蝶野アムとは、アニメ「カードファイト!! ヴァンガードG ギアースクライシス編」の登場人物である。
担当声優は前作で立凪スイコを演じていた愛美。
概要
アイドルユニット「ラミーラビリンス」の片割れにしてちくわ天の使者。
2期「ギアースクライシス編」の1話から登場し、ヴァンガード普及協会の開催した「Gクエスト」のイメージキャラクターとなる。
6月2日生まれのふたご座。血液型はA型。
子役時代から芸能界に居た生粋のアイドル。
何でもテキパキこなすしっかり者で、仕事が終わっても懸命にレッスンに励む努力家。しかし自他ともに厳しい面が災いしてか、何でもビジネスライクに考えがち。
相方の弓月ルーナは駆け出しであり、故に先輩アイドルとして厳しく接していたが、ルーナがヴァンガードを始めたことをきっかけに、アイドルとして以上に親しくなりたいルーナのひたむきな感情に触れ、ルーナと既に親しくなっていた安城トコハらの力添えもあって、少しずつ態度が軟化していくことになる。なお、ヴァンガードはルーナより遥かに先に始めており、ルーナを圧倒し続けている。
両親はアムが幼い頃の冬に交通事故に巻き込まれ、現在も意識不明。そのため、冬の季節が嫌い。
母親が事故前に片側だけ完成させていた、片方だけの手袋をチャームとして非常に大事にしている。
髪型を含めたイメージモチーフは「蝶」。
蝶は人の死や霊に関連する観念が多く、彼女の使用デッキにも間接的にかかわっている。
相方のイメージが「月」であるが、アムの髪型のイメージが「星」でなかったのは、キャラクターデザインの原案を担当した原作者の伊藤彰によると「星形の髪型は、武藤くんになっちゃうじゃんw」らしい。
裏の顔
綺場シオンの家である綺場家の買収騒動を起こし、綺場家を乗っ取った「エース」の正体は彼女。
アムが所持している携帯電話のひとつがエースの所持していた携帯電話と同じだった。
明神リューズと繋がっており、その後ろ盾により綺場家を買収、その利益をヴァンガード普及協会に流していた。
シオンの叔父である綺場ウヅキを利用して事を起こし、シオンを嵌めることで買収を成功させた。
しかし、シオンの執念により隠しカメラにで撮影されていたファイトに敗北。カメラ自体はファイト直後にバイクでの乱入があったために破壊されたが、その時変装用のカツラと帽子、そして何より一瞬だが素顔を見られてしまい―――。
以降、「カンパニー」内での彼女の立場は危うくなっていく。
相方のルーナの方がストライドフォースが高く、カンパニー内でも東雲ショウマに素質を疑問視されるといった苦しい状況に。
その上友人関係を築いていたトコハにまで真実を知られてしまったことで狼狽する彼女だが・・・。この事が、トコハが今回の一件に深く関わる大きなきっかけとなっている。
裏舞台でこの件があったGクエストファイナルステージを最後に、ラミーラビリンスはダークゾーン支部長・江西サトルと共に忽然と姿を消し、「極秘プロジェクト」のために動くこととなる。
その後の描写から、ラミーラビリンスは主に江西Pに管理されていると思われる。
ちなみに、スタッフ的に捻った気はなかったのか、直後の週刊ヴァンガ情報局においてもヴァンガ郎くんが正体バレを確定させた後に「知ってた」と反応を貰ったかのような意味深な沈黙を挟んでいたが、実際はあまりに捻らなすぎて視聴者は逆に「双子ではないか」などと勘ぐってしまう人も多かった。
ストライドゲート編以降
ラミーラビリンスは、ヴァンガードのユニットを現世に召喚するために選ばれた「ピースメーカー」で構成されている。
アムはルーナにその負担を背負わせまいと、己が全てを背負うことを決意し、再びエースの姿で出没する。
カンパニー幹部の命を受ける形で働き、反カンパニーの拠点である普及協会ユナイテッド・サンクチュアリ支部をユニット召喚により壊滅させた。
それでもどうにかしようとするルーナに、これ以上関わらせまいとわざと冷たく真実を告げ突き放つが、逆に彼女をカンパニーの一件に関わらせてしまうことになる。
一方で、突き放つ中で述べた綺場シオンへの歪んだ感情は事実と思われる。
一時はルーナの行動を受け入れたアムだが、ルーナの精神が異常をきたしてしまうという最悪の展開になる。
自身の望んだ未来と天秤にかけたアムは、それでもルーナを取りルーナを解放しようとするも、ルーナの意図を汲みそれを実現させようとする江西と対峙、敗北したことでカンパニーの「審判」の掟によりカンパニー追放と相成る。
両親が目覚めることを願ったはずなのに、その可能性も、ルーナも失ってしまったアムは、最後の拠り所としてトライスリーを呼び出し、協力を申し出る。当然シオンには拒絶されたが、トコハが彼女を許したことをきっかけに同行を許されることになり、シオンも「ルーナを救ってみせろ」と一時的に同行を許可される。
これにより明神リューズの仕掛ける「最後の審判」においてトライスリーの参加メンバーとなるが、リューズの実現しようとする世界は「両親を目覚めさせたかった」アムにとって「自身も幸福の夢に沈む」という、あまりに理想からかけ離れたものであり、阻止するべくストライドゲートに突入。彼女は精神に異常をきたしたルーナと戦うことになる。
最終的にルーナの解放には成功するが、シオンからは叱責や罰ではなく、綺場財閥による両親の治療の支援という「施し」ともとれてしまうものを受けてしまった。
アムは自らの過ちを贖うために、アイドル業に復帰、これまで以上にヴァンガードアイドルとして精を出すことになるが、認識を改めたルーナが居る上に、全てが終わった後にシオンとわだかまりなくファイトする場面があったため、もう迷う心配はないだろう。
年月が経ち、弥富サヤを加えた3人で「U20チャンピオンシップ」に参戦。彼女たちは同大会の宣伝を行う一方で、大会には予選から勝ちあがって本戦に出場。そこで早尾アンリとのファイト中にシオンと再会するが―――少なくとも、彼女のヴァンガードは届いたようである。
使用デッキ
「グランブルー」の超越サポート軸である「ナイトローゼ」軸を使用。モチーフだけ聞くとメガコロニーを使っていそうなイメージだったが、先述の観念や彼女の状況に絡めてのチョイスなのだろう。
キーワード能力「亡霊(ホロウ)」により、エンド時に自壊する代わりにメリット効果を得る戦い方を基本とする。
バトルフェイズ中のスペリオルコールを絡めた連続攻撃は圧巻だが、ただでさえグランブルーは山札を消耗するため、超越によりデッキアウトが早まってしまうのは注意したい。
しかしそれを差し引いても強力な連続攻撃、盤面を基本自分ターン中のみ展開することによる妨害への強さや実質的な退却無視、そしてその上で強力な退却やドロー、相手ターン中のヴァンガード強化まで得てしまったため、2017年の大会環境でギアクロニクルのクロノジェット軸と並ぶ二強環境を作り上げてしまうほどになっている。
エースとしてもグランブルーを使用していたが、シオンとの1戦目は「パックファイト」という特別ルールでのシールド戦。パックをその場で開封し、クランやデッキ枚数の縛りを無視してデッキを作成してファイトする対戦方法である。にも関わらずシオンをファイト面・精神面の両方で圧倒し下すなど、その実力については疑う余地もない。しかし、お互い本来のデッキを使っての再戦では、自身の逃げ場を封じ喰らいつくシオンの執念の前に遂に屈するのだった。
関連動画
関連項目
- カードファイト!!ヴァンガードG / カードファイト!!ヴァンガードGNEXT
- ラミーラビリンス
- 安城トコハ
- 綺場シオン
- カンパニー
- 愛美(声優)
- グランブルー - 使用デッキ
- 蝶
- ちくわ天
- アイドル
- 一体何者なんだ・・・
- 1
- 0pt