蜂須賀虎徹(刀剣乱舞)とは、ブラウザゲーム『刀剣乱舞』の登場キャラクターである。
概要…いざ往くぞ!
江戸時代に活躍した刀工、虎徹作の打刀。
贋作が多いことで有名な虎徹の真刀。
その風格も美しさも申し分ない。
弟の浦島虎徹を可愛がる反面、贋作である兄 長曽祢虎徹には反発している。
最初に選択可能な刀剣男士のひとり。刀種は打刀。刀派は虎徹。
誰が呼んだか、「はっち」「ハニー」と呼ぶ審神者もいる。蜂だけに。
豪奢な黄金の戦装束、薄紫色の長髪が特徴の美青年。イラストレーターによると、デザインのモチーフは天女の羽衣であるとの事。
事あるごとに贋作を嫌い、真作である事にこだわりを見せる。群を抜いて派手な見た目もあいまって、ちょっと嫌味な奴かと思いきや、口を開けば優しい口調で審神者に穏やかに接し、弟である浦島虎徹(刀剣乱舞)を可愛がっている様子が伺える。
虎徹の贋作である兄・長曾祢虎徹(刀剣乱舞)相手には辛辣な発言しかしないが、キャラ設定上ではそんな兄の姿に密かに惹かれている様子。デレるのはいつになるやら。
刀の本分として斬れ味鋭くある事を大切にしており、戦場に出すと凛とした態度で敵に臨む。
真剣必殺時に「贋作と同じと思っては、困るんだ!」と叫ぶ姿は控えめに言って非常に男前である。あわせて脅威の脱ぎっぷりを見せるが、この脱ぎっぷりの良さは虎徹三兄弟全員に共通である。
内番での衣装は、はなから肉体労働する気がゼロの着物姿。こちらも豪奢な意匠になっており、大名刀である来歴を示唆するような、育ちの良さが伺える。イラストレーターによると、履物などに女物を取り入れて洒脱に着こなしながら、補正を入れて男らしく見せているとの事。
歌仙兼定(刀剣乱舞)と一緒に馬当番or畑当番に指名すると、割と愉快な絵面になる。仕方ないね。
初期刀の中では初期ステータス値は生存はトップ、打撃は2位。また、統率はレア2打刀全体でトップである。特(ランクアップ)になった後になればどの打刀も遜色はなくなってくるが、ゲームに不慣れなうちは初心者の心強い刀になるだろう。
ただしそのステータス値の高さゆえか、特になるのは他の初期刀よりも遅いレベルになる。
補足として、日本の工芸品の世界では贋作と写しは全く別の思想で制作された物であることを、なんとなく追記しておく。故に、写しである山姥切国広(刀剣乱舞)やソハヤノツルキ(刀剣乱舞)に対して何らかのリアクションを取る訳ではない。
2016年11月24日~12月15日の期間限定イベント「秘宝の里~楽器集めの段~」において、他の初期刀と共に「近侍曲」が実装。作曲を担当したのは「アルトネリコ」などで知られる志方あきこ氏である旨が発表され、話題となった。
極実装
2018年5月22日、初期刀としては2番目に極実装。
レベル70以降、修行道具一式を消費して四日間(96時間)の修行を経ることで極の姿になれる。
レアリティが一段階上がり、ステータスが大幅にアップした。極となった打刀男士の特性で、戦闘で両隣どちらかの刀剣男士をかばうことがある。かばった際のダメージは軽減される。
修行の手紙によると、修業先として選んだのは刀工・長曽祢興里や号の由来である蜂須賀家ではなく、具体的に何処に向かったのかは語られていない。
これについて蜂須賀は手紙の中で「蜂須賀の刀ではなく、真作虎徹としての力を求めた」とし、虎徹の真作については「力、そして、できれば優しさがあればいいと思っている」と語る。
その優しさに関しては「手紙なら簡単に書けるのに、実際やると難しい」と記しているが、帰還後の台詞などを斟酌するとうっすらと一つの可能性が生じ、その成否についてはプレイヤーに一任される。
ともあれ優しさについては「日々の生活から身につけなければいけないのだろう。それには主が必要だ。少なくとも俺には」と決め、本丸への帰還を果たした。
全体的なデザインは踏襲しつつ、黄金の甲冑に変化が生じた。更に桜模様の羽衣をゆったりと羽織っており、右手に結んだ印相は菩薩を彷彿とさせる。
これについては「刀剣乱舞絢爛図録」にてデザインが「毛束は光背のようにも羽衣のようにも」「個別イメージは天女の羽衣」とある。また山本兼一の小説「いっしん虎徹」において「よいかたなとは天女のようだ」という台詞があり、これを踏襲したのかも知れない。
真剣必殺になると浦島と揃いの巨大な黄金の虎のオーラを背負い、不敵な笑みを浮かべる。虎は羽衣を纏っており、足元には蓮の花が咲くという、輪をかけて華やかな仕様となった。
台詞は基本的に柔らかめだが、相変わらず贋作に対しては語気が強まる。一方で「どうして俺は……あの贋作のことを……」と忌々しげに呟いており、複雑極まりない心情も伺える。
長曽祢との手合せでは開始時に舌打ちしていたのが唸りに変わり、「不愉快だ」と言いつつもほんのちょっぴり対応が変わっている。一口団子では相変わらず塩対応だけど。
一方、刀剣破壊時の「贋作とか……真作とか……どうでもよかったんだ……本当は……俺は……」を聞いて轟沈する審神者が続出。修行の手紙と合わせて考察が捗る事となった。
史実は大事だね。
江戸時代初期の甲冑師にして刀工・長曽祢興里(ながそねおきさと)こと長曽祢興里入道虎徹の作。
長らく甲冑師として活躍していたが、太平の世となり甲冑の需要が減った事もあり、50歳を超えてから商売を替えたという。
約20年に及ぶ活動の中で打たれた刀は第一級の評価を受けており、美術工芸品としてもきわめて優れていた。その為、大名や豪商によって大いにもてはやされるが、これが虎徹の贋作が世に横行する事態に繋がってしまう。
「虎徹を見たら偽物だと思え」というのは刀剣界の常識であり、ゲーム内で蜂須賀が事あるごとに贋作を嫌うのはこの為である。
名は、徳島藩主の蜂須賀家に伝来した事に由来。刀剣ごとに設定された紋も、蜂須賀家の左万字である。
その拵の色が黄金であった事から、キャラクターデザインに反映されたと思われる。
截断銘(刀の切れ味を示す銘)には、金象嵌で「寛文五年乙巳霜月十一日 弐ツ胴截断 山野加右衛門永久」と施されている。
蜂須賀家は、豊臣秀吉の股肱の臣・蜂須賀小六(正勝)以来の名家。関ヶ原の戦いで東軍に味方した蜂須賀至鎮以降、明治維新まで徳島藩を治めた。
明治以降は侯爵に任ぜられ、紀州徳川家・水戸徳川家と並ぶ屈指の富豪華族として知られたが、北海道での開拓事業の失敗に端を発して没落してしまった。現在の当主・正子氏には子がいない為、彼女が蜂須賀家最後の当主となる。
蜂須賀虎徹も昭和の始め頃まで侯爵家に伝来したが、昭和初期の売立(オークション)にその名は見当たらず、それ以前に手放された可能性がある。
現在は個人蔵とのみ伝えられている。
さあ往こう、関連動画へ
関連項目、ってものがあるだろうに。
- 刀剣乱舞
- 初期刀
- 虎徹三兄弟
- 長曽祢虎徹(刀剣乱舞) - 贋作の兄
- 浦島虎徹(刀剣乱舞) - 真作の弟
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