概要
「RAGING BATTLE」(2009年2月14日発売)で登場。
速攻魔法
※「GOLD SERIES 2013」収録のカード(GS05-JP017)による
フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動できる。
エンドフェイズ時まで、選択したモンスターの攻撃力は
400ポイントアップし、効果は無効化される。
注:「エンドフェイズ時」は「ターン終了時」と読み替える
速攻魔法ゆえに扱いやすく、攻撃力変化の効果故にダメージステップ中にも使用できる。「エフェクト・ヴェーラー」など、ほかの効果無効系のカードにはない利点。
ただし、相手モンスターの妨害の場合、相手ターン中ならば「エフェクト・ヴェーラー」のほうが、手札から発動できる、相手の先攻1ターン目でも使用可能など、より強力。
こちらの利点は、自分モンスターにも利用できるためデメリット効果の打ち消しなどのコンボを狙える点や、前述のようなダメージステップにも使える点、自分ターンでも手札から使える点などになる。また、いざとなれば単純な攻撃力強化として使用することも可能。上昇値はあまり大きくないが、それでも効果無効のおまけとしては十分だろう。
その他類似効果を持つ「ブレイクスルー・スキル」なども含めて、環境の変化によって採用率が左右されやすいカード。こちらは自分モンスターにも使え、独特のコンボを狙えることや、自分ターンでも使いやすい点を生かしたい。
初出はスーパーレアであり、「DUELIST EDITION Volume.3」でも同様のレアリティ、その上DE03は元々収録種類が多すぎて狙いのカードを当てにくいと、入手しにくい状態が続いていたが、「GOLD SERIES 2013」に再録されたことである程度入手しやすくなった。
2014年7月10日のルール改訂によって、テキストの「エンドフェイズ時」を「ターン終了時」と読み替えることになった1枚。詳細は後述。
しかし、7月10日時点ではそのテキストで書かれた現物が存在しないため、データベースのテキスト欄ではそのまま「エンドフェイズ時」と表記され、Q&Aのページで「ターン終了時」に読み替えると書かれている。
初めて登場した「禁じられた」シリーズの一枚。
この後「禁じられた聖槍」、「禁じられた聖衣」、「禁じられた聖典」と登場し、最後は「失楽の聖女」となる。
無効化解除のタイミングについて
2014年7月9日まで
!以下の記述は最新のものではありません!
現在は以下のような処理は誤りです。旧テキストのカードでもルール上は新テキストのカードとして扱います。
あくまで旧テキスト当時の処理がどうだったかを示すものとしてお読みください。
このカードの無効化は、エンドフェイズ中に解除される。そのため、エンドフェイズの解除以降には効果を無効化できないため、エンドフェイズに発動するモンスター効果の一部は止められない。
もっとも、エンドフェイズのその効果の発動に対してチェーンできるのならばそれで止めることもできる。これがより大きな弱点となるのは、発動タイミングが限られる「エフェクト・ヴェーラー」の場合だろう。
具体例
具体的には、このカードの場合、エンドフェイズに発動する任意効果を止められない。
例として、強制効果である「ライトロード・マジシャン ライラ」(エンドフェイズにデッキの上から3枚を墓地へ送る)と、任意効果である「アルケミック・マジシャン」(エンドフェイズにエクシーズ素材1つと手札1枚を引き換えに、デッキから魔法を1枚セットできる)が相手フィールドにあり、相手ターン中に「禁じられた聖杯」を使うとする。
まず強制効果の前者で考える。
「禁じられた聖杯」を使った場合、エンドフェイズに行わなければならないのは「自分の『禁じられた聖杯』の効果解除」と、「相手の『ライトロード・マジシャン ライラ』の効果発動」である。
このとき、まず相手(ターンプレイヤー)に効果発動の優先権がある。そこで相手はライラの効果を発動するか選択する。相手は「禁じられた聖杯」でライラの効果が無効になることはわかっているので、効果を発動しない選択をした。すると、今度は優先権が自分(非ターンプレイヤー)に移り、「禁じられた聖杯」の効果解除を行うか選択できる。ここで解除してしまうとライラの効果が無効化できないので解除しない選択をしたとする。
すると、行わなければならないはずの処理を両者ともに行っていないことになる。このとき、行わないままターンを終えるわけにはいかないので、仕方なくターンプレイヤーから順に処理をしていくというルールがある。
そのため、まず相手(ターンプレイヤー)のライラの効果を発動させるが、当然「禁じられた聖杯」の効果がまだ残っているので無効化される。その後、自分(非ターンプレイヤー)の「禁じられた聖杯」の効果解除を処理する。
すなわち、この状況では自分が意図的に解除しない限りライラの効果は無効化されてしまう。
ただし、これがもし自分のターンであった場合はターンプレイヤーが反対になるので、相手が意図しない限りライラの効果は無効化できないということになる。
次に、任意効果の後者で考える。
「禁じられた聖杯」を使った場合、エンドフェイズに行わなければならないのは「自分の『禁じられた聖杯』の効果解除」、行うことができるのは「相手の『アルケミック・マジシャン』の効果発動」である。
このとき、前者の例同様優先権は相手(ターンプレイヤー)にある。やはり、相手は効果無効を嫌って「アルケミック・マジシャン」の効果を発動しなかった。すると優先権が自分(非ターンプレイヤー)に移るが、自分も「アルケミック・マジシャン」に効果を使われたくないので「禁じられた聖杯」の効果を解除しなかった。
すると、自分だけが「行わなければならない」処理を行っていないことになる。やはりそのままターン終了するわけにはいかないので、まず「行わなければならない」処理を抱えている自分から処理をしていかなければならない。
そのため、まず「禁じられた聖杯」の無効化効果を解除する。その後、再び相手(ターンプレイヤー)に優先権が渡り、「アルケミック・マジシャン」の効果を発動するか選択できる。当然ここで発動すれば、「禁じられた聖杯」に無効化されることはない。
すなわち、この状況では、相手は「アルケミック・マジシャン」の効果を無効化されない。
こちらの場合、どちらのターンであっても行わなければならない処理を抱えているのは自分だけなので、どちらにしても相手は無効化されないような選択ができる。
実は、上記のような「行わなければならない」処理を行う中で、もしそのような処理を複数抱えているならば、そのうち一つだけを行って相手に優先権を渡すこともできる(放棄せずに「行わなければならない」処理を順々に全て行ってしまうこともできる)。もし相手も「行わなければならない」処理を複数抱えているならば同じようにできる。
そのため、強制効果相手であっても場合によっては無効化できない可能性があるにはある。
たとえば、相手(ターンプレイヤー)がライラを2体(A,Bとする)コントロールしており、自分は「禁じられた聖杯」をライラAに使ったとする。
このとき相手はエンドフェイズにライラA、Bの効果を発動しなければならないことになる。
この状態でたがいに優先権を放棄すると、まずターンプレイヤーの相手が処理を行う。ここで相手は、ライラBの効果を発動したとすると、その処理が終わった後、相手はライラAの効果を発動するか、発動せずに自分に優先権を渡すか選択できる。自分に優先権が渡ってきた場合、次は自分が行わなければならない処理を最低一つ行う必要があるため、「禁じられた聖杯」の効果解除処理を行う。そして再び相手に優先権が移り、相手は残ったライラAの処理を行う。当然、すでに「禁じられた聖杯」の効果は消えているので無効化されない。
あまりに限定的な状況の上に考えるだけで頭が痛くなりそうな複雑な処理だが、一応強制効果を無効化できない可能性もあり得るということの一例。
ちなみに、「ブレイクスルー・スキル」の場合、エンドフェイズに無効化を解除するということ自体がない(無効化が解除されるのは相手ターン開始時)ため、上記のいずれの例でも効果は無効化できる。
また、全て自分のカードだとすると、どれから処理を始めるか自分で決定できるので、「禁じられた聖杯」の効果無効を先にする(モンスター効果は無効にならない)か、モンスターの効果発動を先にする(無効になる)かを好きなようにできる。
2014年7月10日以降
2014年7月10日のルール改訂により、テキストの「エンドフェイズ時」を「ターン終了時」と読み替えることになった。
これにより、上記のように止められない効果が出ることはなくなる。
上記の例では、いずれも「『禁じられた聖杯』の効果解除」をエンドフェイズに行うこと自体がなくなるため、どの例でもモンスターの効果は無効になる。そのため、この点での「ブレイクスルー・スキル」などとの差異はなくなった。
その他の作品において
Dチーム・ゼアルでは神代凌牙が遊馬とのデュエルで使用。
「ガガガガードナー」の効果を無効にした。
また、内藤剣斗が遊馬とのデュエルで使用。
こちらは「No.39 希望皇ホープ」に対して使用された。
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関連項目
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