単語記事: 空母

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空母(Kitty Hawk CV-63)

空母(くうぼ)とは、航空機の運用に特化した軍艦のことである。

本来は「航空母艦(こうくうぼかん)」が正式な名称だが、一般的には、略語の「空母」が使われる。

特徴

一言で言えば、「の上を移動する飛行場、基地」である。

や煙突などは立たず、飛行場同様、滑走路となる飛行甲があり、凹凸つるぺたらなシルエット(いわゆる「フラットトップ」)が外見上の特徴である。
右舷側に艦を有するアイランド空母空母)が現代では流である。

攻撃兵器で武装する他の種類の水上戦闘艦と異なり、ほとんどが自衛用の対兵器程度の武装にとどまっている。 但し、搭載された固定・回転航空機を戦として運用することにより制権、制権を確保し、海上交通路を確保するを有している。大艦かつ航空機の整備運用を行うため乗組員は300人~6000人の乗組員を必要としている。 そしてすっごい食い

空母ってどうすごいの?

戦争で攻撃を行う際は、準備もも蓄えられた相手のホームグラウンドにケンカを売りにいく形となる。陸続きの同士ならば戦車だの歩きだので行けるが、を隔てているとなるとそうもいかない。

が遠ければ遠いほど、戦闘機の航続距離には理があり(というか戦闘機は長距離戦闘のために作られたわけではない)、エンジントラブルや燃料切れを起こしても戻るに戻れず途中で落っこちることもありうる。もし相手のにたどり着いたとしても、補給地も近くて地の利もある状態で上でスタンバっている相手の戦闘機との戦いが待っており、ヘロヘロの状態で戦えば確実に分が悪い。また、そこで傷ついたとしても修理も補給も不可能で、助かる手段など限られている。

そこで、相手の土地においても戦闘機弾薬や燃料などを補給してあげられるのが空母である。空母戦闘機ごと現地まで運ぶことによって、自航空を万全の状態で展開でき、相手のでも制権を取りやすくなる。また、補給だけでなくパイロットの休息や戦闘機の修理なども行えるので、長距離を移動して戻らなくても安全で良いという利点がある。
あなたが学生社会人なら、自宅から最寄りまで全速で走り続けるのとバスで運んでもらえるのとではどっちの方が万全の状態かは言うまでもないと思われる。

また、空母の運用によって制権をとると、上を移動するだけでも撃沈されかねなかった地上用戦を運ぶ船が攻撃を受けにくくなるという副次的な効果があり、現代の戦争においては航空を展開するための要となっている。

また、移動基地にも等しい役割をこなす関係上、空母1000単位の人員が乗ることになる。それに加えて複数の航空機を収納しつつ、修理パーツ・燃料・弾薬補給なども潤沢にえて対応できるようにする必要性があるため、空母を建造・維持するのには大な資や資、技術などが必要になる。実際のところは一隻保有するだけでもすごい大変な、建造するのも維持するのもかなり難しい代物だったりする。やっぱり食い

そして空母およびその航空が戦略的な優位性を発揮できる役割がある。洋を隔てた遠隔地に長期間かつコントロールされた軍事的支配を及ぼすことが可である、という点だ。

搭載している艦載機はミサイルべて柔軟な運用が可であり、沿から内陸部にいたるまで望む形で航空を投入できるほか、シーレーンの防衛などが可になるなどのメリットがあり、そのパワープロジェクション(戦投射)は示威行為としての心理的効果的にも優れているため、現代にる形での艦外交(Gunboat Diplomacy)もまた可になっている。 領海外において、上優勢を獲得できるだけのをもつ軍だけが空母全に発揮できるのだ。

地球的なスケールであらゆる強度の紛争に対応できるそのは現代軍の精であると言えよう。

 

以上のことから、世界においては、空母を保有することがその国家の技術軍事をはかるとなっている。単独で10隻以上の空母を建造・維持しているアメリカがどれだけチートな存在かが伺えるだろう。

歴史

大艦巨砲主義の隆盛と航空機の誕生

日露戦争日本海戦における近代戦艦同士の決戦、そしてイギリスドレッドノート戦艦に始まる戦艦完成により20世紀の初頭は大戦艦を筆頭とする艦による撃戦を流とする大艦巨砲主義世界軍を席巻した。 しかし第一次世界大戦における英独軍による戦艦同士が対決するユトランド戦がおこわなれるが、消極的な戦いであったため期待するほどの戦果は得られなかった。大戦後、世界戦艦の大化、近代化による強化をすことになる。

その一方で、潜水艦とともに戦争の形態を大きく変えたのが航空機の登場である。戦線を遠く離れた地域への爆撃撃の弾着観測に運用された気球、爆撃機とそれを迎撃するための戦闘機の登場によりも新たな戦場と化すこととなった。

1914年、日本海軍水上飛行機を搭載した水上機母艦要塞攻略戦に参加し、一定の成果を収めた。同様の成果をイギリスも収めて、戦時中に巡洋艦改造して飛行甲を備えた「フューリアス」を就役させた。

軍縮と本格的空母の誕生

第一次世界大戦後の各の建艦競争は国家の予算を逼迫する事態を招き、1920年以降軍縮条約が締結され、戦艦の建造の一時的停滞といくつかの戦艦改造空母化が進むこととなる。

1920年代、列強はそれまでの既存艦船に飛行甲やっつけで設けるのではなく、はじめから飛行甲を備え航空機運用を的とする艦船を建造し始める。これこそが航空機母艦…「空母」の誕生であった。

1922年に日本海軍世界初の航空母艦鳳翔」を工、2年後にイギリス海軍も「ハーミーズ」を工させた。 また、航空機自身も爆発的な進化をとげ、1921年には陸軍が実験航空機爆撃により戦艦を撃沈することに成功した。しかしながら、各軍の流は依然として大戦艦大艦巨砲主義のままで、航空機航空母艦は補助的戦の一部でしかなかった。

第二次世界大戦の空母の活躍と戦艦の時代の終焉

大日本帝国アメリカ合衆国との間で始まった太平洋戦争では、地続きの欧州大陸と異なり何キロと離れた々と広大太平洋をめぐる戦いであった。その中で多数の航空機を集中的に運用し線の遥か彼方から大規模な攻撃を可にする航空母艦を中心とする機動部隊が汎用的な戦として八面六臂の活躍をした。(欧州戦線でも大西洋、地中空母に搭載した航空機が輸送船、潜水艦狩りに活躍した)

第二次世界大戦により戦争は大きく変わり、空母は一躍軍の形として開することとなったのである。

一方大戦艦は高速な航空機とは違い、巨体故の鈍足さと運用効率の悪さによって前線に赴くことは稀であった。 そして1940年イギリス空母部隊のタラン襲によるイタリア戦艦撃沈を皮切りに、ドイツ戦艦ビスマルクの撃破、日本海軍航空隊の真珠湾攻撃マレー戦によるイギリス海軍戦艦の撃沈によって、十分な制権と対火力がない戦艦航空機の反復攻撃によって沈められうることが全世界に知らしめられた。そして世界最大の戦艦大和350機に及ぶの米軍機の攻撃により坊ノ岬に沈み、大艦巨砲主義はここに潰えることになった。

原子力空母の誕生とVTOL軽空母

航空機の大化とジェット化は第二次世界大戦期の航空母艦の陳腐化を一気に進めてしまった。そして戦艦並みの運用員と費用を必要とする空母は各の予算を圧迫し、核戦の充実化により大対大における空母の戦略的意味が薄れることとなった。

しかし1950年以降にイギリス軍が開発した大蒸気カタパルト、離着艦を独立させたアングルド・デッキの開発、着艦誘導装置の良によりジェット機の運用も可となった。そして朝鮮戦争における即時移動可航空基地としての再評価によって冷戦期の重要な戦になった。(後に艦載機にも戦術核搭載を有することが可になった)

1950年代、長期間行動可かつ高圧の蒸気カタパルトを使用できる利点と艦載機の着艦の阻になる煙突を排除した原子力空母が計画され、1962年アメリカ海軍世界初の原子力空母エンタープライズ」を完成させる。

しかしながら大な費用がかかる固定機運用可な大空母アメリカ合衆国以外での運用は困難になり、フランスを除く世界では新規の大正規空母の建造に踏み出せなかった。 
1970年代に入り、垂直離着陸が可VSTOL戦闘機ハリアー完成し、イギリス海軍は退役する正規空母から中サイズ空母ハリアーを搭載した軽空母の運用に転換。1982年フォークランド紛争においてイギリス艦隊の防の要として活躍し、ソ連やほかの欧州でも軽空母が運用されることとなる。

旧日本海軍の航空母艦

1920年代の軍縮条約により日本は欧より低い率の艦保有を余儀なくされた。これに対応するため、山本五十六中佐などを中心に、戦艦に代わり航空機の集中運用による欧米海軍に対抗する航空兵論が台頭する。しかしながら日本海戦の大勝利を忘れられない大艦巨砲主義と対立し、結果的に太平洋戦争中盤まで大艦巨砲主義による艦隊決戦日本海軍の戦略方針のままであった。

大艦巨砲主義導する中、空母を中心とし護衛艦を伴わせる機動部隊を編成し、戦艦を中心とする艦隊とは分離し航空の攻撃を中核とする艦隊を創り上げた。詳しくは第一航空戦隊を参照。
日本海軍は開戦までに戦艦改造空母2隻、正規空母4隻、軽空母数隻を保有し先進国軍の中で有数の空母保有となった。

機動部隊は熟練搭乗員と零戦など優れた性を持つ艦載機を搭載し、太平洋戦争緒戦の圧倒的な戦果を上げるもミッドウェー海戦における敗北ソロモンの戦いにおいて空母、熟練搭乗員を損耗し戦は低下した。戦争中盤に日本海軍はやっと航空を中心とする戦の整備に乗り出すが、時すでに遅く損失した航空空母の補充は最後まで間に合わず、練成途中におきたマリア戦にて機動部隊は壊滅する。

対してアメリカ軍は開戦後航空の有用性を認め、戦争中盤には工業に物を言わせて高性航空機空母を大増産し、航空機搭乗員を大量に養成し一大機動部隊を整備した。そして年をかけて整備した大戦艦及び艦艇を中心とした日本海軍の戦は、機動部隊を筆頭とする連合軍の圧倒的な航空により膚なきまでに叩きめされることとなった。(もちろん航空だけが連合軍の勝利要因ではないが)

21世紀での空母事情

現在アメリカイギリスなど一部の先進国にとどまらず、インドブラジルなどの新も保有している。

また、インドロシアからの中古空母を購入して改造し「ヴィクラマーディティヤ」として就役させた。しかしブラジルの「サン・パウロ」は費用面などの問題で装は最優先事項に上がっておらず、後継補のないまま退役が予定されている。

現状もっとも空母に意欲的になっているのが中国である。中国ウクライナより購入した中古空母改造して「遼寧」を完成・就役させ、その運用データをフィードバックした初の空母となる二隻も建造中である。また、三隻カタパルトが搭載される予定とも伝わっている。

アメリカも上記の中国の軍備増強には懸念を示したためか、抑制気味だったバラク・オバマに代わって大統領についたドナルド・トランプはこれまでの10隻体制をめて12隻体制にすると発表。2017年には11隻となる「ジェネラル・R・フォード」が完成・就役した。

分類

現代軍の空母は、大まかにCTOL機(通常離着陸機)をに運用する正規空母VSTOL機(垂直・短距離離着陸機)をに運用する軽空母/VSTOL空母ヘリコプターを運用するヘリ空母の三種類に分けられる。

また、強襲揚陸艦輸送艦などで全通式の飛行甲を持ち、航空機運用を持つ艦も「空母」のカテゴリに加えられることもある。

種類 内容
正規空母 原子力正規空母は全長260m以上、満載排水量4万~10万トンクラスの大艦艇であり、乗員数1千~4千人航空師団2千人の大所帯である。ニミッツ級空母ジョージワシントン」では、艦乗組員約3,200名、航空要員2,480名。合わせて5500名以上が乗り込んでおり、ちょっとしたが移動するようなものと考えてもよいだろう。
空母といえば、原子力空母が蒸気カタパルトで艦上機を離艦させる風景がおなじみだが、カタパルト非搭載の通常空母もある。カタパルト非搭載だが変わりにスキージャンプ(傾斜甲)を使うのが大抵のケースであり、これらスキージャンプ搭載空母(STOBAR空母)で運用される航空機は離艦するために燃料弾薬類の搭載重量が制限される。カタパルト非搭載空母の運用上の問題点はその一点に尽きる
空母
VSTOL空母
空母/VSTOL空母は、垂直離着陸の可VSTOL機とヘリを運用する空母である。
長大な滑走路を必要とするCTOL機ではなくVSTOL機とヘリの運用に限定することで艦体を小さく出来、正規空母より安価航空を有することができる。しかしVSTOL機やヘリは航続距離や搭載弾薬量でCTOL機に劣るため、それを考慮した兵運用が必要となる。
ヘリ空母 ヘリ空母ヘリコプター空母)は、上記のような空母とはやや性格が異なり、に潜む潜水艦に対処する対潜ヘリコプターを運用する、艦隊防衛やシーレーン防衛を強く意識した艦艇となる。
ヘリ空母VSTOL空母装することが可」との議論もあるが、有効な装例は現在の所はない(スキージャンプ付のVSTOL空母を書類上ヘリ空母として建造し、後から法正してハリアーを搭載したイタリアとかは除く)。
その他 地上部隊の上陸作戦を担う揚陸艦/輸送艦などで、ヘリコプターVSTOL機の運用を持つものも、空母)の一部に数えられる場合がある。
加えて近年の軍では災害派遣海賊対処、国連平和維持活動のようないわゆる「戦争以外の軍事行動」の重が高まっているため、同一の艦種に航空機の運用や地上部隊の輸送を持たせるいわゆる「多的艦」の建造が盛んになりつつあり、揚陸艦/輸送艦ヘリ空母/軽空母若干薄くなりつつある。

運用方法

ここではさらに細かいが、各空母の「どうやって戦闘機を離発着しているのか」について説明する。

どうでもいい」という人は読み飛ばしてもらって構わない。

カタパルト方式

アメリカではほぼお染みの発艦方式。圧タンクにパワーを貯め、戦闘機にかけた誘導用のフックで一気に引っり、急加速させるという仕組み。とても分かりやすく言えば、Y字の枝にゴムをかけて物を飛ばすパチンコの要領である。

原子力空母ジョージワシントン」は全長300m程度だが、発艦と着艦を同時に行えるようにするという関係上、着艦用エリア200m、発艦用エリア100m程度しかない。そのため、極めて強いで引っるようになっており、アメリカの艦載機パイロットカタパルト発進時のGに備える訓練が必須である。

なお、アメリカ映画を見慣れている人には「空母といえばカタパルトが一般的」というイメージがあるかもしれないが、現状では一部の先進国のみがこれらの技術を保有しており、戦略的な理由で他には秘匿され続けているため普及しておらず、これをフル活用しているのはアメリカぐらいである。

スキージャンプ方式

カタパルトを搭載していない空母で採用されている発艦方式。スキージャンプ搭載空母(STOBAR空母)で運用される航空機は、離艦するためには燃料弾薬類の搭載重量が制限される。カタパルト非搭載空母の運用上の問題点はその一点に尽きる

しかし傾斜(ジャンプ台)がついているため、傾斜のない空母べてや波に影されにくい状態で発進でき、コスト面や技術面でカタパルトが導入できないにも生産しやすいという利点がある。

フォークランド紛争でも当時のメイン空母だったインヴィンシブル級空母に採用されている。英国認の信頼性。当初は効果が疑問視されていたが、実際に運用したところ、

……などといったこれまでの予想を覆す結果が判明。これにより、カタパルトなし空母でも全長の短い空母でも、戦闘機を発進させられるという利点が明らかになった。

アレスティング・ワイヤー

空母に着艦する戦闘機を捕まえる(Arrest)ためのワイヤー(Wire)。大まかに言うと、空母側では鋼ワイヤーを横に数本りめぐらせる。戦闘機ではワイヤーに引っ掛けるための棒をお尻から伸ばして空母に着艦する。られたワイヤーのどれかに棒が引っかかれば急ブレーキがかかり、戦闘機を止めてくれるという方法である(空母は一般の航空機と違って長い滑走路がないため、発進させるのも着陸させるのもかなり強引にならざるを得ない)。

ただし、ワイヤーを通過してしまったり棒やワイヤーの出し忘れといったアクシデントもありうる。ブレーキのないまま着艦をしてしまうと失速して墜落したり空母えてに落っこちたりといったことにもなるため、艦載機パイロットは問題が発生した場合でも一時着艦したあとすぐまた飛び立てるように訓練されている。それがニュースでも話題になったことのある「タッチアンド・ゴー」訓練である。

なお、空母艦載機の着艦とアレスティング・ワイヤーについては、在日アメリカ海軍令部の公式ツイッター日本語で説明してくれているため、そちらを参照するほうが良いかもしれないだろう。

ネット

上に寝かせてある支柱を起こしてネットることで突っ込んできた戦闘機を受け止める方法。

ワイヤーがれない、棒が故障したなど何かの理由で着艦ができなくなってしまった時に使われるため、最終兵器に等しい。

各国の空母

日本

海上自衛隊は創設当初から日本経済を支える路(シーレーン)を行き交う船舶の安全確保のための空母保有論がたびたび持ち上がるのだが、諸外べて少ない防衛費による予算面の問題、左並びに防衛庁の反対の抵抗により何度も頓挫することになった。また、80年代には海上自衛隊の役割をアメリカ海軍第7艦隊の補助戦としか捉えていないアメリカからの理解を得られなかった一面もある。

その代わりに導入されたのが複数のヘリ搭載を有するヘリコプター搭載護衛艦(DDH)のはるな型護衛艦しらね型護衛艦、そしてイージスシステムを導入した高度な防を備えたこんごう型護衛艦である。

しかし冷戦終結後の情勢変化により、海自は本格的な全通甲をそなえた護衛艦の建造をすすめることになる。1998年には全通甲を備えたおおすみ型輸送艦が就役。そして強な対潜揮通信を搭載し、複数のヘリの同時運用が可となったひゅうが型護衛艦2009年に就役。海上自衛隊に本格的なヘリ空母タイプ護衛艦が誕生し、護衛艦隊に所属することとなった。

現在航空機搭載を拡大し車両輸送を備えた新いずも型護衛艦を進させ装中である。

日本はあくまで空母の保有を認めておらず、ひゅうがいずもともヘリコプター搭載護衛艦(DDH)に分類しているが、そのそのものはヘリ空母とみなして差し支えない。どのみち艦艇の分類基準など、建造したの胸先三寸で決まるものなので、あまり気にしないほうが吉である。

アメリカ合衆国

冷戦前期は通常動正規空母フォレスタル級ミッドウェイ級を運用していた。世界に先駆けて原子力空母空母エンタープライズ1962年完成させるが、建造費の増大から建造は一隻に留まり、安価な通常動キティホーク級空母が建造された。
1975年、退役するミッドウェイ級空母にかわり、成熟した原子力技術と空母運用の技術の集大成としたニミッツ級原子力空母が就役。良を重ねながら計10隻が就役し、アメリカ海軍徴として君臨する。

縮小したイギリス海軍敗北した日本海軍に代わって、太平洋大西洋の軍事徴としてソ連と対峙し、冷戦終結以降は「世界警察官」たるアメリカ合衆国軍事的プレゼンスの徴たる非核戦として活躍する。(世界のどこかで軍事的問題が起きた場合、アメリカっ先に行うことがその地域に一番近い空母の位置の確認と言われている)

現在アメリカ海軍は正規空母を中心としたイージス艦ミサイル駆逐艦、攻撃原子力潜水艦、その他支援艦で構成される空母打撃群(06年以前は空母戦闘群)を洋上戦闘部隊の中心として運用している。

2017年には新技術の投入とオートメーション化による人員削減により運用コストを低減させた、新原子力空母ジェラルド・R・フォード」が完成・就役した。ドナルド・トランプ大統領はこれまで10隻体制だった空母の配備を12隻体制に増やし、軍備を再増強することを明言している。

日本では西太平洋を管轄する第7艦隊ニミッツ級原子力空母ジョージワシントン」が横須賀に配備されている。また、VSTOL空母に準じた航空機運用を持つ強襲揚陸艦も十数隻保有している。

ロシア (旧ソ連)

1960年代、ソ連軍は対潜ヘリの運用装備を備えたヘリコプター巡洋艦モスワ級が就役。
1975年には発展としてキエフ級重航空巡洋艦完成し、VSTOL戦闘機Yak-38フォージャーを搭載し軽空母としての運用を確立した。(重航空巡洋艦とは、から地中へとつながるトルコ領内の峡を航空母艦が航行することを条約で禁止されているため、分類上ロシア称してるだけであり、実質軽空母である。)

1990年キューバ危機における反アメリカ空母戦闘群に対抗するために計画された固定機運用可な正規空母クラスの重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフ完成するが翌年ソ連は崩壊する。崩壊後10年は予算不足により満足な行動すらできなかったが、21世紀以降は艦載機を搭載し北大西洋で演習するなど活発に行動している。

現在ロシア政府は新原子力空母の建造をしているが、新たな情報はない。

一方でフランスから2隻のミストラル級強襲揚陸艦を導入することが決まり、準備が進められていた矢先、ウクライナ問題でキャンセルされ、兵装以外はほぼ完成した2隻はエジプトが購入することが決まった[1]

西ヨーロッパ

イギリス海軍1970年までは固定機を運用可な正規空母を保有していたが、退役に伴いVSTOL空母インヴィンシブル級を運用。フォークランド紛争で活躍する。現在ハリアーが退役しヘリ空母として運用されている。また2017年にはF-35Bを搭載する新正規空母クイーンエリザベス級が就役する予定である。

フランス軍は1960年代に正規空母クレマンソー級を2隻就役させ90年代末まで活躍。現在原子力空母シャルル・ド・ゴール1隻を保有している。

また、イタリアスペインVSTOL機運用可な艦を保有している。スペインではVSTOL空母プリンシペ・デ・アストゥリアスが退役したため、現在では強襲揚陸艦ファンカルロス一世がハリアー母艦となっている。イタリアではジュゼッペ・ガリバルディとカヴールの二隻が運用されている。より新しいカヴールは兵員の輸送揚陸機や医療設備なども備えており、多的艦化の趨勢を反映している

とも空母が1~2隻という少数だがEU圏やNATOとしての欧州全体の組みの一つとして空母を複数保有しているとしている。(整備ローテーションの問題でタイミングによっては空母が1隻もいない事態も)

アジア

アメリカに代わって太平洋覇者たろうとする中国アメリカ海軍並みの空母戦闘群を計画しており、ソ連崩壊後ウクライナにて建造中止になっていた旧ソ連空母「ワリャーグ」を購入。大整備の末2012年練習空母遼寧」が完成。同じくウクライナにあった艦載機の実験機を購入、研究し産化に成功する。現在航空部隊の練成中と試験航を行っている。また空母産新艦載機を開発中とのことである。

インドも、1961年イギリス海軍から正規空母ヴィクラント」を購入し印パ戦争で活躍する。1987年には退役したイギリス海軍VSTOL空母を購入、「ヴィラート」とし、冷戦期にアジア空母を保有する軍であった。2013年ロシアからキエフ級重航空巡洋艦装した正規空母ヴィクラマーディティヤ」を受領。また同年産の空母ヴィクラント(二代)」が進した。

韓国現在独島級強襲揚陸艦を保有しており、独島級の追加配備とか空母3隻の保有とか色々と気のいい話だけは聞こえているがお察しください。状態である。

タイ軍も王室ヨットVSTOL空母を保有しているが予算不足により満足に運用されていない。

その他

ブラジル軍、アルゼンチン軍も欧米国から購入した中古の正規空母を保有しているが予算不足により立った動きはない。

オーストラリア1982年イギリスから購入した空母が退役して以降、正規空母は保有していなかったが、2014年スペインファンカルロス1世級のキャンベラ級強襲揚陸艦の配備を開始し、2隻を整備する予定だが固定機の運用予定は2015年現在はない。

また現在イラントルコ、でも空母の建造計画が持ち上がっている

問題点

【複数の空母の必要性】
空母フル活用してまともに運用させるには、二隻以降も必要になること。つまり空母を複数用意してローテーションで運用する必要がある。
一隻だけでは相手継続して戦展開できないため、空母一隻分のを十分発揮するためには複数の空母を建造、運用しなければならない。
【損失が非常に膨大】
昨今の軍用機はそれ自体が電子機器と高度なテクノロジーの塊なので非常に高価である。相手より優位になるためにはより航空機を多く積み込めて武装も増やす必要があるが、そうすると大化せざるを得ないため、大空母を建造した場合は艦載機のコストやその燃料弾薬類の増加、人員の増加も避けられなくなるためさらにコストが上がる。
(ちなみに2017年に就役している空母ジェラルド・R・フォード級は、建造費用だけでも3隻合わせて約430億ドル(約4兆7千億円)という予算が計画されている。[2]
また艦載機の発艦・着艦は高度な技術が必要であり、搭乗員の養成にも大なコストがかかる。軍とでは飛行機の運用方法が違うため兼務できず、したがって艦載機パイロットに欠員が出ても軍から引っぱってきて埋めすればいいわけではない。つまり、空母、艦載機、パイロットなどが高価格化しているのである。
撃沈や鹵獲などで空母が一隻やられるだけでも、育てたパイロットや整備士、船に積んでいる弾薬や燃料、収納されている戦闘機ヘリ、そして制がいっぺんに失われるため、航空基地を一つ潰されるのと同義である。そのため、かつて第二次大戦のときに大和に起きたことと同じく、膨大なコストを掛けて造ったがため逆に万が一の損失発生を恐れて積極的な展開ができなくなるという状態が発生している。
【艦隊としての運用が必須】
空母航空機運用に特化しているため、その巨体の割に防御が低く、かつ艦隊の中核戦であるため非常に狙われやすい。特に現代は遠距離かつ大量に投射できる対艦ミサイルの存在もあり、空母を運用するには大量の護衛艦による空母の防衛が必要になる。逆に言えば、それが満たせない場合は空母作戦行動もとれないということにもなる。
実際の事例として、フォークランド紛争時、アルゼンチン英国原子力潜水艦などを恐れて1隻しかない空母を港から出すことも出来ないという現代の艦隊保全義的状況になったこともある(機関が不調で高速を発揮できなかったというのも大きいが)。
一方のイギリス海軍アルゼンチンが保有していた対艦ミサイル「エグゾゼ」の予想以上の戦果に恐れおののき、空母フォークランド諸島から離れた域に留め置いた…その結果、フォークランド諸島周辺の制権を全に握する事が出来ず、かえって被が増大する羽になった。

現状では、上記のとおり、空母そのものについての存在価値が揺らいできているという摘もある。

戦艦がそうであったように、空母がその影を発揮するためには艦載機の運用数を増やすことが望ましい。そのためには艦艇サイズが大きくなる傾向があり、必然と運用コストが過大になる。一方、限定的な運用、例えばVTOL機運用の軽空母ヘリ空母ではその効果は限られる傾向にある。

さらには自領土に近い領域の防衛には地上にある軍基地からの航空で十分間に合うこと、一時的な奇襲ならば陸上基地からの空中給油機と攻撃機の遠距離奇襲攻撃の方がコストパフォーマンスが高いこと、更には航空機技術の発展及びミサイルの長射程化など、空母の相対的なパフォーマンスが低下しているのは否めない事実と言えるだろう。

ニミッツ級

関連動画

空母歴史(全7回)
  

アメリカ海軍
   

世界空母
   

間違った空母の使い方
 

左:フランス自動車メーカーシトロエンの有名TVCM「飛びまーす!♡」ロケ地:クレマンソー級航空母艦
右:英国営放送BBC TopGear。「飛んでっけーミ」ロケ地:空母インヴィンシブル (HMS Invincible, R05)。

関連商品

関連コミュニティ

一覧

代表的な空母の一覧

アメリカ 大日本帝国海軍 海上自衛隊
ロシア イギリス フランス
中国 韓国 インド

代表的な艦載機の一覧

アメリカ ヨーロッパ 艦載ヘリコプター 第二次世界大戦

ちょっとコンビニ行ってくる

                  ,'⌒,ー、           _ ,,..  X
                 〈∨⌒ /\__,,..  -‐ '' " _,,. ‐''´
          〈\   _,,r'" 〉 // //     . ‐''"
           ,ゝ `く/ /  〉 /  ∧_,. r ''"
- - - -_,,.. ‐''" _,.〉 / /  . {'⌒) ∠二二> -  - - - - - -
  _,.. ‐''"  _,,,.. -{(⌒)、  r'`ー''‐‐^‐'ヾ{} +
 '-‐ '' "  _,,. ‐''"`ー‐ヘj^‐'   ;;    ‐ -‐   _- ちょっくらコンビニ行ってくる
 - ‐_+      ;'"  ,;'' ,''   ,;゙ ‐-  ー_- ‐
______,''___,;;"_;;__,,___________
///////////////////////

コンビニは人気者!皆大好き!左の動画に登場の艦上機はアメリカ海軍F-18ホーネットorスーパーホーネット
上記AAアメリカ海軍F-14トムキャットのAAである。

関連項目

脚注

  1. *サウジアラビア提供したという
  2. *米海軍の新型空母「ジェラルド・R・フォード」、42年ぶり就役 (ハフィントンポスト 2017年07月23日 18時03分 JST)

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空母 撃沈 沈没

空母 制空権(2) 改

空母 制空権

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空母について語るスレ

604 : ななしのよっしん :2017/07/12(水) 12:18:02 ID: 0J88C6kv6Z
作ったはいいけど、沈んだ時は敗戦確定になりかねないほどリスクが大きすぎて
実戦投入できなかったりする悲しみ
605 : ななしのよっしん :2017/07/15(土) 22:23:23 ID: ZGUur83jgi
動ける利点
1.地上基地のない所にでも航空機を持って行ける。艦隊を外洋に出したいとか、を越えた領土に介入したいとか考えるなら必須
露とか中国が少々理してでも半端でも空母と名のつく物を持つ理由
コスト海外覇権の必要性のバランスが鍵
海外なんて大正アメリカ様か現地の人に託して高望み辞めよ?とかなるともて余す事に

2.戦の集中ができる。奇襲や強襲、他との協同。広い地域の担当。逆に劣勢時は安全圏への退避もできる
太平洋戦争では小、低速な空母や大量の改造空母を動員してまで航空機をせっせと一所に輸送したが、戦後だとこういうのはあまりやってない気がする
606 : ななしのよっしん :2017/07/16(日) 09:20:55 ID: ZGUur83jgi
艦としての戦艦との違い
戦艦
・乱暴に言えば敵艦を撃破して制権を取るための艦
・直接戦闘をしない場合(艦隊保全義)でも、居る事で敵水上艦を追い払ったり逆に敵戦艦を引きつけて自由に活動させない事が存在意義
・対地射撃や艦隊護衛など他の軍艦任務にも一通り有効だが、これら任務は巡洋艦にもできるので費用面まで考えると新規戦艦を保持する程の動機にはなりにくい

空母
・敵撃破以外にも、偵察防対潜や対地攻撃上陸支援輸など替えの効かない仕事が沢山。フォークランド紛争でも後方からの味方支援に活躍し、必要不可欠だった
・敵航空部隊との正面対決は余程切羽詰まるか一方的な優位の認識/誤認がないと、戦略的勝利より被撃破の損失が勝つので起きにくい
特定域を保持するには、防衛戦排除に伴う進攻側の損失を、得られる時間的猶予、戦略的価値に見あわないようにすれば良いが、
防御、継戦が低く、火力支援、費用は不均衡に高い空母には向いていない。
戦艦や他の水上戦闘艦、潜水艦、陸
(省略しています。全て読むにはこのリンクをクリック!)
607 : ななしのよっしん :2017/07/20(木) 22:50:02 ID: Xz7OPklQNn
空母なしの場合(>>599改造

タイトル:空母 制空権
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608 : ななしのよっしん :2017/07/21(金) 01:03:17 ID: nGM41I6EHc
>>607
から来た何もしないで墜落した飛行機は何ですか?
609 : ななしのよっしん :2017/07/21(金) 09:51:56 ID: p5VMUbr9BY
空中給油に失敗して墜落・・・とか?
610 : ななしのよっしん :2017/07/21(金) 22:47:09 ID: Xz7OPklQNn
空母ありの場合(>>600改造

>>608
>>609
戦闘機は「本土から飛んで来たものの、給油の失敗やエンジントラブルなど、何かの問題で相手にたどり着けず自にも戻れず落ちた戦闘機」です
戦闘機は「どうにかして相手まで来たけど長で疲労・消費していてまともに戦えず落ちた戦闘機」です。
(長距離爆撃機ならまだしも戦闘機が本土を発ってを隔てたまで遠征してくることなんてそうそういでしょうが、空母ありと較するため一応戦闘機で遠征した場合としてます)

タイトル:空母 制空権(2) 改
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611 : ななしのよっしん :2017/07/21(金) 23:36:38 ID: Xz7OPklQNn
空母がやられた場合の損失(>>603>>606を参考)

タイトル:空母 撃沈 沈没
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612 : ななしのよっしん :2017/07/23(日) 01:48:12 ID: 9aZdWMdrdF
そうそうないだろうってことをはやったんだよね…
ダルカナルじゃ機体的にギリギリ、パイロットの疲労的に論外な距離を飛ばせて戦闘外損失を積み上げた。
613 : ななしのよっしん :2017/07/23(日) 17:17:12 ID: nGM41I6EHc
空母は絶対にやられてはいけないんだなということだけは分かった
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