菓彩あまねとは、『デリシャスパーティ♡プリキュア』の登場人物である。
概要
プロフィール | |
性別 | 女 |
肩書・所属 | 私立しんせん中学校生徒会長 元ブンドル団怪盗 |
種族 | 人間 |
誕生日 | 11月24日 |
学年 | 中学3年生 |
星座 | 射手座 |
声優 | 茅野愛衣 |
和実ゆい達が通うしんせん中学校の生徒会長で、品田拓海と同じ3年生。家はフルーツパーラーKASAIを営む。私服は白いブラウスに大きいフリルの付いた紫の吊りスカート、夏になると七分袖の白ブラウスと肩口のリボンが付いたシンプルなチェック柄の吊りスカート。制服時には白いカーディガンと紫のリボンタイを着用。髪型は黒いウェーブのかかったロングヘアで、頭には星が6つ連なったカチューシャを着けている。好きな食べ物はパフェとおはぎ。誕生日は11月24日だが、これはフィナーレ(最終楽章)からオペラ記念日が由来だろうか?(一応食関係は鰹節の日や和食の日があるが。あとプリキュアパンの紹介文によればサンクスギビングデーが由来とのことで、アメリカでは11月の第4木曜日なので本放送の2022年はこの日になる)
家族には父のしゅういち(CV:藤井啓輔)、母のぼたん(CV:進藤尚美)、兄である双子のゆあんとみつき(共にCV:宮田俊哉)がいる。熱血漢で古風な口調のゆあんの影響からか、あまねも普段から古風な男性口調で話しており、兄とともに空手もたしなんでいる(何気に黒帯)。また物腰が柔らかく優しいみつきのように面倒見の良さも持ち合わせている。その一方で恒例のお化け嫌い枠でもあったりする。それに加えて映画ではジェットコースターも苦手である事が判明。
表向きは品行方正で信頼も厚い生徒会長なのだが、その一方で実は彼女には裏の顔があった。それは怪盗ブンドル団に属する少女怪盗のジェントルーである。
ジェントルーとしての行動については当該記事を参照してもらうとして、話が進むとゆいは彼女の行動に疑問を抱くことになる。というのも、捕まえたレシピッピを強化したウバウゾーにしたときにその苦しむ様を見て悩む顔を見せており、また拓海の指摘ではウバウゾーがデリシャスフィールドに行くまで元の街で暴れさせていなかったためである。
本来は食べ物を愛し、レシピッピも見えそれを描くなどする心優しい少女。そんな彼女がおいしーなタウンについて土地勘がある事を理由にブンドル団に目を付けられ、首領のゴーダッツによって精神制御を受けてしまい、レシピッピ確保のための尖兵として利用されていたのである。
しかし、ジェントルーの中にあるあまねの本心を理解しようとするキュアプレシャスの熱い心に動かされたか、あまねの本体が表面化。ゴーダッツはさらなる制御を行いハートが離れウバウゾーに憑依する。
だが、プリキュア3人が力を合わせてプリキュア・ミックスハート・アタックで浄化したことで、ようやくあまねはブンドル団の呪縛から解き放たれることになる(より詳細な経緯はジェントルーの記事を参照)。
それから約1か月後、あまねはパフェのレシピッピに促される形でゆい達がKASAIを訪れたのをきっかけにエナジー妖精にも匹敵する力を秘めた「ほかほかハートの結晶体」と共鳴。その様子を見たローズマリーはプリキュアの素質があると考え、大事に巻き込むのは心苦しいとことわりを入れたうえで協力を申し出るが、「プリキュアの資格が自分にはないと」その申し出を断ってしまう。直後のCMで思いっきり変身していた?見なかったことにしよう…
あまねはジェントルーとしての疑似人格を植え付けられレシピッピ達に行ってきた所業を明確に自覚しており、その事への負い目に苛まれていたのである。生来の真面目さ故に自分が許せずにいた彼女は劇中で出番がない1か月間休学を続け、再登校当日に副会長の山倉もえに「生徒会長を辞める」と言い出すなどその影響は思いの外深刻だった。
そんな中、ナルシストルーがパフェのレシピッピを回収し、かつてジェントルーが生み出したウバウゾーを寄せ集めたような姿のモットウバウゾーを呼び出してあまねを連れ去ってしまう。助けを拒むほどに自暴自棄に陥っていたあまねであったが……。
「おばあちゃん言ってた!「昨日食べたものが今日の自分を作る、今日食べたものが明日の自分を作る」過去は変えられない、でも!未来はこの瞬間から作っていけるんだよ!あまねさん、明日は…どんな自分になりたい?」
このプレシャスの説得をうけ「パフェの様にみんなを笑顔にできる人になりたい!」と幼少期からの夢を叫んで押し殺していた心を開き、皆の尽力もあり無事救助される。直後、そんなあまねの決意に共鳴した結晶体がウバウゾーの攻撃から皆を守り、ハートフルーツペンダントに変化。葛藤を乗り越えプリキュアへの覚醒に至るのだった。
キュアフィナーレ
菓彩あまねが変身するプリキュア。オールスターズ方式で73人目(オールスターズ映画のキュアエコーを含むと74人目)のプリキュアになる。敵幹部少女が転身する光堕ちキュアのパターンはキュアアムール以来5人目。
もっとも、あまねもおいしーなタウン出身なので、ハピプリ以来の全員現実世界出身者によるチーム編成(さらに言えばMaxHeart以来のメンバーに転校生がいないことにも)となった。楽器型のアイテムが存在しないのも光堕ちキュアとしては初。
初期メンバー3人が米・パン・麺と主食メインかつ和・洋・中の料理をイメージしていたのに対し、フィナーレはその名の通り食後の締めたるデザートがイメージモチーフとなっている。誰ですか、名前から別作品の金髪魔法少女のフィニッシュブローを思いだした人は。いやまあ、あちらさんも何気に同じ中3で砲火後ティータイムやったりケーキ作ったりしてるけどさ。
で、普段のあまねやかつてのジェントルーと打って変わって、ウェービーな金髪の幅広ポニーテールに変化し、金平糖のような髪飾りが付き、ケーキやパフェを思わせるドレス型コスチュームをまとう形となる。と言うことで、イメージカラーは金を主体にサブカラーとして紫と白をプラス、ということになる(キャラデザの油布京子がTwitterで明言、演じる茅野愛衣もインタビュー記事でこのことについて触れている。Pretty Holicのコスメ商品や菓子でもその辺がメインに)。
また、これも初期メンバーと異なる点として、パートナーとなるエナジー妖精がいない。追加戦士のみ固有のパートナー妖精が存在しないというケースは過去に例がないが、しいて言えば幼少期から交流関係にあるパフェのレシピッピがそれに準ずる存在といえるか。
その代わりに、ほかほかハートの結晶体が変化したハートフルーツペンダントという専用変身アイテムでフルーツのエナジーを溜めることで変身する(ちなみにハートキュアウォッチの機能も内蔵。ただ玩具では全面再現が難しいためか、なりきり変身玩具であるペンダント自体と、ウォッチのペンダント化アタッチメント(ウォッチとのセット商品もあり)がそれぞれ発売されている。これは親御さんの財布の中身がぶんどられるなあ)。また、専用の攻撃アイテムとして絞り器型のクリーミーフルーレを所持する。
戦闘スタイルは優雅さと華麗さを見せつつも、元々空手をやっていたこともあり、その高い格闘センスや身体能力を活かした形になる。
決め技
- プリキュア・フィナーレ・ブーケ
- クリーミーフルーレを用いた通常技。フルーレ上部の絞りスイッチを1回絞ってフルーツのエネルギーを溜め、持ち手にある金平糖型のスイッチを押して発射する。
- プリキュア・デリシャスフィナーレ・ファンファーレ
- クリーミーフルーレを用いた浄化技。絞りスイッチを4回絞り込んでフルーツのエネルギーを絞り出し、「フルーミン・ダンシンフルーツ!」と唱えながら無限大のマークを描いてエネルギーを充填させ、持ち手のスイッチを押して発射する。
正体判明に関して
キュアフィナーレの登場に関しては第12話放送終了後に変身者を伏せたうえで公開され、6月30日に変身者があまねであると公表された。
…が、あまねが変身者であることはフィナーレ発表の時点で視聴者の間でほぼ確実視されていた。追加プリキュアは既存の人物である場合何かしらの伏線が劇中で存在するのが普通だが、彼女の場合はその量が例年と比べても飛びぬけて多く、『交響詩篇エウレカセブン』のホランド・ノヴァクや『マクロスF』のオズマ・リーの死亡フラグ並に追加プリキュアフラグが乱立していた。
- プリキュアと同年代の女性敵幹部(プリキュアになるか否かはまちまちだが、殆どの者は何かしらの形で改心するのが通例)。しかも最初の発表時点でプリキュアたちと共に同時に(しかも他の幹部キャラを差し置いて)発表されていた。この時点で既にいわゆる光堕ちを有力視する人多し
- アニメファンからの高い認知度・人気のある声優を起用(個人の主観にもよるが追加枠は有名どころの起用率が高い傾向にある)。このことも早期からの有力視の要因の一つともなった
- ファーストネームが仮名表記(漢字表記のレギュラープリキュアは菱川六花・剣崎真琴・円亜久里を最後に出ていない。そもそも漢字表記はシリーズ全体を見てもかなり少なく、大半が仮名表記である)
- 実家が飲食関係の店を営業しているというプリキュア3人との共通点
- あまねとして初登場した時点で、その容姿が似ているのはもちろんのこと、ノンクレジットとは言え明らかにジェントルーと同じ声、さらに制服の着こなし及びリボンの色がモブ生徒と異なる
- レシピッピを視認でき、大切に想っていた
- ジェントルーのぬいぐるみが一般発売。敵キャラのこうした玩具が発売されるのは極めて異例で、大人向けにイース様のフィギュアが市販されたり、ダルイゼンのボイス付きぬいぐるみがプレミアムバンダイ限定で販売、あるいは後年プリティストアのグッズになったりする事例はあるものの、メインターゲットである幼児向けのものが放送初期段階において量販店などで市販されるのは珍しい
- フィナーレの公開時期があまねがブンドル団の支配を逃れた直後といういかにもなタイミング
- フィナーレの瞳の色があまねと同じで、前髪の形状も酷似している
- 同時に公開された7月発売予定のボーカルアルバムCD「~Welcome to Delicious Party~」のジャケットイラストにあまねが姿を見せるとともに、あまねのキャラソンの追加収録、そしてプリキュアチームのキャラソンにはフィナーレの追加参加も発表、さらに10月末開催予定のライブイベントにも後期ED担当の佐々木李子とともにあまね役の茅野愛衣の追加出演が発表され、あわせて公開されたキービジュアルにもフィナーレの姿があるなど、いかにも公式側が「察しろ」と言わんばかりの状況
- その直前にはわざわざ新たなレギュラーキャラとしてあまねの家族が発表。しかも知名度のある男性アイドルが演じるという事もあり大々的に発表
- 第2話でジェントルーに「フィナーレだ」というセリフがある
もっとも、先の二名がフラグを立てまくっておきながら実際は最後まで生存していた事やレジーナの一件もある為これらのフラグらしきものが「ミスリードでは?」と疑心暗鬼になる人も少なからずいた模様。
その一方で、二次元コードでの機能拡張全面導入でごくごく通常の手段ではネタバレが出しづらいハートキュアウォッチの玩具についても、海外で早い段階でコードの解析が行われ、あまね(フィナーレ)が出現するコードが割り出された結果、ネタバレ画像・映像が出ていたりもする。前作のマーメイドアクアポットのときもそうだけど毎度ながらよーやるわ。
また、3月に発生した不正アクセス事件による放送中断の影響が危惧されたものの、ストーリー構成と玩具展開の調整が上手く行われたのか、この数年の傾向だった6月内から若干遅れたとはいえ、それでもなんとか7月頭に展開が開始され、先行お披露目も初変身1日前である7月9日に初演を迎えた恒例のドリームステージでギリギリなんとか収まる形となった。もっとも専用アイテムに関して言えば、実は6月末発売開始のガシャポン「なりきりプリキュア3」にラインナップされたことで既に分かってしまっていたのだが。
全くの与太話になるが、茅野と言えば大の酒好きで、ネット番組「かやのみ」を持つほどの日本酒党としても知られている。で、酒好きと言えば、ウォッカ好きかつ、キュアフィナーレ同様に怪盗からプリキュアとなったキュアコスモ役の上坂すみれ。彼女のラジオ番組に寄せられた「キュアウォッカ」というネタを読んだ上坂本人が話を膨らませたときにその名称が出てきていた物だから、茅野に対してもジェントルーとしての発表時点から早々に「キュア日本酒」と呼ばれたりしていた。
余談
- エンディングのキャスト一覧では第10話までは「ジェントルー」名義で他のブンドル団員と同じ欄に記載されていたが、第11話では「ジェントルー/生徒会長」となり、続く第12話からは「菓彩あまね」名義となって品田拓海やローズマリー等サブキャラクターの欄に記載され、第13話ではOP映像からジェントルーが姿を消し、第18話でようやくキャストとしてプリキュアの欄に並び、第19話のOP映像でもあまね(フィナーレ)として加わる…といった具合に段階を踏む形でブンドル団の支配から脱し、プリキュアになっていく様がわかるようになっている。
- 異例なのは前期ED。これまで追加戦士がEDのCGアニメに追加されるのは後期からだったが、覚醒した第18話で冒頭メッセージを担当、さらには前期ED映像本編でもフィナーレの映像が挿入されるという初の出来事も起きている。
- 兄役の宮田俊哉は所属するKis-My-Ft2でのメンバーカラーが紫。あまね(ジェントルー)のそれと同じである事から「共通点を感じた」と語っていたりする。そういや宮田の推し声優の一人が演じたプリキュアも紫だったよね。なお肝心の宮田はと言えば、デパプリに関して言えば妹に忖度することなくらんらん(ヤムヤム)推しで、自宅にはらんらんのアクスタを飾り、カバンにはヤムヤムのキーホルダーを付けているそうな。
関連静画
関連項目
- デリシャスパーティ♡プリキュア
- ジェントルー
- プリキュアの一覧
- 和実ゆい / キュアプレシャス
- 芙羽ここね / キュアスパイシー
- 華満らん / キュアヤムヤム
- コメコメ
- パムパム
- メンメン
- 品田拓海 / ブラックペッパー
- ローズマリー
- 東せつな / 黒川エレン / 紅城トワ / ルールー・アムール(敵幹部からプリキュアになったいわゆる「光堕ち」繋がり)
- ユニ(怪盗からプリキュアになった猫耳宇宙人)
- キラ星シエル(パフェモチーフのプリキュア。また、プリアラでは上位武器としてキラキラルクリーマーという絞り器型アイテムを使う)
- 水無月かれん / 明堂院いつき / 青木れいか / 相田マナ / 海藤みなみ / 香久矢まどか(歴代の生徒会長の皆さん)
- 皇あまね(奇遇にも同じ名前である同時期の別番組の登場人物)
- アリス・シンセシス・サーティ(『ソードアート・オンライン』シリーズのヒロインの一人であり中の人繋がり。真面目な性格、精神制御によって人格を書き換えられた点、当初は対立関係であったが後にに主人公の正妻戦争参加者味方になる点、支配が揺らいだ際に片眼が変色する、変身後に限り髪の色が同じである等、単に声優が同じという範疇を超えて共通点が多く存在し、一種のオマージュキャラの様な存在といえる。決定的な違いとしては、あまねが元の人格に戻ったのに対しあちらは本来の「アリス・ツーベルク」に戻ることなく上書きされた人格のままという点。ちなみに、恋敵をはじめ同シリーズ主要女性キャラの声優陣はプリキュアを演じた人が多く、さらにアプリゲー「アンリーシュ・ブレイディング」の新キャラの声優はゆいの中の人が担当するなど、奇妙な縁が生じている)
- 暁切歌(『戦姫絶唱シンフォギア』シリーズの登場人物で、中の人繋がりの変身ヒロインの先輩。こちらも敵対関係を経て味方になるという経緯があまねと共通している)
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- 和実ゆい
- Cheers!デリシャスパーティ♡プリキュア
- DELICIOUS HAPPY DAYS♪
- コメコメ
- ローズマリー(プリキュア)
- 芙羽ここね
- パムパム
- ジェントルー
- 華満らん
- メンメン
- 品田拓海
- デリシャスパーティ♡プリキュア 夢みる♡お子さまランチ!
- ココロデリシャス
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