2012 第84回選抜高等学校野球大会
概要
第84回選抜高校野球大会は2012年3月21日から4月4日まで阪神甲子園球場で開催された春の甲子園である。出場校数は32校。
今回の一般選考枠の29枠は、北海道1、東北3(神宮大会枠1を含む)、関東・東京6、東海2、北信越2、近畿6、中国・四国5、九州4。さらに21世紀枠として3校が選出される。
明治神宮枠は光星学院(青森)が優勝した為、東北の枠が1つ増えた。
東北地区からは4校が選ばれ、同地区からの4校選出は04年以来、最多タイ。
選手宣誓は石巻工・阿部翔人主将が務める。
長野県代表の地球環境は通信制の高校としては初の甲子園出場となる。
前回83回大会優勝は、東海大相模(神奈川)、準優勝は九州国際大付(福岡)。
日程
- 2012年3月15日 抽選会。
- 2012年3月21日 開会式。
- 2012年3月23日 大会3日目、雨天の為中止・順延。
- 2012年3月24日 第3試合が雨天の為、試合中止、25日の第4試合に。21世紀枠3校は初戦で姿を消す。
- 2012年3月29日 ベスト8出揃う。内訳は関東(東京)4、東北・東海・近畿・四国が各1。
- 2012年3月31日 大会第10日目、雨天の為中止順延。
- 2012年4月02日 光星学院の田村龍弘捕手の本塁打が春夏通算2000本塁打目を記録。(春通算699本目)
- 2012年4月03日 雨天の為中止、試合開始時間も変更されていた16時から従来の12時30分開始に変更。
- 2012年4月04日 大阪桐蔭高校が光星学院を下し、センバツ初優勝。
出場高校
都道府県 | 高校名 | 出場回数 | 結果 | |
21世紀枠 | 北海道 | 女満別 | 初出場 | 1回戦敗退 |
宮城県 | 石巻工 | 初出場 | 1回戦敗退 | |
兵庫県 | 洲本 | 26年ぶり3回目 | 1回戦敗退 | |
北海道地区 | 北海道 | 北照 | 2年ぶり4回目 | 1回戦敗退 |
東北地区 | 青森県 | 光星学院 | 2年連続6回目 | 準優勝 |
福島県 | 聖光学院 | 4年ぶり3回目 | 2回戦敗退 | |
岩手県 | ※花巻東 | 3年ぶり2回目 | 1回戦敗退 | |
関東地区 | 埼玉県 | 浦和学院 | 2年連続8回目 | ベスト8 |
栃木県 | 作新学院 | 8年ぶり9回目 | 2回戦敗退 | |
群馬県 | 健大高崎 | 初出場 | ベスト4 | |
群馬県 | 高崎 | 31年ぶり2回目 | 1回戦敗退 | |
神奈川県 | 横浜 | 2年連続14回目 | ベスト8 | |
東京地区 | 東京都 | 関東一 | 4年ぶり4回目 | ベスト4 |
東海地区 | 愛知県 | 愛工大名電 | 7年ぶり9回目 | ベスト8 |
三重県 | 三重 | 2年ぶり11回目 | 2回戦敗退 | |
北信越地区 | 福井県 | 敦賀気比 | 2年ぶり4回目 | 1回戦敗退 |
長野県 | 地球環境 | 初出場 | 1回戦敗退 | |
近畿地区 | 奈良県 | 智弁学園 | 11年ぶり8回目 | 2回戦敗退 |
奈良県 | 天理 | 5年連続22回目 | 1回戦敗退 | |
大阪府 | 履正社 | 2年連続4回目 | 2回戦敗退 | |
大阪府 | 大阪桐蔭 | 2年ぶり5回目 | 優勝 | |
滋賀県 | 近江 | 9年ぶり3回目 | 2回戦敗退 | |
京都府 | 鳥羽 | 11年ぶり4回目 | 1回戦敗退 | |
中国地区 | 鳥取県 | 鳥取城北 | 初出場 | 1回戦敗退 |
岡山県 | 倉敷商 | 22年ぶり3回目 | 1回戦敗退 | |
山口県 | 早鞆 | 初出場 | 1回戦敗退 | |
四国地区 | 徳島県 | 鳴門 | 32年ぶり7回目 | ベスト8 |
高知県 | 高知 | 2年ぶり16回目 | 1回戦敗退 | |
九州地区 | 鹿児島県 | 神村学園 | 3年ぶり3回目 | 2回戦敗退 |
熊本県 | 九州学院 | 2年連続5回目 | 2回戦敗退 | |
大分県 | 別府青山 | 初出場 | 1回戦敗退 | |
宮崎県 | 宮崎西 | 初出場 | 1回戦敗退 |
大会詳細
第1日目 3月21日(1回戦) | ||||
第1試合 | 三重(三重) | 6 - 5 | 鳥取城北(鳥取) | 開会式直後のオープニングゲーム。三重の逃げ切り勝利 |
第2試合 | 敦賀気比(福井) | 2 - 10 | 浦和学院(埼玉) | 地区大会の勝者対決を制した浦学が、6大会ぶりの初戦突破 |
第3試合 | 大阪桐蔭(大阪) | 9 - 2 | 花巻東(岩手) | 東西“ダル”の注目対決は、大阪桐蔭の逆転勝ち |
第2日目 3月22日(1回戦) | ||||
第1試合 | 九州学院(熊本) | 6 - 0 | 女満別(北海道) | 序盤に猛攻を見せた九州学院が快勝 今大会初完封試合 |
第2試合 | 天理(奈良) | 3 - 9 | 健大高崎(群馬) | 7盗塁を記録するなどし、健大高崎が逆転勝利を収める |
第3試合 | 石巻工(宮城) | 5 - 9 | 神村学園(鹿児島) | 一時逆転を許すも、守乱に乗じて神村学園が逆転をした |
第3日目 3月24日(1回戦) | ||||
第1試合 | 洲本(兵庫) | 1 -2× | 鳴門(徳島) | 延長戦をサヨナラで制した鳴門が42年ぶりの春1勝 |
第2試合 | 作新学院(栃木) | 7 - 3 | 倉敷商(岡山) | 3点差の2回に4点を奪い逆転し、そのまま作新が逃げ勝った |
第3試合 | 近江(滋賀) | 0 - 0 | 高崎(群馬) | 3回裏途中、雨天の為ノーゲーム。 |
第4日目 3月25日(1回戦) | ||||
第1試合 | 北照(北海道) | 0 - 3 | 光星学院(青森) | 背番号4城間投手が7安打浴びるも完封し、光星が2回戦へ |
第2試合 | 地球環境(長野) | 2 - 5 | 履正社(大阪) | 履正社・沖田の2ランで勝ち越した履正社が継投で逃げ勝つ |
第3試合 | 宮崎西(宮崎) | 0 - 8 | 愛工大名電(愛知) | 大会屈指の左腕・浜田が14Kの被安打3で宮崎西に完勝 |
第4試合 | 近江(滋賀) | 7 - 2 | 高崎(群馬) | 中盤に効果的に加点した近江が、高崎との再試合を制す |
第5日目 3月26日(1回戦) | ||||
第1試合 | 横浜(神奈川) | 4 - 0 | 高知(高知) | 伝統校対決は柳が3安打完封し、横浜が6年ぶり初戦突破 |
第2試合 | 聖光学院(福島) | 2 - 0 | 鳥羽(京都) | 昨秋公式戦防御率0・15の岡野が鳥羽打線を2安打完封した |
第3試合 | 早鞆(山口) | 2 - 5 | 智弁学園(奈良) | 元プロの大越監督率いる早鞆を逆転で下し35年ぶり初戦突破 |
第6日目 3月27日(1回戦、第2試合より2回戦) | ||||
第1試合 | 別府青山(大分) | 0 - 1 | 関東一(東京) | 関東一・中村投手が2安打無四球完封し、接戦を制した |
第2試合 | 三重(三重) | 0 - 2 | 浦和学院(埼玉) | 両校合わせて5安打の投手戦は、2安打の浦和が粘り勝ちした |
第3試合 | 大阪桐蔭(大阪) | 5 - 3 | 九州学院(熊本) | 藤浪が投げては完投、打っては本塁打の活躍でベスト8進出 |
第7日目 3月28日(2回戦) | ||||
第1試合 | 健大高崎(群馬) | 3 - 1 | 神村学園(鹿児島) | 健大高崎が機動力を生かし、快勝。初のベスト8進出を決めた |
第2試合 | 鳴門(徳島) | 5×- 4 | 作新学院(栃木) | 延長戦の末、鳴門が2試合連続のサヨナラ勝ちで42年ぶり8強 |
第3試合 | 近江(滋賀) | 1 - 13 | 光星学院(青森) | 15安打13得点と猛打爆発した光星が青森県勢25年ぶりベスト8 |
第8日目 3月29日(2回戦) | ||||
第1試合 | 履正社(大阪) | 2 - 9 | 愛工大名電(愛知) | 投打で履正社を圧倒した愛工大名電が、春夏通算20勝達成 |
第2試合 | 横浜(神奈川) | 7 - 1 | 聖光学院(福島) | 横浜が17安打の猛攻で完勝。渡辺監督は春夏通算50勝目 |
第3試合 | 智弁学園(奈良) | 1 - 2 | 関東一(東京) | 智弁との投手戦を制した関東一が25年ぶりのベスト8進出 |
第9日目 3月30日(準々決勝) | ||||
第1試合 | 浦和学院(埼玉) | 2 - 3 | 大阪桐蔭(大阪) | 土壇場9回に2点を奪い逆転した大阪桐蔭が、初のベスト4進出 |
第2試合 | 健大高崎(群馬) | 9 - 1 | 鳴門(徳島) | 健大高崎が15安打9得点と、勢いのある鳴門を圧倒し4強入り |
第10日目 4月1日(準々決勝) | ||||
第1試合 | 光星学院(青森) | 5 - 2 | 愛工大名電(愛知) | 大杉の3点ランニング本塁打で光星学院が終盤に逆転した |
第2試合 | 横浜(神奈川) | 2 - 4 | 関東一(東京) | 同点の9回に集中打で勝ち越した関東一が25年ぶりの4強 |
第11日目 4月2日(準決勝) | ||||
第1試合 | 大阪桐蔭(大阪) | 3 - 1 | 健大高崎(群馬) | 同点の8回に2本の本塁打で勝ち越した大阪桐蔭が競り勝った |
第2試合 | 光星学院(青森) | 6 - 1 | 関東一(東京) | 効果的に得点を重ねた光星が快勝し、2季連続の決勝進出 |
第12日目 4月4日(決勝) | ||||
第1試合 | 大阪桐蔭(大阪) | 7 - 3 | 光星学院(青森) | 光星打線に12安打を浴びるも3点に抑えた大阪桐蔭が初優勝 |
外部リンク
関連項目
選抜高等学校野球大会年表 | ||
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