《蒸気打ちの親分/Steamflogger Boss》(じょうきうちのおやぶん)とは、マジック:ザ・ギャザリング(以下、MTG)のカードである。初出は2007年発売の『未来予知』。
概要
Steamflogger Boss / 蒸気打ちの親分 (3)(赤)
クリーチャー — ゴブリン(Goblin) 装具工(Rigger)
他の装具工(Rigger)クリーチャーは、+1/+0の修整を受けるとともに速攻を持つ。
あなたがコントロールする装具工がからくり(Contraption)を組み立てる場合、それは代わりに2個のからくりを組み立てる。3/3
未来予知に登場。これは『時のらせんブロック』最大の特徴であるタイムシフトカードと呼ばれる枠に入る一枚。
時のらせんでは過去のカードを再録、次元の混乱ではカラーパイの法則を無視したカードが登場、そして未来予知ではその名のとおり未来に登場するカードとなっている。
これは冗談でもなく、本当に未来のカードを暗示しており、いくつかは実際にのちのカードセットに"初登場"している。あの有名なタルモゴイフも未来予知のタイムシフトカードである。
故にテキストにある"からくり"、そして"組み立てる"といったワードの詳しい効果は発売当時は完全に意味不明となっている。一見してジョークカードのようだが、あのタルモゴイフも登場時は同じくテキストに書かれたプレインズウォーカー・タイプが存在しないカードだったため、ある意味両者は同じカテゴリのタイムシフトカードと言える。
からくりの行方
このからくりにロマンを感じたプレイヤーは数多くいる。なにせあのタルモゴイフと同じように、将来的にはとんでもない価値をもったカードに化ける可能性があるからである。
現状では意味不明なからくりだが、いざ本格的に収録されれば、新たなデッキのアーキタイプを生み、蒸気打ちの親分はその中でもトップレアのカードになるかもしれないのだ。
半ば冗談、半ば本気でそれ目的にこのカードを収集している、といった噂もある。
2016年にはアーティファクトがメインの次元『カラデシュ』が登場。フレーバーからして、非常にからくりが出そうな雰囲気だったため、実際に大量買いや価格が高騰するなどの珍事も起きた。
しかし結果として、からくりは不採用となり値段は落ち着いた。
どうやら、あのマローもからくりに対するファンからの熱をどう処理するのかには苦心している、といった内情も少しずつ出てきた。
このようにいろんな意味でファンの多いカードであったが、2017年ついに彼の初登場が決定した。
ということであのおふざけカードセットの第3弾『アンステーブル』での登場が確定。
未来予知(スタンダードのセットとは言っていない)
しかしMTGはルールがしっかりしている。枠の色でレギュレーションが違うなど厳格なものとなっており、アンシリーズは銀枠、蒸気打ちの親分は通常のルールで使う黒枠。これらを混ぜて入れるのはいささか美しさに欠けるのでは?
……と思ったらまさかの基本土地枠での収録だった。
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現在のところ、ないようである。
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