血を吐きながら続ける悲しいマラソンとは、軍拡競争である。
概要
元ネタは特撮『ウルトラセブン』第26話「超兵器R1号」にて、ウルトラセブンことモロボシ・ダンが発した台詞。2023年9月現在では、公式から該当エピソードの新予告編がYoutubeに投稿されており、原典のセリフを聞くことができる。
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https://twitter.com/seven55th/status/1697535323516150164
エピソードについて
地球防衛軍は防衛力を高めるために惑星を破壊できる威力を持つ超兵器R1号を開発し、別の惑星でその実験を行おうとする。しかし、ダンはこの兵器開発に反対し、敵は超兵器に対抗してもっと強烈な破壊兵器を作ると断言する。ウルトラ警備隊の隊員であるフルハシはそれに対して、さらに強力な兵器を作ればいいと答える。それに対する再反論として発せられたのが「それは血を吐きながら続ける悲しいマラソンですよ」というセリフである。
実験は生物のいないギエロン星を対象として予定通り行われ、R1号は見事にギエロン星を破壊することに成功した。しかし、生物がいないはずだったギエロン星からまるで報復とばかりにギエロン星獣が地球に襲来してしまう。防衛のための兵器により、人類が自ら怪獣を呼び寄せてしまったのだ。
この怪獣に対して人類側はさらなる超兵器R2号の地球上での使用を検討するという泥縄式の解決法を模索するに至る。幸いなことに、ウルトラセブンによってギエロン星獣は倒されたためR2号は使用されることはなかった。地球防衛軍も今回の顛末を受け、超兵器開発競争の愚かさに気が付き、R2号の開発の停止を決断するのであった。
このエピソードが放送された1960年代当時、世界は冷戦の真っただ中であり、米ソは軍拡競争に明け暮れていた。それを風刺したのが『ウルトラセブン』のこのエピソードであり、「血を吐きながら続ける悲しいマラソン」という言葉は凝縮された軍拡への批判である。
このセリフは後発のウルトラシリーズの中でも何度も反復されるテーマとなっているほか、『ウルトラセブン』という作品を飛び越えて軍拡を批判する言葉として広がっている。
関連動画
■公式配信
その他
関連静画
こんなマラソンだったらよかったのに…
関連項目
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