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この項では「自重」の意味である
の両方を解説する。
自重(じちょう) とは
インターネット上で「自重ｗｗ」などとかかれた場合は、大抵「自重しろ」の省略形。「ふざけたことをするな」「言動を慎んで、軽はずみなことをするな」という意味。
「やめてくれ」という意味で自重しろと言っているのか、「やりすぎだが楽しい」という意味で自重しろと言ってるのかは主に「ｗ」がついているかいないかで判断がつくものと思われる。
概要
じちょう 【自重】
（名）スル
- (1)自分自身を慎んで軽々しい言動をとらないこと。
- (2)自分自身の体を大切にして健康をそこなわないようにすること。自愛。
- (3)自分の品位を考え、みだりに卑下しないこと。
この言葉がネット上で使われるようになった起源は、ゲームソフト、真・三國無双でのセリフである「自重せよ」から来ていると言われている。
尚、言葉自体は古来から存在するものである為、元ネタと書くのは控えた。
また、1984年の映画「風の谷のナウシカ」にて、老剣士ユパが風の谷の年寄り(城オジ)達に向かって「谷を頼むぞ。戻るまで自重してくれ」というシーンがあり、また城オジ達が自重せずに戦車に乗って暴れるシーンでは、城オジ達の一人が「・・・自重しろと言われたのに」とボヤくシーンがある。
風の谷のナウシカは日本テレビ系列で毎年のように放送されており、知名度も高く、ジブリの映画はネットでネタにされやすいといった性質を持っている。放送を見て「もしかして自重の元ネタ？(起源)」と思った人も多いことだろう。
しかし、その1984年に以前にも小説や新聞などでも「自重」は普通に使われていた日本語である。
ただ、真・三國無双ではプレイヤーが主人公であり、戦場で無茶がすぎると「危険ですぞ！ ご自重くだされ！ 」「危険です！ 自重なさい！」「危ないねぇ、自重してくれんかね」などと注意を促される事から、視聴者としてみるナウシカとは違う印象の深さがある。
ちなみに、シリーズ初代の真・三國無双の発売日は2000年8月3日であり、日本国内でシリーズ累計1000万本以上も売れている事から、「自重しろ」が使われだす要因としては十分であったと思われる。
ニコニコ動画での自重
「自重しろｗ」「お前ら、自重しろ」「↓自重ｗｗｗ」「じじゅうしろｗｗ」というように用いられる。
「じじゅう」でも「自重」と変換できるが、「じじゅう」の時は平仮名にする事がポイントのようである。「じじゅう」については以下の、じじゅう項を参照して頂きたい。
自重(じじゅう)とは
「じちょう」よりもだいぶ聞きなれた言葉で、「じじゅう」と云う、漢字は「じちょう」と同じで意味の全く違う言葉がある。
ネット上・ニコニコ動画上では、これを「何故か変換できない」の逆のネタとして使っているが、ネタでは無く本当に間違って使っている人も多いと思われる。(※下記研究参照)
■ 「じじゅう」の意味、goo国語辞典抜粋
< 愛知県総合教育センター国語担当 平成15年度 高等学校新入学生徒の学力に関する研究（国語）
「問題別応答分析と指導上の留意点」 >
http://www.apec.aichi-c.ed.jp/shoko/kyouka/gakukoku-h15/ryuuitenn.htm
によると、自重（ジチョウ）の読みを問う問題に対して、平成7年度の正解率は64.7%だが、平成15年度の正解率は59.7％となっており、意味以前に読みを知らないことが判る。
また、「自」は小学校2年生、「重」は小学校3年生で学ぶ漢字であるが、意味を知らない・意味を予測しない生徒が相当数存在し、近年になるにつれて意味を知らない生徒が増えていくという研究結果となっている。
もし、この記事を読んでいる人で、まだ学生で理数系の学校や大学に行こうとしている人がいたらこの『自重（じじゅう）』は結構出てくる単語かも知れないので読み方にはくれぐれも注意しよう。
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関連項目
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