人名
漢字として
羌
- Unicode
- U+7F8C
- JIS X 0213
- 1-70-21
- 部首
- 羊部
- 画数
- 8画
- 意味
- 西方の異民族である羌族のことをいう。また楚の方言で感動詞として使われる。また、すなわち、という意味がある。
- 〔説文解字・巻四〕に「西戎、牧羊人なり」とある。
- 字形
- 諸説ある。〔説文〕は羊+人の会意で牧羊民族の意としている。ほかに羊頭の人の象形で羌族を表すとする説などがある。羌族は山岳信仰で羊頭の神を祀ったと言われている。〔説文〕は「南方の蠻閩、虫に從ひ、北方の狄は犬に從ふ。東方の貉、豸に從ひ、西方の羌、羊に從ふ」と、異民族の名には獣を表す字を含むとしている。
- 殷の近くにいた民族であり、卜辞には羌族を征伐する、羌族を捕らえる、羌族を生贄に捧げるという文がよく見られる。
- 音訓
- 音読みは、キョウ(漢音)、訓読みは、ああ、えびす。
- 規格・区分
- 常用漢字でも人名用漢字でもない。JIS X 0213第二水準。
- 声符
- 羌を声符とする漢字には、唴、姜などがある。
- 語彙
- 羌盾・羌笛
異体字
- 𠒌は、〔正字通〕が本字とする字。
- 𡸓は、〔説文〕に「古文、此くの如し」とある古文。
- 𡹽は、〔集韻〕にある古文。
- 𡺛は、〔漢語大字典・異体字表〕にある異体字。
- 猐は、〔広韻〕に羌と同じ字で犬に従うとある異体字。
- 㳾は、〔漢語大字典・異体字表〕にある異体字。〔玉篇〕に「水なり。本、羌に作る」とある。
- 𦍎は、〔字彙補〕に羌と同じとある異体字。〔康熙字典〕は訛字ではないかとしている。
- 𦍑は、〔漢語大字典・異体字表〕にある異体字。
- 羗は、〔字彙補〕に羌の俗字とある。日本語では、キョンという意味がある。〔字彙補〕には羐の異体字とある。JIS X 0213第三水準。JIS X 0212補助漢字。
関連項目
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