継続高校(けいぞくこうこう)とは、アニメ「ガールズ&パンツァー」に登場する、石川県に所在する高等学校である。
概要
フィンランドとの関係性が深く、名称はフィンランドとソ連の間で戦われた「継続戦争」から取られている。
正式な登場は劇場版からだが、それ以前にTV版ブルーレイ3巻のOVAの「スクールシップ・ウォー!」でエンブレムのみが登場している。また、OVA第6話「エンカイウォー」では大洗女子学園へ祝電を送っていたことが語られるが、送り主として隊長のミカの名前が出たのみで祝電そのものは割愛されている。
みほが黒森峰女学園に在籍していた頃に対戦した経験があるらしく、「苦戦した」「隊長が優秀だった」と語られている。
学園艦は存在していると思われるが、現在のところ明確な情報は提示されていない。
ただし、ファンブック「月間戦車道 特別号1」によれば、初代学園艦は砕氷艦「白山丸」を使用していたとのことである(白山丸はフィンランドへの物資輸送を行っていた。)
保有している戦車は、判明している限りでは以下の通り。
- フィンランド製のBT-42(ソ連製の戦車BT-7に、イギリス製の榴弾砲を載せ改修した戦車)
- ソ連製のT-34/76やT-34/85、BT-5、BT-7、プラウダの倉庫からかっぱらってきたKV-1
- ドイツ製のIII号突撃砲G型、IV号戦車J型
各国の戦車が入り混じった混成軍だが、生徒の高い整備能力のおかげで完璧に整備されており、また各種改造が施されスペック以上の実力を発揮するとのこと。
得意とする戦場は寒冷地や湖沼地帯。一方で砂漠などの暑い地域は苦手。
所属生徒
劇場版から登場
劇場版に登場した生徒は、フィンランドの作家トーベ・ヤンソンの作品「ムーミン」の登場キャラクターをモチーフにしている。
- ミカ(CV:能登麻美子)
- BT-42の車長兼砲手。試合中でも民族楽器であるカンテレを奏でている。話す言葉は達観的で哲学的側面が多い。モデルはスナフキン。
- アキ(CV:下地紫野)
- BT-42の装填手兼旋回手。ミカの哲学的な言葉に興味を示している。
モデルはムーミン。また、彼女の髪飾りはニョロニョロをモチーフにしている。 - ミッコ(CV:石上美帆)
- BT-42の操縦士でBT-42を天下のクリスティー式で自在に運転する。モデルはミイ。
なお、駐日フィンランド大使館公式ツイッターから、三人の名前はフィンランドでは「男性名」であると突っ込みが入っている。
最終章から登場
- ヨウコ(CV:若山詩音)
- Ⅲ号突撃砲G型の車長兼砲手で、「白い魔女」と呼ばれる凄腕のスナイパー。寡黙で真面目な性格だが、ちょっとだけ融通がきかないところがあるらしい(ミカ談)。モデルは「白い死神」と呼ばれたシモ・ヘイヘだと思われる。
- ユリ(CV:多田このみ)
- KV-1車長。リーゼントのような特徴的な髪型[1]をしているが、何故この髪型にしたのかは本人も思い出せないらしい。ミカのカンテレの演奏に対してアコーディオンの演奏で応えているが、本心では回りくどいことをせずに口で伝えればいいのにと思っている。
- タミ(CV:茅野愛衣)
- T-26車長。個性の強い継続高校の面々の中では比較的地味な存在。冷静沈着で将来の参謀候補。趣味はマッチ箱集めだが、いつかは集めた物を全部まとめて燃やしたいという矛盾した願望がある。
- トミ(CV:中上育実)
- T-26(タミ車)操縦手。継続高校の生徒会副会長であり、次期は会長になるのではともっぱらのうわさ。口数の少ないタミの良き理解者。虫が苦手。
- レイノ(CV:中里望)
- T-34車長。鉄道マニアで、乗るのは好きだが車両を調べたり写真を撮ったりすることには興味がないらしい。虫にとことん強く、虫嫌いなトミの心強い用心棒。
- アリ(CV:明坂聡美)
- 操縦士上がりのT-34車長。継続高校一速く、あだ名は「1000の湖のユキヒョウ」。継続高校では珍しくサウナはあまり好きではない(理由は「熱いから」)。
余談
継続高校のモチーフとなったフィンランドは、今でこそ豊かな国(1人辺りGDPが世界7位)であるが、
校名の出典元である継続戦争(第二次大戦中に起こった対ソ連戦)当時は、ド貧乏な北欧の小国に過ぎなかった。
圧倒的な物量を誇るソ連軍に対し、フィンランドは手に入るだけの物資と集められるだけの支援をフル活用し、
それでも足りないので敵であるソ連軍の戦車や物資をかっぱらい戦いぬいた。
そうした背景は継続高校の設定にも如実に反映されているようで、
- ミカたちが戦闘中ジャージ姿なのは、学校が貧乏でパンツァージャケットを用意することができないから。
- 劇場版の1シーン、ネット記事が映るシーンで、継続高校所有のKV1に対し、プラウダ高校が異議を唱えていることが確認されている。
- そもそも彼女たちが乗っているBT-42の来歴自体、当時のフィンランドがソ連から鹵獲したBT-7快速戦車の車体に、イギリス製の榴弾砲を搭載したものである。(榴弾砲で戦車の装甲は撃ちぬけない?改造したんだよきっと)
下手をすれば、大洗女子学園以上の貧乏所帯&色々とグレーな集団なのかもしれない。
そんな装備であれだけの大戦果を上げるのは個々の技量の高さゆえだろう。さすが白い死神の国。
なお、劇場版における本校の活躍によりBT-42プラモデルの人気が急上昇し売り切れになる店が続出しているらしい。
関連動画
関連静画
関連項目
脚注
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