空飛ぶベッドとは、ドラゴンクエスト6に登場する乗り物、及びそれを使用中に流れるBGMのタイトルである。
概要
夢の世界(上の世界)でのみ使用可能な乗り物で、その名の通り空中を縦横無尽に飛び回ることのできる乗り物。ベッドが宙に浮くだけでもすごいが、一人用のベッドなのに主人公一行(最大8人)&馬車を乗せて飛ぶことができる摩訶不思議な乗り物である。
性能は魔法のじゅうたんとほぼ同じで、低空飛行しかできないため山や森を越えることができない。その代わり飛んでいる間は敵にエンカウントしない。魔法のじゅうたんとの違いは、あちらのように道具として持ち運ぶことができず、降りて移動する場合はその場に置き去りにするしかない点。ただし、ルーラを使えば主人公たちの近くについてきてくれる。
このベッドの元々の持ち主はクリアベールという街にすむ少年・ジョン。
なぜベッドが空を飛ぶのかというと、ジョンは不治の病で寝たきりの身であり、何処へでも自由に飛んでいけることを夢見ていたため。そんなジョンの儚い願いが産み出した空想の産物というわけであり、夢の世界にしか存在しないのもそのためである。
夢の世界ではそんな空飛ぶベッドがクリアベールの名物となっていたのだが、現実世界でジョンが病死したことでベッドが空を飛ぶ姿を見られなくなっていた。
現実世界のクリアベールを訪れると、ジョンの両親であるハリスとマゴットから「病気に打ち勝つ勇気を得られる」という勇気のかけらをジョンが欲していたという話が聞け、その勇気のかけらをハリスの元へ届けてあげると、「何のお礼もできないがせめて泊まっていってほしい」と言われ、ジョンの部屋で泊めてもらうことができるようになる。
主人公たちがジョンのベッドで眠りにつくと夢の世界へワープし、そこでジョンと出会う。ジョンは勇気のかけらのお礼にと主人公たちに空飛ぶベッドをプレゼントし、空飛ぶベッドは再びクリアベールの空を飛び回るようになる。
BGMについて
タイトル通り空飛ぶベッドで飛んでいる間(魔法のじゅうたんでも同じBGMだが)に流れる楽曲で、前半が木琴と木管楽器によるスタッカートを刻んだ軽快なメロディ、後半が弦楽器を中心とした優雅なメロディで構成されている。
入手したばかりの頃はその爽快な曲調を楽しむためにしばらくベッドで飛び回っていたという人もいることだろう。
オーケストラ版及びDS版ではイントロに弦楽器による半音階が追加されている。
余談だがDQ6の発売前に「バレエ ドラゴンクエスト」にて先行使用されている。
その他
ドラゴンクエスト10では「ドルボード」という浮遊する乗り物が登場するが、そちらではプリズムを使用することで外見を変えることが可能で、そのプリズムの一つに空飛ぶベッドを再現できるものがある。
BGMもオーケストラ版『空飛ぶベッド』となっている(関連動画参照)。
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関連項目
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