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この記事は第75回今週のオススメ記事に選ばれました! よりニコニコできるような記事に編集していきましょう。 |
第二外国語とは、母語を除いて二つ目に学習する外国語。日本の大学教育では必修科目とされているケースが多い。
概要
日本人の外国語学習は、中学校で英語を習い始め、大学でもう一つの言語を勉強し始める場合がほとんどである。つまり、多くの日本人にとって英語が第一外国語となり、第二外国語とは英語以外の外国語ということになる。二外(にがい)、などと略して呼ぶこともある。更に学習外国語を増やしていくと、順に第三外国語、第四外国語、…となる。
理系・文系など学術分野を問わず多くの大学で一般教養における必修科目として存在する。今も昔も語学の苦手な学生たちの浅はかな頭を悩ませてきた罪深い教科である。
なお敢えて述べるが英語というものは欧州系言語の中でも文法的にかなり簡素化されており、欧州言語をマスターする上での基本である。従って、他の欧州系言語が英語より難しいのは当然である。
本記事では諸外国語を以下の二段階の難易度に分類して解説する。(下のリンクは記事内へのリンクです)
- スタンダードな言語・・・
ドイツ語 /
フランス語 /
中国語 /
スペイン語 /
イタリア語 /
朝鮮語 - ハイレベルな言語 ・・・
ロシア語 /
アラビア語 /
ラテン語 /
現代及び古典ギリシア語
感じる難易度には個人差がありあくまで参考程度であるが、最高学府へ足を踏み入れてこの記事を読む者が、自らの分を超えた言語を選択して後悔して欲しくないので私的な見解をあえて述べることにする(不十分な点は編集を切に望む)。
対象とする言語は、第二外国語として開講している大学がそれなりにあるものである。大学によっては他の言語も第二外国語として認めている所や、講義としては開講するものの第二外国語科目の充当分としては認めない所などがあるため、履修の際には所属する大学の便覧等を確認されたい。
どの言語を選べばいいのか?
「第二外国語、何選ぼう?」という迷いは、入試に合格した者だけに許される嬉しい悩みである。春になると、決まってYahoo!知恵袋やおしえて!goo、はたまた2chの大学板・外国語板などに「何を選んだらいいか」「どれが簡単か、役に立つか」という同じような質問が雨後のタケノコのごとく乱立する。
各言語の概要は後の項目に譲るとして、ここでは、そんな言語選択の総合的なTipsを与えることを目的とする。
- 「どの言語が易しいか?」
- ―個人差もあって一概には言えない。そもそも「できるだけラクな言語を選ぼう」などというネガティブな態度ではどんな外国語を選んでもうまくいかない。
- 「どの言語が将来役に立つか?」
- ―目指す卒業後の進路やこれから学ぶ学問領域によるが、通常はハッキリ言ってどれもあまり役立たない。結局英語で事足りるし、そもそも英語すらまったく必要のない仕事も多い。第二外国語の選択であまり打算的にならない方が賢明である。
- 「どれくらい使えるようになるか?」
- ―夢を壊すようだが、大学の第二外国語の授業をただ受動的に受け流しているだけではどんな外国語もモノにはならない。しかし、大学の授業を活用しつつ、自主的な勉強を継続的に続ければ、旅行を現地語で楽しみ、検定試験の上位級を狙い、原書を読破し、非英語圏への留学をこなす実力は十分つけられる。
- 「結局、どの言語を選んだらいいのか?」
- ―自分が一番興味を持てる国・文化圏の言語を選ぶべきである。社会人になってあらためて、高いお金を払ってでも「英語以外の外国語を学びたい」と思う人は多い。授業料の中で外国語が学べる機会を賢く生かしてほしい。
歴史
ここでは、英語にも一部焦点を当てながら近代の我が国における外国語教育の変遷を俯瞰する。
戦前期
外国語の学習が始まるのは旧制中学校からであった。英語が主に学ばれたが、ドイツ語・フランス語の授業もあり、場合によっては独仏語を第一外国語とすることもあったようである。旧学制において外国語が学ばれたのは、旧制中学以上の主に進学を目的とした中等・後期中等教育機関や商業学校であった。つまり外国語を学ぶことはエリートのみに許された特権だったと言える。
旧制高等学校に進学すると、学生は文科・理科に分かれたうえで更に、重きを置く外国語を英語・ドイツ語・フランス語の内から選ぶこととなった。すなわち文科理科ともに甲類は英語を主とするクラス、乙類はドイツ語を主とするクラス、丙類はフランス語を主とするクラスであった。しかし丙類を設置する旧制高校は少なく、多くの学生は高等学校進学にあたって英語かドイツ語のどちらかを自身の主力外国語として選ぶこととなった。
全体として、現在ほど極端な英語偏重ではなかったと概括できるものの、戦前期もやはり英語が最も重視された外国語であったことは間違いない。
戦後
アメリカを実質母体とする連合国総司令部の占領を被った日本は、自然、英語が外国語として重んじられることとなった。またこのとき、範とする国がイギリスから米国にシフトしたことにより、わが国ではアメリカ英語が学校教育で教えられるようになった。
新学制が整い、中学校で「外国語」が選択科目として採用され、英語・ドイツ語・フランス語から一つを選択して学ぶことになったが、多くの場合は英語が選ばれた。後に導入された大学入試共通一次試験(センター試験の前身)も、英語・ドイツ語・フランス語からのみの選択であった。
大学における第二外国語も、1980年代初頭ぐらいまではフランス語とドイツ語くらいしか選択肢が無かった。
現在
定期的に学習指導要領が改正される中で、ドイツ語・フランス語以外にも中国語や朝鮮語を学んでもよいこととなった。大学入試センター試験においても、「外国語」の科目名で英語・フランス語・ドイツ語・中国語・韓国語の内から一言語を選んで受験する形になっている。現在、一部の中・高等学校や伝統ある有名私立校などで英語以外の外国語が学ばれている。
…が、実際には後期中等教育までの段階で英語以外の外国語、すなわち第二外国語が学ばれることは極めて稀である。これには、英語重視の社会的風潮や教員の確保、受験対策など数々の問題があり、状況はすぐに変えられるものではない。
従って現在のわが国の第二外国語の学習は、ほとんどの場合は大学入学時、18・19歳以降から始まることになる。以前と比べると選択できる言語の数は全体的に増えたと言えるが、大学によっては、依然選択肢が2・3言語しかないこともある。
スタンダードな言語
以下の言語は、比較的オーソドックスで履修可能な大学も多く、また取り組みやすいものである。各言語の特徴をよく比べ、自分に合った言語を選びたい。
ドイツ語 Deutsch
| ドイツ語 | |
| 総話者数 | 1億3000万人 |
| 話者数の順位 | 10-11 |
| 言語系統 | インド・ヨーロッパ語族 ゲルマン語派 西ゲルマン語群 |
| 通用地域 | 大陸ヨーロッパ、アフリカ南部の一部など |
欧州系言語の中では比較的多くの日本人が第二外国語として学んできた。かつてドイツは哲学、文学、法律学、医学、科学に優れたヨーロッパの学問の中心であり、明治期の日本も諸学問の範を多くドイツに取っていた。
発音には例外が少なく、誤解を憚らずに言えばローマ字式に読むことができる。ほんの少し学習すれば、たとえ意味は分からずともドイツ語文をスラスラ読むことはできよう。
英語と同じくゲルマン系の言語であり、言語学的には英語に近いといえる。その一方、格変化や三つの名詞性など英語では消滅した要素が残っており、文法的な複雑さも確かにある。
かつては、著名な医学書や化学書の多くがドイツ語で書かれていたために「理系学生の第二外国語といえばドイツ語」という風潮もあった。伝統ある国立大学には現在もなお、その名残をとどめているところもある。かつて医者の多くはカルテをドイツ語で書いていたが (そもそも「カルテ」という言葉自体ドイツ語 Karte の借用ある。英語の card に相当する) 、最近では英語や日本語でかかれることも多い。
習得した時の利点
- ドイツ、オーストリア、スイスを中心とした広いドイツ語圏の人々とコミュニケーションができる。
- 大陸ヨーロッパの多くの国々で通じることから、旅行やコミュニケーションの幅が広がる。特に中東欧・北欧地域では、場合によっては英語より通用する。
- インターネット上のWebページの言語は、英語についでドイツ語が多い。Wikipediaでも英語版に次ぐ記事数を誇っており、日本語版で記述が貧弱な項目でもドイツ語が読めることで有用な情報を得ることができることもある。
- 欧州随一の経済大国ドイツはEU経済の牽引役である。デュッセルドルフには相当数の日本企業が進出し、欧州展開の核となっている。
- 国際企業間のコミュニケーション言語としては英語が主であるものの、あいさつに始まり電子メールや刊行物などでドイツ語が役に立つ場面も多々ある。また、ドイツからの情報を一次情報として(他国のメディア、翻訳を介さずに)素早く入手することができる。
- 首都ベルリンは、ヨーロッパにおける新しい文化のメッカである。ファッション、音楽(ポップ、ロック、テクノ)に始まるエキサイティングなベルリン発のライフスタイルは今や欧州を席巻する地位にある。
- ドイツ語で歌う著名なバンドとしては、Rammstein(ラムシュタイン)、Silbermond(ジルバーモント)、Tokio Hotel(トキオ・ホテル)等がある。
- Youtubeなどで活躍するStrawbellycakeやPaperblossomのファンダブ(Fandub)を理解して楽しむことができる。
- ドイツ語圏の伝統文化も忘れてはならない。ゲーテ、シラーに始まりトーマス・マンやヘッセ、カフカなどが原書で読める。哲学書ではカントやヘーゲル、果ては刺激的なニーチェやハイデガーの著書もオリジナルが読める。クラシック音楽で言えば、モーツアルトの「魔笛」は比較的易しいドイツ語で歌っている。
- 文理を問わず、ドイツ語で書かれた学術書の名著は多い。アインシュタインの相対性理論、精神分析学・分析心理学のフロイトやユング、社会学の草分けであるマックス・ヴェーバーなど、近代的な学問の発展に大きな影響を及ぼした学者の著作を原文で読むことができる。
- ドイツワインのラベルが読める。地味だが役に立つ。ワインというととかくフランス・イタリアがイメージされがちであるが、実はドイツもおいしいワインは多い。黒猫ラベルを見たことがある人も多いだろう。甘みのある白が有名である。
検定試験情報
- ドイツ語技能検定試験: 春秋二回実施、1級・準1級・2級・3級・4級・5級、ドイツ語学文学振興会主催
- ドイツ語基礎統一試験(ZD): B1レベルの証明試験、ゲーテ・インスティトゥート主催
- テスト・ダフ(TestDaF): ドイツの全大学が公認するドイツ語統一試験、ゲーテ・インスティトゥート主催
公用語として採用している国
ドイツ、
オーストリア、
スイス、
リヒテンシュタイン、
ベルギー、
ルクセンブルク、
欧州連合(EU)
フランス語 Français
| フランス語 | |
| 総話者数 | 4億1000万人(第二公用語含む) |
| 話者数の順位 | 5-6(第二公用語含む) |
| 言語系統 | インド・ヨーロッパ語族 イタリック語派 ロマンス語群 |
| 通用地域 | |
欧州系言語の中では比較的多くの日本人が第二外国語として学んできた。フランスは比較的早くから民主主義をモットーにし、法律に関しても平等思想など現代法の根本となる概念もある。明治以降の日本の法律学にはフランス派とドイツ派の派閥があった。
ノルマン・コンクエストによりフランスの支配を受けたイングランドには、支配者言語としてフランス語が流入した。庶民の日常生活に用いられる単語では古英語から由来する語が現代まで多くのこったが、特に抽象語などでは現代英語にはフランス語との共通語彙がかなり多くみられる。
必須語彙が比較的少なく、よく用いられる語を一通り学習すると、文章に現れる単語のかなりの割合を押さえられる。
難点は、豊かな語尾変化と発音、そして多義語と同音異字語の多さである。
さながら花畑に色とりどりの花が千々に咲き乱れるが如く、主語や時制に応じて動詞は様々に形を変え、また形容詞や名詞も性や数に応じて色々な姿を見せる。
rの発音(有声口蓋摩擦音)やin, un, on, an等の鼻母音の発音が日本人には特に難しい。
よく使われる語は限られているものの、そうした出現頻度の高い基本語彙の多くは多義語であり、そうは問屋が卸さない。
音は同じでも意味が異なる語(同音異字語)が多く、聞き取りには文脈判断と慣れが要求される。
習得した時の利点
- フランス語は、国連及び欧州連合の公用語の一つである。
- フランス旅行が円滑になる。「フランス人は英語が話せない、話そうとしない」という、まことしやかに語られている言説は少々誇張が過ぎているが、たとえば訪れたフランス料理のいいお店で英語でしか注文できない、というのはつまらないしナンセンスである。
- 近代フランスの世界進出の影響から、通用地域が非常に広く、話者数も多い。アフリカ大陸や太平洋・インド洋の島嶼国家では、現地語を駆逐してフランス語が完全に母語になっている場合もある。(ただしクレオール化していることもある。)
- フランスの首都パリは芸術の都、花の都と誉め賞される、欧州文化の一大中心である。ベルリンを混沌と形容するならばパリはモードの街である。
- 近代フランス写実主義の系譜スタンダール「赤と黒」、バルザック「ゴリオ爺さん」、フローベール「感情教育」から、魅力的な詩人ボードレール、ランボー、ヴェルレーヌ、はたまた「星の王子さま」のサンテグジュペリ、「悲しみよこんにちは」のF.サガン、「異邦人」のカミュなど、フランス語で味わえる至玉の文学作品は枚挙にいとまがない。また哲学者・思想家もデカルト、ルソー、ベルクソン、アラン…などこれまた限りない。特に、フランス哲学が近代思想史において果たした役割の大きさは計り知れない。
- 料理の本が読める、というのは人によっては大きな学習動機になるだろう。世界三大料理の一と言われるフランス料理から洋菓子まで、フランス語のレシピが読め、料理用語が分かる利益は大きい。
- ワインのラベルが読める。地味だが役に立つ。
- シャンソンを聴いて理解することができる。
検定試験情報
- 実用フランス語技能検定試験: 準1級・2級・準2級・3級・4級・5級、フランス語教育振興協会主催
- フランス語資格試験(DELF, DALF): フランス文部省主催
- フランス語能力検定試験(TEF): パリ商工会議所主催
公用語として採用している国
欧州
フランス、
スイス、
ベルギー、
ルクセンブルク、
モナコ、
欧州連合(EU)
アフリカ
ガボン、
カメルーン、
ギニア、
コート・ジボワール、
コモロ連合、
コンゴ共和国、
コンゴ民主共和国、
ジブチ、
セーシェル、
セネガル、
チャド、
トーゴ、
ニジェール、
ブルキナ・ファソ、
ブルンジ、
ベナン、
マダガスカル、
マリ、
モーリシャス、
ルワンダ、
中央アフリカ共和国、
赤道ギニア共和国
(ただし第二公用語としてや、支配的言語ではないものの公用語として採用している国も含んでいる)
アメリカ大陸
アジア・オセアニア
ベトナム、
ラオス、
カンボジア、
シリア、
レバノン、
イラン、
バヌアツ共和国
中国語 中文、华语/華語、汉语/漢語
| 中国語 | |
| 総話者数 | 13億人(中華人民共和国のみの数) |
| 話者数の順位 | 1(普通話) |
| 言語系統 | シナ・チベット語族 |
| 通用地域 | 東アジア、東南アジア、世界各地に点在する華僑コロニー |
一口に「中国語」と言っても、実は方言によってかなりの差異がある。日本の教育機関で学ぶのは、中華人民共和国における標準語である普通話(北京語のアレンジ)がほとんどであるが、他にも上海語(簡体字)、客家語(繁体字)、香港などで使われている広東語(繁体字)、台湾を中心に使われる台湾語(繁体字)などがあり、7つの方言に大別される。
困ったことに、文法のみならず発音や語彙、あいさつまで方言間で顕著に異なり、方言が違うと会話によるお互いの意思疎通は事実上不可能である。しかし、皆漢字の知識はあるため、紙に字を書いて筆談すればコミュニケーションをはかることができる。
また中華人民共和国の漢字は、日本の漢字よりも極端に簡略化した「簡体字」と言われる字体を使っているために、同じ意味でも日本の漢字と字形が異なることがある。だが単語や新たな漢字を知ると言う面では同じ漢字圏なのであまり問題ではない。むしろ、漢字を使う日本人には中国語習得の大きなアドバンテージがあると言える。「繁体字」と呼ばれる、日本の旧字体に相当する字体を用いる地域もある。
文字よりも発音の方が圧倒的に難しい。北京語には四声という独特の四種類の発音がありそれが一漢字ごとによって全部違うのが特徴である。詳細は中国語の項目を参考に。
習得した時の利点
- 中華人民共和国が主だが、圧倒的な話者数を有している。
- 国際連合の公用語のひとつである。
- 中国の古典である漢文は古来日本の学問・文学に多大な影響を与えてきた。わが国ではそれを母国語の日本語として読めるよう、訓読という方法を考え出した。これは、内容の理解には大いに貢献したが、反面中国語本来の音の要素を完全に殺してしまうものであった。中国語が読めると、李白や杜甫、韓愈や白居易ら数多の中国古代詩人の詩を、韻を大切にして味わうことができる。(ただし現代中国語とは相違も)
- 世界三大料理の一つである中華料理のメニューが発音できる。
- 2008年、ドイツのGDPを追い抜いて世界第三位の経済規模国となった中国は2009年度中には我が国をも追い抜いて世界第二位となることが予想されている。中国国内の格差は大きいものの、今後の世界経済において中国の地位が無視できるものでないことは明らかである。つまりは、主にビジネスの面から中国語が役に立つ場面も一層増えていくだろう。特に、中国に生産拠点や提携企業を持つ企業などは、職種により出張する機会もあるため、何よりもまず現地での自己防衛のための言語として重要となる。地理的に一衣帯水の関係にあり、漢字文化圏内にある日本は習得・活用の両面から有利である。
- 簡体字は草書体などをもとにしている文字も多い。簡体字を覚えると、日本語の筆記においても簡便な字体を生かせて便利である。
- インターネット上での使用人口は、スペイン語を押さえて英語に次ぐ2位であり、ネットにおいて中国語を使用するコミュニティとのコミュニケーションも期待できる (ただし使用者の大半を占めるとおもわれる中華人民共和国ではインターネットでの検閲を行っており、彼らとのコンタクトは思い通りにできない可能性もある) 。
検定試験情報
- 中国語検定試験: 1級・準1級・2級・3級・4級・準4級、日本中国語検定協会主催
- ビジネス中国語検定試験: 日本中国語検定協会主催
- 中国語コミュニケーション能力検定(TECC): ISI国際学院主催
- 漢語水平考試(HSK): 中華人民共和国教育部(文部省相当機関)主催
公用語として採用している国
スペイン語 Español
| スペイン語 | |
| 総話者数 | 4億2000万人 |
| 話者数の順位 | 4-5 |
| 言語系統 | インド・ヨーロッパ語族 イタリック語派 ロマンス語群 |
| 通用地域 | スペイン、中南米、カリブなど |
スペインのほか、ブラジルを除く中南米諸国で共通語として使用されている、世界の主要国際言語の一つ。ポルトガル語と同様、ラテンアメリカの各種文化を知る上では欠かせない言語である。
ロマンス語系言語の一つであり、フランス語等と同様ラテン語の文法・語彙を多く受け継いでいるが、語彙については、8世紀にスペインがイスラム圏の侵略を受けたことから、アラビア語の影響が受け継がれたものもある。ポルトガル語とは共通点が多く、片方を習得すればもう片方の理解も比較的容易である。
文法については癖があるものの、スペル・発音はほぼ規則どおりで、その点では比較的救われていると言える。本格的に習得する気はないが簡単なところだけ試しに覚えてみたいという人は、辞書やネットでの翻訳サービスで名詞を覚えるだけにとどめておき、文法には足を踏み入れないのがおすすめ。
- スペル…[易]ほぼ発音をそのまま踏襲するようになっており、英語のように同単語で2パターン以上の読みに悩まされたりしない。
- 音素…[易]母音は日本語とほぼ同じ5母音(ただし/u/は円唇)で、子音は巻き舌のr(rrおよび語頭のr)が若干訓練を要する程度で、日本語・英語の発音の知識があれば特に苦労はしない。
- アクセント…[易]ほとんどの単語が規則に則っており習得が楽。不規則アクセントは基本的にアクセント記号付きになるため、あまり苦労しない。
- 単語活用…[難]名詞・形容詞は男性・女性に分かれる程度だが、動詞は時制・格・単数複数などで細かく活用が分かれる。当然辞書を引くときは原形が基本であるため、未知の単語が出てきたときに、活用形からスムーズに原形を推定できるような慣れが必要である。
- 文法…[難]句や節の並び方は英語習得者であれば比較的覚えやすいが、直説法に対する「接続法」の使い方については、英語習得者であっても注意が必要。英語で言う「仮定法」よりも使用範囲が広いため、スペイン語独特の使い分けを身につける必要がある。時制についても「点過去」「線過去」などを初めとして種類が多く、学習者の頭痛の種となっている。
習得した時の利点
- スペインや中南米圏で生活・仕事ができる。アメリカ合衆国でも西海岸~南部の旧メキシコ領地域はメキシコ系の文化が今も残っており、加えて近年メキシコからの移民が増加傾向にあるため、アメリカで生活する場合は基礎だけでも勉強しておくと安心。
- ラテン系音楽の歌詞の意味が分かるようになる。
- サッカーやルチャリブレ(メキシカンプロレス)など、中南米で盛んなスポーツの話題に直接触れやすくなる。
検定試験情報
公用語として採用している国
欧州
中央アメリカ
メキシコ、
コスタリカ、
グアテマラ、
エルサルバドル、
ホンジュラス、
ニカラグア
カリブ
南米
コロンビア、
ベネズエラ、
エクアドル、
ペルー、
ボリビア、
チリ、
アルゼンチン、
ウルグアイ、
パラグアイ
アフリカ
イタリア語 Italiano
| イタリア語 | |
| 総話者数 | 6100万人 |
| 話者数の順位 | 19 |
| 言語系統 | インド・ヨーロッパ語族 イタリック語派 ロマンス語群 |
| 通用地域 | 南ヨーロッパ |
フランス語とおなじく、ラテン語を母とするロマンス語群の言語だが、母上と比べると文法は簡略化されている。
発音はドイツ語同様、ワリと楽であり、日本人にはなじみやすい。また文法は他のロマンス語とよく似ており、難易度も同程度である。(ただし文法用語がそれぞれの言語で異なるため、「遠過去」「先立未来」といったイタリア語特有の用語に慣れる必要がある。)
一方で、たとえば冠詞の変化など、フランス語よりも少々厄介な点もある。また、一見複雑で不規則も多い語尾の変化は、母であるラテン語を引き継ぐ要素である。
習得した時の利点
- イタリアは世界的な観光・保養国である。著名な観光地や国際的ホテルではもちろん英語でのコミュニケーションが可能であるが、イタリア語がある程度使えることでイタリア観光の楽しさはぐっと増す。昨今日本人観光客がいいカモにされる事件が相次いで報じられたが、ガツンと一発イタリア語で悪態が付ければ問題なしである。(ただし恐いあんちゃんがいるところもあるので慎重に)
- オペラを抜きにしてイタリア語を語ることは許されない。オペラをイタリア語で楽しめる…クラシックファン永遠の悲願である。むべなるかな。
- イタ飯屋のメニューが発音できる。ついでに意味が分かる。これは大きい。
- ワインのラベルが読める。地味だけど実用的。
- スペイン語やフランス語など、同じロマンス系言語の習得にすこし役立つ。
検定試験情報
公用語として採用している国
朝鮮語(韓国語) 조선말(한국어)
| 朝鮮語 (韓国語) | |
| 総話者数 | 約7800万 |
| 話者数の順位 | 10位未満 |
| 言語系統 | 孤立した言語 |
| 通用地域 | 朝鮮半島 |
文法上は日本語に近く、SOVの語順、膠着語(※)であること、前置詞の代わりに後置詞を使うことなどが共通している。一方相違点もあり、ロマンス系諸語に見られるような語彙的な共通点は少なく(一部日本の統治による新語の流入はある)、子音は中国語と同様有気音・無気音で使い分けるなどの特徴もある。ハングルをいちいち覚えないといけないなどという欠点もある。
朝鮮民主主義人民共和国及び大韓民国の公用語である。基本的には両国で話されている言語は同一であり、「朝鮮族の言語」という意味で「朝鮮語」の呼称が言語学界では整合的かつ一般的である。しかし朝鮮半島の分断に関係して、北朝鮮を想起させる「朝鮮」の語が忌避される傾向から日本国内において一般向 けに販売される語学参考書のほとんどすべてが「韓国語」の呼称を用いている。大学教育においては講義名や学科名が朝鮮語、韓国語、韓国朝鮮語などと各大学で異なる。
※膠着語…接頭辞・接尾辞の付加によって単語に文法上の特徴を与える言語の総称。日本語も含まれる。cf:屈折語、孤立語
習得した時の利点
ハイレベルな言語
以下の言語は、語学に不得手な人が予備知識も無しに安易に取ることは感心できない言語である。つまり英語にさえ躓いているような人間が生半可な気持ちで履修申請してしまうと、ヘタすりゃ単位が取れずに留年する可能性があることを述べておく。その反面、学術を追求し刺激がほしい方には是非オススメである。
ロシア語 русский язык
| ロシア語 | |
| 総話者数 | 2億8000万人 |
| 話者数の順位 | 5-6 |
| 言語系統 | インド・ヨーロッパ語族 スラヴ語派 東スラヴ語群 |
| 通用地域 | 東ヨーロッパ、アジアの一部 |
ここまでで唯一のスラブ系言語である。1991年のソ連崩壊後から第二外国語として選択できる大学が増えた。隣国故にそれなりに需要はあると思われるが、それなりに覚悟すべき言語でもある。
学習はキリル文字(33個)を覚えるところから始めなければならない。しかも「р」、「н」、「с」、「и」、「я」、「в」 (それぞれラテン文字の「r」「n」「s」「h」「ia」「b」に相当するが、発音は「r」「n」「s」「i」「ya」「v」に相当する) のようにラテン文字の見た目・読みに惑わされてしまいそうになる文字もあるので初学者はのっけから難関にぶち当たる。
一方で英語などに比べて綴りと読みの関係に例外が少ないので読み方はわかりやすい。 正確な発音を目指そうとすると日本人にとっては「р」、「ш」、「щ」、「ы」の発音が難しいとされる。
文法は、基本的には、名詞と代名詞が6通り、動詞が主語の人称と時制に応じて10通り+命令形2通り、さらに名詞を修飾する形容詞や数詞、指示代名詞などが名詞の性、数、格に応じて24通りにそれぞれ変化する。ただし名詞の性数(男・女・中・複)はその語尾から見分けがつき、動詞や形容詞も語尾が決まっているので、単語の品詞で迷うことは少ない。また、英語と違い冠詞は存在しない。
難易度としてはラテン語よりは低めだろう。ラテン語よりは不規則なものの、英語に比べて文法面での不規則性は少ないため、一度基本をたたきこめばかなり応用がきく反面、慣れるまでは活用表を横に置いておかないと辞書もまともに引くことができないこともある。
習得した時の利点
- 旧ソ連地域を中心に広く通用する。また中東欧の諸言語と近縁関係にあり、ロシア語が通じる場合もある。(ただし、歴史的政治的理由からロシア語を嫌悪する人もおり、注意が必要である。)
- 国連公用語のひとつである。(もうおわかりだろうか、国連公用語とはほぼ第二次世界大戦戦勝国の言語である。)
- 話者数が多い。
- ロシア語を押さえておくと、中東欧のスラブ系言語(ポーランド語、チェコ語など)の習得が容易になる。当然ながら、同じキリル文字を用いるベラルーシ語、ウクライナ語などとも近縁関係にあり、これらの習得にも一役買う。
- 文学界の巨人が用いた言語である。ドストエフスキーがオリジナルで読める、ただそれだけで学ぶだけの価値は十二分にある。
- 近年のロシアの市場・経済開放政策により、世界経済においてロシアの役割りは大きくなっている。また日本とは国境も近く、経済のみならず政治的にも無視できない存在となっている。
- 顔文字に使うキリル文字を読み仮名で入力できるようになる(「デー」で変換して「д」を打てる)。
- 旧ソ連地域や、帝政期に支配していたアラスカなどの地域の多くの言語に関する資料が存在するため、ロシア語の資料を通じてこれらの言語に関する知識を得ることができる。
検定試験情報
公用語として採用している国
アラビア語 اللغة العربية
| アラビア語 | |
| 総話者数 | 2億6000万 |
| 話者数の順位 | 5(母語話者数で。エスノローグによる) |
| 言語系統 | アフロ・アジア語族 セム語派 |
| 通用地域 | 中東 |
現代に対応させるための手直しを施してはいるが、言語自体の根幹は4世紀頃から変わってない、言わば「言語界のシーラカンス」。
文語(正則アラビア語=フスハー)と口語(地域方言=アーンミーヤ)に分かれており、教育機関で学ぶことになるのは間違いなくフスハーの方になる。二つのスタイルを状況に合わせて使い分けていく必要がある珍しい言語でもある。
習得難易度はラテン語と同じく最難関。NHKで語学講座が放送されているが、日本語で引けるまともな辞書がほぼない。英語が不得手なら、亜英と英和の二冊の辞書を併用する羽目になる。
アラビア語といえば、うねうねとした独特の文字を思い浮かべる人が多いだろう。表音文字なので書いてあるとおりに読めばいいのだが、初心者の第一の関門がまともに文字を読むことである。文字は右から左に(通常とは逆)読むが、数字はその逆(左から右)の上にアラビア仕様(よくアラビア数字といわれるがそれと別物。向こうではインド数字と言ったりする)となる。また、続け書きを前提としているため、一つの文字が独立・語頭・語中・語尾で違う形になる。
基本的に文脈で母音がわかるという特徴があるため、子音+長母音のみを表記する(アブジャドという文字種。kwskとかwktkとかを想像してもらえれば理解しやすいだろうか)。
ただし、テキストや子供の読み物については、文字の上に母音記号が振られる。簡単に言うと母音はa,i,uの三つ。しかし子音は日本人にとって発音が難しいものも多い。中でも「ض(ダード)」の発音はアラビア語特有のものとして知られており、アラビア語を「ダードの言語」と言ったりする。
be動詞にあたるものが基本的にないので、二語以上の名詞を活用させることによって文章を作ることも出来る。
単語の性別は男女の二つ、格変化は主対属の三つ、数詞変化も単数・双数・複数と三つに分かれる。さらに動詞であれば完了・未完了の活用形と十通りの派生形が加わる。辞書で動詞を引く際には、完了・第一形・三人称・男性・単数の基本形(語根)を割り出す必要があるため、接頭・接尾語も含めて、文法をきっちり理解してないと辞書すら引けない事になる。逆に言えば、語根から単語の意味を類推することも可能ということでもある。
イスラム社会が世界の最先端を行った時期がある影響で、アラビア語が元となった言葉は非常に多い。
枚挙にいとまがないので有名所を簡単に紹介すると、アルコール、アルケミー、アベレージにベガもアラビア語由来である。そうそう、マリクもアラビア語で「王」と言う意味になる。しかし魚は「サマク」で全部一緒くた、砂漠も「サハラ」で一緒くたである。サハラ砂漠をちゃんと言おうとすると「砂漠砂漠」になるのはその筋では有名な話。
習得した時の利点
- 国連公用語のひとつである。
- イスラム教とセットで広がったため(というかコーランは翻訳するとご利益がなくなる設定)、イスラム世界(かつ相手が知識人)であれば大体で通じる。
- 同じセム語族の言語であるヘブライ語とは類似点も多く、アラビア語を勉強することでヘブライ語の習得が容易になる。
- 言語系統としては異なるものの、ペルシア語(特に現代ペルシア語)にはアラビア語からの借用語彙が多く、習得・活用に一役買う。
- 中東の世界的に有名なテレビ局「アルジャジーラ」のロゴマークはアラビア書道で描かれている。これはアラビア文字を美しく組み合わせてデザインされたもので、アラビア語を勉強すると、どう読めばよいか分かる。
検定試験情報
公用語として採用している国
アラブ首長国連邦、
アルジェリア、
イエメン、
イスラエル、
イラク、
エジプト、
エリトリア、
オマーン、
カタール、
クウェート、
サウジアラビア、
シリア、
スーダン、
チャド、
チュニジア、
パレスチナ自治政府、
バーレーン、
モーリタニア、
モロッコ、
ヨルダン、
リビア、
レバノン、
国際連合、アラブ連盟、
イスラム諸国会議機構、
アフリカ連合
ラテン語 Lingua Latina
| ラテン語 | |
| 総話者数 | (母語話者はいない) |
| 話者数の順位 | ランク外(ただし学習者はそれなりに存在する) |
| 言語系統 | インド・ヨーロッパ語族 イタリック語派 |
| 通用地域・場面 | 西洋古典学界、西洋史学界、哲学界、西洋美術学界、キリスト教関係など |
古代ローマの言語。西ローマ帝国滅亡後も西欧諸国で教養言語として多く使われた。現在では共通語としての地位は無いが、歌唱言語としてや一部が学術用語などとして生き残っている。ラテン語ネイティブも存在せず、ほとんど死語に近い。
文法は、暗記すべき事項が多く、難易度が高い。基礎文法として、格変化が主属与対奪呼の6つ、名詞性が男性・女性・中性の3種存在し、動詞や名詞の活用では、場合によっては英語しか習ってない人には考えられないほどに変化(60パターン以上にのぼることもある)する。
だがその反面、文法的な不規則と言えるものがほとんど無く、見方によれば合理的とも言える。要するに熟練者にとっては簡単だが、初心者にとっては辞書や変化表を常に持参しそれらにかぶりつかないと単語の意味すら理解できないという両極端な言語である。
現代における用例・使い道
- ローマ市内にある世界最小の独立国家ヴァチカン市国の公用語。ただし平常はイタリア語が用いられ、教皇の演説など特別な場合にのみラテン語が実際に話される。
- 生物の学名は現在でも全てラテン語で命名される。たとえばヒトの学名Homo sapiensはHomoが 「人間」の意でヒト属を表し、sapiensは「賢い」の意である。合わせて「賢い人間」が我々ヒトの学名が意味するところである。
- 星座の名前はラテン語で表記するのが一般的である。主格のみならず属格も頻繁に用いられる。たとえば、こと座はLyraでその属格形はLyrae、夏の大三角形の一角ヴェガは「こと座のアルファ星」の意で"α Lyrae"と書かれる。
- 歌唱言語としてラテン語で歌われることがある。宗教曲やクラシック、合唱曲が多いが、ポップス・ロックに用いられたり、「欧州連合の歌」のような例もある。これはベートーヴェンの第九の有名な合唱部分に歌詞をラテン語で当てたものである。
- etc. やcf. , ibid.など、ラテン語の略語は現代でも幅広く用いられている。また特に法律用語には現役のラテン語彙も多い。
- 主に文系の学問研究に必要な場合がある。
- キリスト教系の聖職者になるために必要な場合がある。
- 西洋人の墓碑銘が、現代でもラテン語で刻まれることがある。
現代及び古典ギリシア語 ΕΛΛΗΝΙΚΗ
| 現代ギリシア語 | |
| 総話者数 | 1200万人 |
| 話者数の順位 | 74 |
| 言語系統 | インド=ヨーロッパ語族 ギリシア語派 |
| 通用地域 | バルカン半島、地中海島嶼の一部 |
日本の大学においては主に哲学、西洋古典学及び古代西洋史学研究のため現代ギリシア語よりも古典ギリシア語がおかれているケースが多い(だが両者に大して差は無い 結構違う)。西洋史系では古典ギリシア語に加えて現代ギリシア語を習うこともある。
一つ英語のことわざを紹介する。
"It's Greek to me!"
チンプンカンプンだ、の意である。ギリシア語の難しさ、推して量るべし。
古典ギリシア語について、活用は大別して名詞変化と動詞変化の二種になる。形容詞や代名詞の変化は名詞変化に含まれる。
動詞は相、法、人称、数、及び時制に従って変化する。
相は能動相、中動相、受動相の三つである。
法は直説法、接続法、希求法、命令法の四つがあり、これに不定法を加えることもある。また分詞もある。
人称は一人称、二人称、三人称の三つである。
数は単数、双数、複数の三つがある。名詞もこの通りである。
時制は七つあって、現在、未来、未完了過去、アオリスト、現在完了、過去完了、未来完了がこれである。
名詞は性、数、格に従って変化する。
格は主格、属格、与格、対格、呼格の五つである。
名詞変化には第一(A変化)、第二(O変化)、第三の三つがある。
古代のギリシア語には方言が多いのが特徴である。一般的にはアテナイ古典期(B.C. 5~4世紀)のアテネにおける方言である「アッティカ方言」が学ばれる。このアッティカ方言を指して「古典ギリシア語」と呼ばれる。プラトンやトゥキディデスはアッティカ方言を用いた。ほかに、ヘロドトスはイオニア方言を用い、女流詩人サッポーはまた別の方言で著述した。その後アッティカ方言は次第に共通語としての性格を増し、聖書ギリシア語 (コイネー)の基幹となった。
次の文章はプラトンの有名な著作『ソクラテスの弁明』冒頭の原文である。古典ギリシア語とはどんなものなのか、実際に見てほしい。
Ὅτι μὲν ὑμεῖς, ὦ ἄνδρες Άθηναῖοι, πεπόνθατε ὑπὸ τῶν ἐμῶν κατηγόρων, οὐκ οἶδα· ἐγὼ δ᾽ οὖν καὶ αὐτὸς ὑπ᾽ αὐτῶν ὀλίγου ἐμαυτοῦ ἐπελαθόμην, οὕτω πιθανῶς ἔλεγον. Καίτοι ἀληθές γε ὡς ἔπος εἰπεῖν οὐδὲν εἰρήκασιν.
あなたがたが、アテーナイの諸氏よ、私の告発者らによっていかなる心証を持つに至ったかは わたしは存じません。私自身はと言うと、もう少しで自分が誰なのかわからなくなるところでした。それほどの説得力ある話を彼ら(告発者ら)はしました。けれども本当のことは何一つといっていいほど語りませんでした。
Wikipediaよりコピペ。これくらいの文章なら、一年も勉強すれば辞書と文法書を片手に読むことができよう。だが古典ギリシア語を始める前に、まずは日本語で「ソクラテスの弁明」を読もう。話はそれからである。
現代における用例・使い道
- 新約聖書をオリジナルのまま読むことができる。キリスト教系の聖職者になるために必要な場合がある。
- ホメロス「イリアス」「オデュッセイア」はじめプラトン、アリストテレスなどがそのまま読める。
- アルファベータの文字だけであるが、理系の学問では数式中に相当頻繁に現れる。というか無しではやっていけない。ギリシア語を習い始めた文系の学生より、物理学科や数学科の学生の方が字はうまい。
- 主に文系の学問研究に必要な場合がある。
公用語として採用している国(現代ギリシア語)
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関連項目
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読み:ダイニガイコクゴ
初版作成日: 09/08/19 14:33 ◆ 最終更新日: 12/02/02 13:16
編集内容についての説明/コメント: 朝鮮語(韓国語)の見出しにハングル表記を追加
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