最新の受賞作は円城塔「道化師の蝶」と田中慎弥「共喰い」(第146回)。
概要
正式名称は「芥川龍之介賞」。選考は年2回、1月と7月に直木賞と同時に行われる。発表とともにNHKで速報が流れる文学賞は芥川賞と直木賞だけ。そのため、特に本好きでもない普通の人でもたいてい存在は知っている。
現在の選考委員は小川洋子、奥泉光、川上弘美、島田雅彦、高樹のぶ子、堀江敏幸、宮本輝、村上龍、山田詠美の9名(第147回以降)。ちなみに選考委員の中で受賞作家でないのは山田と島田の2人。山田は3回芥川賞を落ちて結局直木賞を受賞、島田は芥川賞史上最多タイの落選6回の記録を持つ。
勘違いしている人をたまに見かけるが、芥川賞は公募型の新人賞ではなく、期間内に主要文芸誌(『新潮』『群像』『文學界』『文藝』『すばる』の五誌。それ以外から候補作が出ることもあるが非常に稀)に掲載された作品から選ばれる。なので、芥川賞を獲ろうと思ったら、まずはそれらの雑誌に作品が掲載されなければならない。
ほぼ中堅作家の賞となっている直木賞と違い、こちらはより新人賞に近く、デビュー作でそのまま受賞する例もままある(既に他の新人賞の選考委員をしている阿部和重が受賞したりもするが)。そのため、芥川賞を獲った「だけ」で消えていく作家も数多い。受賞自体が大きなニュースになるため受賞作がベストセラーになるのもよくあることだが、そもそも普通の人は純文学なんて読まないのでそのまま忘れ去られていく作家もまた多い(一般的には忘れ去られても作家としてはしっかり活動を続けている場合ももちろんあるが)。
海外の文学賞と違い、選考委員の顔ぶれがなかなか変わらないことについては批判も多い。現在一番の古株は第114回(1995年)から務めている宮本輝。近年は池澤夏樹、黒井千次、石原慎太郎などの古株が次々と退任したため選考委員の若返りが進んでいる。
太宰治が受賞できなかったことは有名だが、三島由紀夫や村上春樹も受賞していなかったりする。他、落とされ続け受賞できなかった作家として有名なのは島田雅彦(当時選考委員だった安岡章太郎に嫌われていたらしい)だったが、当の本人は第144回から何の因果か選考委員に就任した。
直木賞とは全く別のジャンルのようで意外と接近しており、芥川賞候補からのちに直木賞を獲った作家(最近だと山田詠美や角田光代)や、絲山秋子のように芥川賞候補→直木賞候補となって結局芥川賞を獲った作家もいる。社会派ミステリで知られる松本清張も受賞作家。第119回で車谷長吉が直木賞、花村萬月と藤沢周が芥川賞を獲った際には「受賞作家が逆だ」と言われたりした。
第144回以降、直木賞とともに受賞記者会見の模様がニコニコ生放送で中継されている。
大百科に項目のある受賞作家
- 石原慎太郎 (第34回『太陽の季節』) - 第114回(1995年)から第146回(2012年)まで選考委員。
- 村上龍 (第75回『限りなく透明に近いブルー』) - 現選考委員。
- 町田康 (第123回『きれぎれ』)
- 西村賢太 (第144回『苦役列車』)
- 円城塔 (第146回『道化師の蝶』)
- 田中慎弥 (第146回『共喰い』)
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関連項目
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読み:アクタガワショウ
初版作成日: 08/10/23 23:16 ◆ 最終更新日: 12/04/16 02:30
編集内容についての説明/コメント: 選考委員の面子とかいろいろ修正
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