も新幹線も直通できない土地にも関わらず、人が集まり即売会は開催され続けている。
その勢いたるや主催及び参加者である提督たち(サークル・一般参加者問わず)が
「当日の新刊」「サークルリスト」などの同人誌の情報よりも先に「地元のグルメ情報」をこれでもかと各種SNSで配信しているのである
繰り返すが、
・・・同人誌即売会とは一体・・・と考えたくもなるがここ1、2年はひとたび開催されれば、
- 開催が決まった土地周辺のホテルや旅館の空室が告知数日で満室になる(早いのだとほぼ翌日で、取れない際は周辺のターミナル駅から出張る提督も見かける)
- 即売会前日に恒例として前夜祭や海軍遺跡を巡るツアーが催されており、多い時だと数百人が集まる(当然その現場の食事風景も配信)
- 同人誌即売会なのに最大手がコミケでの壁サークルではなく会場の外で行っている地元の物産品(時期により異なるが当然食べ物)
- イベント開催前日に現地入りしている提督からは「地元で飯食ってる」の配信があり、それにリツイートやいいね!が付きまくりオススメトレンドに「○○砲雷撃戦」「砲雷撃戦○○」の名を連ねる
- イベントによってはどっかのお偉いさんが挨拶に来訪する(詳しくは各自で調べてほしい)
- 主催がキッチンカー仕立てて飯テロを誘発する(魯肉飯など)
- 名産地に近いせいかマグロの解体ショーを行う→New!
・・・等、一般的に知られているコミックマーケットをはじめとする同人誌即売会とは趣が明らかに異なる様相を呈しているのだった。最新のに関しては⇒こちら。繰り返しになるが敢えて言おう
同人誌即売会とはいったい・・・
2018年3月に開催された『艦隊これくしょん~艦これ~佐世保鎮守府巡り』において二日間で佐世保市にのべ10000人もの人々が集まったのはこういった地方での即売会によって鍛えられた百戦錬磨の提督たち(公式曰く「高機動提督」)なのかもしれない。
遂には2018年度日本ふるさとイベント大賞にも選出されている⇒概要はこちら。
余談だが、ニコニコ視聴者には割と著名な都内某所の『例のプール』で開催された実績まである。此処まで来ると主催と参加者の限界争いのチキンレースになっているのではないかと推察したくなる。
関連動画・静画
ニコニコ動画においての砲雷撃戦!よーい!は主に東京での開催に関する動画・新刊告知の静画が多い。
静画に関しては「高機動提督」の一例や会場へ向かうにあたっての心構えを挙げている
関連商品
地方での砲雷撃戦!よーい!は開催地によっては登山や丘陵地への誘導、(物理的に)海に近い会場もあり、水分補給は他のイベント以上に重要だったりする。防寒や防暑対策もコミックマーケット以上に用心したい
関連コミュニティ
砲雷撃戦!よーい!に関するニコニコミュニティを紹介してください。
関連項目
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