蓐とは、草を刈って作った敷物（しとね）や蓆（むしろ）のことである。また以下のことを表す。
漢字として
- 意味
- むしろ、お産、という意味がある。また（褥と通じて）敷物という意味がある。
- 〔説文解字・巻一〕には「陳（ふる）き艸（くさ）復（ま）た生ずるなり」「一に曰く蔟（ソク）なり」とある。蔟はまぶし（蚕が繭を作るときの足場）のこと。
- 字形
- 形声。声符は辱。辱は辰（貝で作られた道具）で草ぎることを表す字で、蓐は草を刈って作る敷物や蓆のことをいう。褥も同じような意味で布を使った物。
- 郭沫若は、蓐と農はもと同じ字という。
- 音訓
- 音読みはジョク（漢音）、ニク（呉音）、訓読みは、しとね、むしろ、しきね。
- 規格・区分
- 常用漢字ではない。JIS X 0213第二水準。
- 部首
- 蓐は〔説文解字〕でなぜか部首である。薅が属する。
- 語彙
- 蓐医・蓐月・蓐傷・蓐席・蓐草・蓐瘡・蓐母
異体字
関連項目
- 褥
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- 0pt
