耗とは、すりへらすという意味の漢字である。
漢字として
- 意味
- 〔説文解字〕の本字は秏で〔説文・巻七上〕に「稻の屬なり。禾に从ひ毛聲」とあって、〔呂氏春秋・本味篇〕から「伊尹曰く飯の美なるは玄山の禾、南海の秏[1]なり」を引用する。
- 字形
- 形声。〔説文〕は毛を声符としている。ほかに耕の省略を声符とする説などがある。
- 音訓
- 音読みは、1.の場合、コウ(漢音)、モウ(慣用音)、2.の場合、ボウ(漢音)、モウ(漢音)、3.の場合、ボウ(漢音)。訓読みは、へる、ついやす。
- 規格・区分
- 常用漢字である。JIS X 0213第一水準。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。
- 語彙
- 耗減・耗乱
異体字
- 秏は、〔説文〕の本字。JIS X 0212補助漢字。
- 㘪は、〔字彙補〕に「耗と同じ」とある異体字。〔孔子家語〕に用例がある。
- 𡐒は、〔漢語大字典・異体字表〕にある異体字。
- 䚽は、〔正字通〕に「別に耗に作る」とある異体字。ほかに信じるという意味があり、託の異体と同形。
脚注
- 0
- 0pt
この記事は自動でリンクされないように設定されています!