藤代御風とは、「金魚王国の崩壊」に登場するキャラクターである。
概要
金魚王国本編の主人公。作中では「ミカゼ」、「ミカゼちゃん」と呼ばれる。
縁日でもらった金魚を飼うことを皮切りに、ミカゼは人間と生物の間に苦悩していく。
ミカゼの苦悩
第1章
縁日で貰った金魚に似た魚料理を見て、魚を食べることが出来なくなってしまい、草食動物を好むようになる。
第2章
ワニの暮らしをテレビで観て、先生からの話を聞き、嫌いな給食を無理に食べる。その後足無バッタのを飼うクラスメイトに怒りを示し大量の足無バッタをみて切れる。そしてクラスメイトに同じ目に合わせるため腕を千切ろうとする。
ミカゼ「おまえーっ」
第3章
バッタの件で学校に通わなくなり、ふと見た金魚を元の場所の水辺に逃がそうと試みる。
しかし、電車の通り方がわからず徒歩で過去にミカゼが住んでいた場所まで歩いていくものの、道に迷い、夜間に警察に保護され、金魚は逃がせないままになった。
第4章
カホが主役なので出番なし
第5章
ローマ、オスマン帝国などの本を読み自分も金魚や生き物のための王国を作ることを夢見ていたが、友達のユカちゃんの一言で、たびたび食べていた野菜の食事も全く食べることが出来なくなる。
家族が諭そうとするが、「それは間違っている」と反発する。その後空腹に耐えかねたミカゼが出前でとったピザを無理に食べようとし、意識を失う。
第6章
病院生活が続くも再び学校に通うようになる。
やり遂げることが出来なかった自分に苛まれ、納得いかないままテレビで見た牛肉の行方を思い出し給食を食べる。その後先生から人間についての話を聞き元気を見せたが再びユカちゃんの一言で、心が揺らぐ。
第7章
図書館で調べたが「人間の愚かさ」という言葉に自分は冷酷にならないといけないと考えるようになる。
中盤ではミカゼの夢の中で「社会人」と呼ばれる「ゴリラ人間」と対立する。
第8章(前・後編)
安定した学校生活を迎えたと思いきや、靴を盗まれユカちゃんの怒りに怯える。
その後ユカちゃんがミカゼの周りに悪口をしていたことを知り、心の底からショックを受けた。
滅入っていたミカゼの部屋に追い打ちをかけるように、人間関係に疲れた「ネコ人間」が現れる。
第9章
カホが主役なので出番なし
金魚王国の崩壊のミカゼの台詞
- お魚さんかわいそう!
- おまえーっ(以下のセリフは等記事参照)
- ・・・だけど植物も生きていると思うと・・・。知らずに今まで(植物を)食べていた自分が恥ずかしい・・・。
- 動物も食べられるのを望んでいるなんて・・・そんなの間違ってる!
- 私は結局何一つやりとげられなかった・・・(中略)私がやっていたのは惨めな登校拒否だけ・・・。
- 私はもう疲れたのだ・・・この・・・果てしなく続く孤独の戦いに・・・
- 自然に生きたい・・・自由に・・・何のしがらみもなく・・・
- ふぅ・・・あぶないせっかくの決心があやうく鈍るところであったわ・・・
- ゴリラさんが何のご用ですか?
- ゴリラ「もしもし・・・」ミカゼ「ゴリラだな?」
- (学校が)キライっていうか・・・私はここにいていいんだろかって思うんです・・・
- しかたないよ・・・自然はきびしく・・・皆みな冷酷なのだ・・・
- 食べるという行為について何とも思わない人間のことを悪ではないとする私の考えは間違っていることにならないか・・・?
- ユカ「(髪型)よく似合ってるよ」ミカゼ「ありがとう」
金魚王国の晩御飯のミカゼ(金魚姫)
人間嫌いで人肉的な物を好み、出前でとったエビマヨピザに、人間の血のごとく鉄臭くなったケチャップを大量にかけ、吐き出しながらも喜んで無理やり食べていた。
こちらは「金魚姫」と呼ばれ、カホとも仲良くしている。
傍若無人な性格をしており、本編となる、金魚王国の崩壊のミカゼも彼女の性格の名残がある。
ちなみに両親は亡くなっている。
関連動画
関連静画
関連項目
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