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ニコニコ大百科 : 医学記事 ※ご自身の血液型症状に関しては、専門の医療機関に相談してください。 |
血液型とは、血液の分類方法である。
概要
血球の抗原で区別されるが、実に様々な分け方が存在し、その数も膨大である。
一般的にABO型(赤血球に基づく分類)が広く浸透しており、大きく4つに分かれる。よく性格診断などの引き合いに出されるが科学的な根拠(エビデンス)はない。また、白血球の病気である、白血病の治療などで骨髄移植をした場合、提供された人の血液型(ABO型)は、提供した人の血液型(ABO型)に変わる。
偏見や差別につながるという声もあるため、テレビなどでは血液型ネタは自粛する傾向にある。2ちゃんなどでも「えせ科学」などと批判的な声が多い。また、海外でも韓国以外はそういった診断は全くといっていいほど支持されてない。
と言うか、いつからか血液型による性格分類を話題に出す人が増え、幼少時からそんなことばかりうっとうしいほど聞いて、「自分もそうでなければならない」と無意識に自覚してしまうからと言う説が有力である。もしくは誰にでも当てはまるようなことを適当に振り分けている場合もある(人間は基本的に合っていることを重要視するため)。
話題としては使えるので、適当にネタとして楽しむのが吉。
最近、「自分の説明書」と題する血液型の本が売れているらしい。
また、アニメ、マンガ、ライトノベルなどを見ていても特定の血液型の扱いが優遇されたり、また特定の血液型が冷遇な扱いを受けたり、嫌な役回りをされる場合が多い(酷い場合は登場すらしないことも)。これは作者が自覚なしに自分と同じ血液型のキャラを少しでも優位な立場におこうとし、嫌いな血液型を間接的に蔑もうとする本能が働いていると思われる。我々も知らず知らずのうちに人を傷つけようとすることがあるので注意が必要である。
ABO型血液型
ABO型血液型を決定するのは赤血球表面にある血液型抗原という抗原に付加された糖鎖の違いである。
前駆物質にSe酵素やH酵素が作用してフコースが付加されてH抗原が出来、これにA酵素が作用してGalNAcが付加されるとA抗原、B酵素が作用してGalが付加されるとB抗原となる。
A抗原が存在すればA型、B抗原が存在すればB型、両方存在すればAB型、両方存在しなければO型となるようにA酵素やB酵素をコードする遺伝子は複対立遺伝子である。
ルイス式血液型
血液型抗原と同じ抗原にLe酵素が作用して糖鎖付加された抗原によって判定する血液型。
Le(a+b+)、Le(a-b+)、Le(a+b-)、Le(a-b-)の4通り存在する。
ここで使われる抗原はLea抗原とLeb抗原の2種類。
LeaはABO血液型の抗原の前駆物質にLe酵素が作用してフコースが付加された抗原でLeb抗原はH抗原にLe酵素が作用してフコースが付加された抗原。
Le(a-b+)は赤血球表面以外の場所でもH抗原が出来ていて分泌型(唾液などにH抗原が分泌される)、Le(a+b-)はH抗原が出来ない非分泌型(唾液などにH抗原が分泌されない)となる。
Le(a-b-)の人はそもそもLe酵素が働いていないためそれらの判定が出来ない。そのため分泌型・非分泌型の両方が紛れている。
Le(a+b+)は本来存在しないように思われるが、Se酵素の働きが弱いとこの状態になり得る。
ABO血液型に関連するH酵素とこのSe酵素は発現する場所が違い、H酵素は赤血球を含め様々な場所で発現し、Se抗原は消化管などでしか発現しない。
Rh血液型
Rh抗原にはC(⇔c)、D(⇔d)、E(⇔e)などの対立遺伝子が存在する。
この3つは特に免疫原性があるため(免疫が反応しやすい)、調べられる。その強さはD>E>Cの順である。
この中で特に免疫が強く働くD因子について優性ホモ(DD)・ヘテロ(Dd)をRh(+)、劣性ホモ(dd)をRh(-)とする。
このRh(-)は200人に1人程度のそこまで稀ではない特殊な血液型である。
他の多くの形質と違い(dd)の人でもD因子に対する抗原を生まれつきに持つことはないので、1回目の接触で問題になることはほとんどない。
しかし2回目以降は免疫反応が起きてしまう。
妊娠時にも影響が起き、対処を誤ると胎児に影響が出る結果を生む。
妊娠後期には母体と胎児間の直接的な血液の行き来がわずかながら起きるため、Rh不適合の妊娠であるとこの時に母体がD抗体を形成するが、その子には問題ない。
しかしRh不適合の次の子の妊娠時に母親の抗D抗体が胎児に移行し、胎児死亡や新生児溶血性黄疸の原因となる。
母親の抗D抗体の有無を検査する間接クームステストを行い、陰性であれば抗ヒトIg抗体を注射してD因子への免疫の形成を防止する。
ただし間接クームステスト陽性である場合は現状手の打ちようがない。
ABO血液型には胎児への影響がなくRh血液型が胎児に影響があるのは、抗A抗体や抗B抗体は胎盤を通過しないIgMであるのに対し、抗D抗体がIgGなので胎盤を通過してしまうことに由来する。
このほかD抗原陽性でも変異があるDu型は変異部位に関して抗体ができるためRh(-)血を輸血しなければならない。
一方Rh(-)型にDu型血を輸血するべきではない。変異があれどもD因子は存在するため免疫反応が起こるためである。
特殊な血液型
血液型に関連する遺伝子に変異が入ると特殊な血液型となることがある。
こういう血液型の中にはもちろんそう頻度の高いものではないが、その頻度も200人に1人程度のものから100万人に1人以下のものまで様々である。
100万人に1人程度以上に特に稀なものを稀血といい、ボンベイ型やRh nullなどが有名。
また往々にして輸血に問題が起きやすい。そのため稀血の血液が献血された場合は超低温で冷凍保存され10年程度保管される他、登録を要請し緊急時に輸血の協力を願うこともある。
Rh欠失型(-D-)
D因子以外をすべて欠損している血液型。
CとEがない(-)ため(-D-)と書き、バーディーバーと読む。
通常の検査ではD因子しか調べないためRh(+)になるが、普通のRh(+)の血液だと問題が起きる。
これはC因子やE因子のせいで抗Rh17抗体が作られるからである。
これも稀血の一つ。ちなみに医龍2でも取り上げられたことがある。
Rh null
口唇状赤血球を呈し、膜抵抗も弱く溶血性貧血を呈するなどのRh陰性症候群を併発する。
cisAB型
ほとんどのAB型はtransAB型といって片方のゲノムにA型遺伝子、もう片方にB型遺伝子を持つものである。
よってたとえばAB型とO型の子供は必ずA型かB型となるが、まれに両親の実子なのにAB型やO型の子供がでることがある。
一方このcisAB型はA型遺伝子に変異が入ってA酵素がB酵素のようにGalをも付加できるようになっている、「AB型遺伝子」とでもいうべきものになっているパターンである。
これは一つのゲノムでAB型を表しているのでAとBがセットで遺伝し、O型相手でもAB型が生まれる。
AB型であるが、「Galもつけられる」程度で働きとしては弱いのでB型のほうとしての働きは弱い。
無論片方がこの変異A型遺伝子でもう片方がB型のトランスAB型の場合もあり、この場合O型相手でABとBが生まれることになる。
ボンベイ型
O型はA抗原やB抗原が存在しないことによって確かめられ、普通はH抗原の存在は調べない。
一方、たとえA型遺伝子やB型遺伝子が存在しようとH酵素が活性を持っていなければ元となるH抗原が出来ないのでA抗原もB抗原も出来ない。
これをボンベイ型という。インドのボンベイでこの形質を持つ人が見つかったことに由来する。
この形質は劣性遺伝であり、Se酵素の活性のある人との間の子供にはH抗原を作ることが出来る。
そのためボンベイ型の隠れAB型と普通のO型の夫婦間にはO型同士に見えるのにA型かB型が生まれる。
一般的に言われる血液型による性格
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血液型占いは近年の医学では、全く根拠の無いデタラメと言われてます。 日本人以外の人間には当てはまらないそうですよ。 |
日本では〇〇型の人の性格は〇〇な人が多いという話がマスコミや雑誌で多く取り上げられてきたという事実がある。
注記:根拠もなく、科学的統計(エビデンス)がとられたわけではありません。あくまでそのように言われることが多いと言うだけです。また、他人にむやみに血液型を聞いたり、決め付けたりするのは控えましょう。
A型(糖鎖の先端がN-アセチルガラクトサミン)
B型(糖鎖の先端がガラクトース)
良く言えば個性的。悪く言えば変わった人?
O型(糖鎖の先端がない)
良く言えばおおらか。悪く言えばいいかげん?
AB型(糖鎖の先端に、N-アセチルガラクトサミンとガラクトースの両方を持つ)
良く言えばA型とB型のいいところを兼ね備えた人。悪く言えば二面性がある?
関連項目
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http://dic.nicomoba.jp/k/a/%E8%A1%80%E6%B6%B2%E5%9E%8B


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読み:ケツエキガタ
初版作成日: 08/08/26 20:32 ◆ 最終更新日: 12/01/02 23:58
編集内容についての説明/コメント: いろいろな血液型について言及
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