秘匿されたフォーシーズンズとは、東方Projectの楽曲の一つで、東方天空璋6面ボス、摩多羅隠岐奈のテーマ曲である。
概要
曲名は秘神である摩多羅隠岐奈と、彼女が関わった四季異変にかかっている。同時に、隠岐奈が次々と扉を開いて四季の力を解放してくる演出とも合致。重厚なギター、軽快なピアノ、歌うZUNペットがバトルフィールドの広がりと場面展開にはまって、戦闘を大いに盛り上げてくれる。
サビでみられる「最後の響きが明るくなる」という展開(ピカルディの三度という。)は近年の神主のお気に入りの展開であり、この曲のみならず天空璋以降の作品の楽曲でもよく登場する(秘神マターラ、今宵は飄逸なエゴイスト、ナイトメアダイアリー等)。
この曲は6面ボスのテーマ曲には珍しくサブタイトルが存在しない。これは東方Projectの整数ナンバリング作品としては、Windows版第一弾の東方紅魔郷(亡き王女の為のセプテット)以来である。隠岐奈にEXステージで再戦を挑むときのテーマ曲「秘神マターラ ~ Hidden Star in All Seasons.」がサブタイトル付きであることを考えると、「まだこれが本当のラスボス戦ではない」という意図が込められているのかもしれない(ちなみに「秘神マターラ」の作曲者コメントには「真のラスボスらしい曲」とある)。
作曲者ZUNの「秘匿されたフォーシーズンズ」に対するコメントは以下のとおり。
いかにもクライマックスって感じで強そうな曲です。
今回の曲の中でもメロディが強い方なので、いっそ歌い始めれば良かったかもしれませんね。
笑ってゲームにならない可能性が高いですが、それも最高かも。
他のキャラを連想させるメロディについて
「秘匿されたフォーシーズンズ」には、過去の東方曲を連想させるようなフレーズがいくつか登場する。どこまで意図されたものなのかは不明だが、隠岐奈と関係のあるキャラのテーマ曲が多いため、つながりを考察するファンも多い。もちろん以下に紹介する例は公式見解ではないので注意。
曲の冒頭を初めとした何カ所かに豊聡耳神子のテーマ「聖徳伝説 ~ True Administrator」や秦こころのテーマ「亡失のエモーション」を思わせる旋律も存在する。神子は聖徳太子、こころはその部下である秦河勝の面がそれぞれ元ネタだが、他ならぬその秦河勝が摩多羅神(つまり隠岐奈の元ネタ)の原型になったと言われている。
とは言うものの、この旋律は竹取飛翔や神霊廟以降作品の楽曲でよく登場(リバースイデオロギーやピュアヒューリーズなど)する「飾りの旋律」の一種(いつものフレーズもその中の一つ)であるため、意識して入れられたものか、はたまたいつもの感覚で特に何も考えずに入れられたものなのかは謎である。
サビは八雲紫のテーマ「ネクロファンタジア」を連想させる(コード進行を見るとどちらかといえば後発作品で出た「憑坐は夢と現の間に」と似ており、実はとうのネクロファンタジアのコード進行は寧ろ秘神マターラのほうが近い)。それなりに長い区間に渡って音の展開がそっくりなため、テンポを調整して両曲を重ね合わせても違和感がない。紫も隠岐奈も幻想郷の賢者であり、隠岐奈が紫の存在を意識していることを示唆する場面が天空璋にあることを踏まえると、この類似性も納得できる。
ただし、ZUNはこのように語っている。
天空璋と先述の「憑坐は夢と現の間に」が登場した憑依華は制作時期が近く、どちらか一方がもう一方に自然と似たという可能性は高い。
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