菅貫太郎(すが かんたろう)とは、演劇、映画、テレビドラマと幅広く活躍した俳優である。
ニコニコ動画などのネット上では、主に「二代目麻呂」の人として知られる。
概要
1934年、秋田県の出身。一般に「スガカン」ともあだ名される。
大学時代には既に役者として活動していた、生粋の舞台人である。その活動範囲はテレビ、映画と幅広かったが、20代から30代にかけては俳優座に所属し、新劇の世界を中心に活躍した。後に活動の中心は次第に映画やテレビに移り変わって行った。
テレビでは主に悪役として数々の時代劇やドラマに出演したが、独特の声や、あえてクドクドしさを強調した、一度見たら忘れられない演技で見る者に凄まじいインパクトを与えた。特に有名なのは「水戸黄門」の麻呂であろう。二代目の麻呂としてある意味いっちゃってる公家を演じた姿は、ニコニコの視聴者のみならず、多くの人の目に今も焼きついているものと思われる。
その一方では、憎たらしくなるほど冷酷非情な知略をほどこし、挙句オロオロするどころか『このうえは上様を亡き者とし、明日の天下を占おうではないか!』と高笑いする豪の者なども好演。「暴れん坊将軍」を始め、多数の作品で悪代官を演じる代表的な役者の一人として活躍した。
当然のことながら、豊富なキャリアに裏打ちされたこれらの演技は「お墨付き」級といえるだけのものがあり、必要以上のくどさを使わずとも視聴者に強いインパクトを残し得る役者として広く愛された。
また悪役だけではなく、「仮面ライダーブラック」の秋月総一郎(秋月信彦の父親)、「ご存知 女ねずみ小僧」の羅門京十郎(同心)など、善人役にも冴えを見せる演技の幅広さもまた魅力であった。
1994年に事故死。享年59歳である。これからさらに重厚な演技を期待されていただけに、惜しまれる死であった。
麻呂特集
関連動画
寺山修司の世界を体現した「田園に死す」 / 必殺シリーズでは常連であった。最晩年の演技。
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関連項目
- 悪代官 / 顔芸
- 麻呂 / 一条三位 / 画像も貼らずにスレ立てとな!? / 公家
- 演劇 / 時代劇 / テレビドラマ
- 天井桟敷 / 寺山修司
- 水戸黄門 / 必殺シリーズ / 仮面ライダーBLACK
- 俳優 / 男優の一覧
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