福谷浩司単語

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福谷浩司（ふくたに　こうじ、1991年1月9日-）とは、愛知県出身のプロ野球選手（投手）である。現在は中日ドラゴンズに所属。

概要

愛知県立横須賀高校では4番エースを務め、桜丘高校の中川大志や成章高校の小川泰弘などととも愛知県選抜として日米親善高校野球にも出場。好素材としてスカウトからの注目も集めたが、プロ志望届を出したが指名漏れとなる。学年トップクラスの学力をもって慶應義塾大学にAO入試で進学。

慶應義塾大学では2年から頭角を現し、先発に抑えにフル回転。3年春にはチームを完全優勝に導き、全国大学野球選手権大会準優勝。最速155km/h右腕としてドラフト1位候補に挙げられるまでに成長する。

2012年のドラフト会議で、中日ドラゴンズに単独1位指名され入団。背番号24。

中日時代

2013年はキャンプ中に肉離れで戦線離脱。6月に一軍デビュー。最速150km/hをマークするなど3ホールドを挙げたが、派手に打ち込まれることもあり9試合で0勝1敗、防御率7.36という数字で7月上旬に二軍落ち、そのままシーズンを終えた。契約更改ではルーキーとしては異例の減額制限いっぱいの25%ダウンを食らう。

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2014年は開幕一軍入り。主にセットアッパーとして起用される。オールスターゲームにも監督推薦として選ばれ、阪神甲子園球場での第2戦に登板。1回と3分の1を投げ、被安打3・自責点1・奪三振2という内容だった。8月6日の広島東洋カープ戦でプロ初セーブを挙げて以降は抑えを務めた。最終的に72試合に登板した。

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2015年は岩瀬仁紀に代わり抑えとしての活躍を期待されるが、5月初めには2試合連続で救援に失敗し敗戦投手となるなど前年に比べ安定感を欠く投球が目立ち、後半戦も毎回安打や四球でランナーを許す投球が続き、8月1日の巨人戦にて2点リードの最終回に登板するも1アウトしか奪えずに3失点でサヨナラ負けを喫すると、翌日登録を抹消され以後登板機会を失った。また一塁手への送球を失敗したことでイップスにかかったが、気付くのに1年かかっていた。

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2016年も開幕当初は抑えとして起用されていたが、これまた5月に入って調子を落としたために田島慎二に抑えの座を譲り、交流戦以降は登録と抹消を繰り返しながら41試合に登板した。なお投球回や自責点、防御率などが2015年と全く同じ数値を記録するなど、田島に抑えの座を譲った部分も含めて全体的に前年と似たような成績を記録している。

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2017年は先発転向プランがあったが、キャンプから乱調だったため頓挫している。レギュラーシーズンでは25試合に留まった。

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2018年は29試合の登板で4ホールドだった。

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2019年は右肩痛で開幕を二軍で迎える。5月6日の広島東洋カープ戦で先発として登板したが勝敗は付かず、左腰椎の椎間板ヘルニアを発症し、残りをリハビリで過ごしたため、1試合の先発登板に留まった。

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2020年は先発として調整。開幕前のファーム練習試合で打たれて開幕ローテ入りは逃したが、7月末に一軍昇格すると、先発ローテに定着。8月11日の広島東洋カープ戦で3年ぶりの白星（先発ではプロ初勝利）を挙げると、以降は安定したピッチングを続け、先発陣の救世主となった。最終的に規定投球回数には届かなかったが、14試合で8勝2敗、防御率2.64という好成績を挙げ、8年ぶりのAクラスに大きく貢献した。

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2021年は開幕投手を務めたが前年ほどの安定感はなく、何度もフォームを変えるなど迷走する。夏場にかけ炎上が続くも8月24日の東京ヤクルトスワローズ戦で悲願の初完投を達成(援護なく2失点敗戦)。しかし続く31日の阪神タイガース戦で右足に打球が直撃し骨折、リタイアとなった。防御率4.53・5勝10敗(リーグワースト2位タイ)と期待を大きく裏切り、6月に至っては被打率.355というバッピと化してしまった。

プレースタイル・人物

大学時代、監督に「学者が野球をやっているイメージ」と言わしめた文武両道の秀才。理工学部での履修科目はオールAだったという。卒業論文のテーマは「野球の中に混在するあいまいさの定量化」として、成瀬善久の投球フォームの「球の出所の見づらさ」を研究対象としたそうな。

そんな学生時代の研究とは裏腹に（？）、投球スタイルは速球でぐいぐい押していくタイプ。そのため「恵まれた頭脳から嘘みたいな脳筋投球」とか言われることもある。先発転向後はコントロールが大幅に改善し、変化球でかわす場面も増えた。

入団以来一貫してカープキラーである。不振を極めた年も何故かカープ相手には好投、先発に転向した2019年以降は完全にカモにしている。

球団公認のニックネームは「福やん」。

2016年に一般女性と結婚した。

成績

• （2021年終了時点）
• ※青はリーグ最高、赤はリーグワースト。

年度別投手成績

年度	球団	登板	先発	完投	完封	勝利	敗戦	セーブ	ホールド	勝率	投球回	与四球	奪三振	失点	自責点	防御率
2013年	中日	9	0	0	0	0	1	0	3	.000	7.1	7	4	6	6	7.36
2014年		72	0	0	0	2	4	11	32	.333	74.2	26	72	15	15	1.81
2015年		42	0	0	0	3	4	19	4	.429	40.0	20	25	19	18	4.05
2016年		41	0	0	0	1	2	8	8	.333	40.0	9	23	18	18	4.05
2017年		25	0	0	0	1	1	0	2	.500	26.2	9	26	17	17	5.74
2018年		29	0	0	0	0	1	0	4	.000	27.0	7	28	16	15	5.00
2019年		1	1	0	0	0	0	0	0	.---	6.0	2	6	1	1	1.50
2020年		14	14	0	0	8	2	0	0	.800	92.0	13	72	27	27	2.64
2021年		18	18	1	0	5	10	0	0	.333	103.1	17	73	55	52	4.53
NPB：9年		251	33	1	0	20	25	38	53	.444	417.0	110	329	174	169	3.65

関連動画

関連コミュニティ

関連項目

• プロ野球選手一覧
• 2012年度新人選手選択会議
• 中日ドラゴンズ

外部リンク

• @FKJ17