概要
宇宙暦527年(帝国暦218年)に建国され、宇宙歴800年(新帝国歴2年)2月20日まで273年間存続した恒星間国家の名称である。
元首は最高評議会議長、政治形態は民主共和制。
多数の星系による連邦制を採るが、恒星間への展開が可能な軍事力はバーラト星系の中央政府のみが保有する。
政治体制
中央政府・地方政府とも議院内閣制。
中央政府の「最高評議会(内閣に相当)」が最高意思決定機関。決定は多数決制で、評議員の投票行動は公開される。そのため政策の失敗で評議会総辞職がおきたのち、政策に反対していた評議員のみが再任されるケースが見られる。
議長のみが公選。他の評議員は議会による指名制で、各分野の「委員会」の長を兼ねる。これは議会の委員会が担当行政機関を下部組織として融合させたもので、このために同盟では立法が行政に対して明確に優越する権力を持っている。
議長と政治主張が全く異なる評議員が珍しくなく、議長選挙の次点候補に重要ポストでの入閣を求めるシーンもあることから、与党・野党の区別をせずに議会の勢力に応じて評議員ポストを割り当てることにより、最高評議会の強大な権力による第一党の暴走を抑止する仕組みと思われる。
地方政府もこれと似たシステムであると思われるが、トップは首相と呼ばれて中央政府と区別される。
歴史概略
ゴールデンバウム朝の弾圧…「血のローラー」
ルドルフ大帝は当初こそ立憲君主制を敷いて銀河連邦末期からの社会改革に邁進したが、半ば盲目的に圧倒的支持を受け続ける中、即位数年後には早くも自己神格化に傾倒していった。
帝国暦9年に発布された「劣悪遺伝子排除法」とその反対運動の弾圧を経て議会と連邦憲法は停止され、政治手法は専制君主制による恐怖政治へと変貌。「血のローラー」と呼ばれる共和派の粛清は40億人の犠牲者を出し、ルドルフ死去後に起こった残党の一斉蜂起では直接参加した5億人が殺害され、縁者100億人が基本的人権を剥奪されて奴隷階級が復活した。
「長征一万光年」…同盟建国
奴隷や共和派残党による帝国領脱出の試みは数多かったが、大半は宇宙船調達の段階で社会秩序維持局(秘密警察)に察知されて無残な失敗に終わった。唯一反帝国勢力の形成に成功したのがアルタイル星系7号星のグループで、実に帝国成立から1世紀半が経過していた。
宇宙歴473年(帝国暦164年)、アーレ・ハイネセンをリーダーとする奴隷40万人が、氷河を丸ごと切り出して即席の宇宙船に用いるというアイディアにより、極寒の監獄惑星アルタイル星系7号星からの脱出に成功した。彼らは辿り着いた小惑星帯で恒星間船団を建造し、民主主義国家復活の地を求めて「長征一万光年」と呼ばれる苦難の行程に出発した。
後にイゼルローン回廊と呼ばれることになる危険宙域を手探りで進む途上、ハイネセンは事故死した。後を継いだ親友グエン・ギム・ホアの下、宇宙暦527年(帝国暦218年)、ついに居住可能な安定した惑星を含めた恒星群を発見。過酷な旅を生き延びた16万人が「バーラト星系第4惑星ハイネセン」と名付けられた星を中心に開拓し、自由惑星同盟の建国を宣言した。
ダゴン星域会戦…量的な膨張と変容
建国後の同盟は急速に国力を充実させながら周辺宙域を開拓し、パトリシオ政権下の宇宙暦640年(帝国暦331年)、反対側から生存圏を拡大していた帝国とついに接触。防衛戦争を予期して1世紀に渡り準備してきた同盟軍は、リン中将とトパロウル中将の指揮により、正規軍との戦闘経験に乏しい帝国の「討伐軍」をダゴン星域で壊滅させる。
以後同盟の存在を知った帝国内の共和主義者らが多数亡命し、量的にも人口増加が図られて2大国家対立の構図が形成される。ただし、単なる刑事犯や帝国内で政争に敗れた貴族などが身の安全を守るためだけに亡命する例も多く、次第に「銀河連邦初期の理想的民主主義を取り戻す」当初の理念は単なる「反銀河帝国」へと変質していった。
銀河連邦時代からの先進地域を独占し国力に優る帝国との長期にわたる戦争により、成人の死亡原因第一位が「戦死」などという状態が長期にわたって続いた結果、宇宙暦790年代になると日常レベルのインフラ維持にも支障をきたす程社会・経済が疲弊していった。
滅亡
帝国との戦争は、740~50年代の"730年マフィア"が活躍した時代を過ぎると膠着状態に陥ってゆく。帝国が多大な労力をかけてイゼルローン要塞の建設を成功させるとその傾向は加速し、780~90年代に入るとイゼルローン回廊の同盟側出口を巡って「大規模な小競り合い」に終始するようになり、度重なるイゼルローン要塞攻略の失敗もあって徒に国力が浪費されていった。
サンフォード政権下の宇宙暦796年(帝国暦487年)にイゼルローン要塞を帝国から奪取した後、評議会支持率の回復を目論んで無謀な帝国領逆侵攻作戦を実施、決定的な敗北を喫する。年初のアスターテ会戦を含めたこの一年で常設12艦隊のうち10艦隊が再起不能となり、同盟の国力・軍事力は致命的な損害を被った。
後を継いだトリューニヒト政権は翌年の救国軍事会議によるクーデター、銀河帝国正統政府樹立を経て全体主義化し、同盟はプロパガンダ戦術と政・軍・官のトリューニヒト翼賛体制による統制国家へと変質してゆく。この過程でさらに1艦隊を失った同盟軍は、首都直衛の第1艦隊とイゼルローン駐留艦隊のほかにまとまった機動戦力を持たないありさまとなった。
宇宙歴798年(帝国歴489年)8月、自由交易地フェザーンを占領しその地を経由した帝国宰相ラインハルト・フォン・ローエングラムによる長征の結果、同盟政府は降伏を迫られる。フェザーン占領で意表を突かれ、ランテマリオ星域で第1艦隊が敗退した時点で同盟を見限っていたトリューニヒト議長は、イゼルローン駐留艦隊がバーミリオン星域でローエングラム公を追い詰めているにもかかわらず、最高評議会を停止させる逆クーデターを実行、強引に停戦を受諾。翌年5月25日に「バーラトの和約」という事実上の降伏文章に調印し、同盟はローエングラム朝銀河帝国の属国となる。
しかし、同年11月にはレベロ新議長による延命努力むなしく皇帝ラインハルトにより再宣戦され、和約は事実上破棄。宇宙歴800年(新帝国歴2年)1月のマル・アデッタ星域会戦の結果、同盟軍は事実上消滅し、国家元首ジョアン・レベロ最高評議会議長が統合作戦本部長ロックウェル大将らに暗殺され、国家として崩壊に至る。
同年2月20日。惑星ハイネセンにある国立美術館内の冬バラ園にて、ラインハルトによる勅令が発せられる。これはいわゆる「冬バラ園の勅令」と言われ、自由惑星同盟はこの命令により完全に銀河帝国に併合され、その存在は消滅し滅亡した。
関連動画
関連項目
http://dic.nicomoba.jp/k/a/%E8%87%AA%E7%94%B1%E6%83%91%E6%98%9F%E5%90%8C%E7%9B%9F


ページ番号: 2031169
リビジョン番号: 1435357
読み:ジユウワクセイドウメイ
初版作成日: 09/03/18 01:23 ◆ 最終更新日: 12/02/09 22:29
編集内容についての説明/コメント: リン・パオはE式姓名と思われるので、パオ中将→リン中将
記事編集 / 編集履歴を閲覧 / Twitterで紹介





JASRAC許諾番号: 9011622001Y31015
ヘッダー:固定
ヘッダー:追従