概要
鉄(ブリキが代表的)、鉄の合金、アルミニウムなどの薄板を延ばして作る容器で、密封性に優れ食料、飲料、燃料などを保存するのに用いられる。缶飲料、缶詰、ドラム缶などは身近に見られる。
缶(罐)は英語のcan、オランダ語のkanの当て字。ただ缶(罐)は容器を表す漢字で、意味はcanに近いといえば近い。
漢字として
缶は、異なる二つの字に対応している。一つは罐(カン)の新字体の缶で、もう一つは缶(フ)である。ここでは缶・罐(カン)、缶(フ)の順に説明する。
缶・罐(カン)
缶
- Unicode
- U+7F36
- JIS X 0213
- 1-20-44
- 部首
- 缶部
- 画数
- 6画
- Unicode
- U+7F50
- JIS X 0213
- 1-70-5
- 部首
- 缶部
- 画数
- 23画
- 意味
- 新字体は缶で、旧字体は罐。容器、カンという意味がある。罐は〔説文新附・巻五〕には「器なり」とある。また〔類篇〕に「汲む器なり」とあり、水を汲む釣瓶のこと。
- 鑵と通用する。
- 字形
- 形声で声符は雚。
- 音訓
- 音読みはカン、訓読みはつるべ。
- 規格・区分
- 缶は常用漢字である。JIS X 0213第一水準。当用漢字にはなく1981年に常用漢字になった。
- 罐は常用漢字表に参考字体として載っている。JIS X 0213第二水準。
- 語彙
- 缶子・缶底
異体字
- 礶は、Unicodeや〔漢語大辞典・異体字表〕にある異体字。
- 鑵は、〔漢語大辞典・異体字表〕にある異体字。
- 𤮴は、〔漢語大辞典・異体字表〕にある異体字。
- 𤮳は、〔漢語大辞典・異体字表〕にある異体字。〔字彙補〕にはセンと読んで、「行くこと正しからず」とある。
- 𢑆は、〔漢語大辞典・異体字表〕にある異体字。〔説文・巻十二〕には「弓曲ぐるなり」とある。
缶(フ)
- 意味
- ゆったりとした腹で口がすぼんだ素焼きの甕、ほとぎ、釣瓶の瓶、升目の名前で六斗もしくは十六斗、という意味がある。〔礼記・礼器〕に「五獻の尊、門外は缶、門內は壺」とあって壺と同じく容器のこと。
- 〔説文解字・巻五〕には「瓦器なり。酒𤖅を盛(い)るる所以なり」とあって、酒を容れる土器とある。
- また「秦人は之(こ)れを鼓(う)ちて以って謌(うた)を節す」とあり、秦ではこれを太鼓の代わりにしたという。〔史記・藺相如伝〕には秦王が趙王を脅して瑟を鼓たせた代わりに、相如が秦王を脅して缻を擊たせたという故事が載っている。
- 字形
- 土器の象形。
- 音訓
- 音読みはフ、フウ、訓読みは、ほとぎ、もたい。
- 部首
- 缶は部首、缶部を作る。部首としては偏や脚に用いられ、偏はほとぎへんと呼ばれる。土器、容器に関する字が属する。
- 声符
- 缶を声符とする漢字に㓡、宝(寶)、𪔕などがある。
- 語彙
- 缶米
異体字
- Unicode
- U+7F3B
- JIS X 0213
- 2-84-67
- 部首
- 缶部
- 画数
- 10画
𦈪
- Unicode
- U+2622A
- 部首
- 缶部
- 画数
- 11画
𦈢
- Unicode
- U+26222
- 部首
- 缶部
- 画数
- 6画
⽸
- Unicode
- U+2F78
互換文字
- ⽸はUnicodeにおいて缶と互換とされる字で、部首としての缶を表す。
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読み:カン
初版作成日: 10/10/30 13:42 ◆ 最終更新日: 12/01/01 09:35
編集内容についての説明/コメント: 異体字追加
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