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概要
福岡市地下鉄の営業路線は空港線・箱崎線・七隈線の3路線で、福岡市交通局が運行・管理を行っている。
福岡市では、市内中心部のバス事業および以前運行されていた路面電車は、市営ではなく民間会社である西日本鉄道(西鉄)の運営である。そのため、交通局は地下鉄建設に伴い初めて発足した組織である。なお、同市には玄界島や能古島などへ向かう福岡市営渡船もあるが、部署が異なる(港湾局)ため交通局とは関係がない。
開業当初は路面電車(西鉄福岡市内線)の廃止で余剰になった西鉄の従業員を交通局が採用していたが、その全員が定年退職を迎えたため、現在の正規職員は一部の技術系職員を除けば、ほぼ全員が福岡市の直接採用職員である。
また、福岡市の地下鉄は1年間で1億2386.5万人(平成21年度)が利用している。
営業路線
- 空港線
運行区間は、姪浜駅 - 中洲川端駅 - 福岡空港駅間。姪浜・西新・福岡天神・中洲・博多駅・福岡空港をつなぐ福岡市の大動脈である。また、地下鉄車両はJR九州筑肥線の筑前深江駅まで乗り入れるほか、JRの車両は西唐津駅から福岡空港駅まで直通運転している。ラインカラーはオレンジ。 - 箱崎線
運行区間は、中洲川端駅 - 貝塚駅間。朝夕ラッシュ時に空港線の姪浜駅まで、日中は西新駅まで直通運転している。ラインカラーは青。沿線には福岡県庁や九州大学病院、筥崎宮などの施設がある。また、アイランドシティへの鉄道路線整備構想があり、西鉄貝塚線との相互直通運転が検討されているが、未だ計画決定には至っていない。 - 七隈線
運行区間は、橋本駅 - 福大前駅 - 薬院駅 - 天神南駅間。この路線のみ鉄輪式リニアモーターカーが採用された。ラインカラーは緑。福大前駅や七隈駅は福岡大学、別府駅は中村学園大学、賀茂駅は福岡歯科大学の近くにあるため、七隈線から各大学へのアクセスは良好である。乗り換えが不便で乗客が転移しなかったため天神南駅から博多駅に向かって延伸工事が行われ、2023年3月に開業した、その後は乗客が激増している模様。
シンボルマーク
福岡市地下鉄では、各駅ごとにその名前や周辺の名所にちなんだシンボルマークが定められている。例えば箱崎宮前駅なら駅を出てすぐのところにある筥崎宮の鳥居、博多駅は伝統工芸品の博多織、六本松駅ならそのものズバリ松の木…といった具合。全駅のシンボルマークはこちらで参照できる。
関連動画
関連項目
関連リンク
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