複雑骨折単語

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複雑骨折(ふくざつこっせつ)とは、がばらばらに複雑に骨折することではない。皮膚や原繊維(コラーゲン)、脂肪なども損傷して骨折部が露出した骨折のことである。

概要

複雑骨折という名前から冒頭の前者の意味だと思っている人も多いが、がばらばらになっている骨折は粉砕骨折である。複雑骨折の複雑というのは、骨折だけでなくその周囲の組織も大きな損傷を受けていること(さらに言えばそれにより感染症も合併すること)をしている。なお、このような勘違いを生むこともあることから、読んで字のごとく医学に精通していない人でもわかりやすい開放骨折と呼ぶことが多くなってきている。

なお、が露出していない普通骨折は単純骨折と呼ぶ(粉砕骨折でもが露出していなければ単純骨折となる)。こちらも複雑骨折と同様の理由から閉鎖骨折と呼ばれることも多い。

複雑骨折への対処・処置

複雑骨折の問題は、創部が露出していることによる大量出血のリスク及び感染症である。

単純骨折でも出血は起こるのだが、が露出していないので出血も内出血となり、たまってきた血液圧迫されて出血が止まるために出血量が多くなることはない(骨折などの例を除く)。しかし、複雑骨折は露出しているために体外に血液が流れ出てしまうため、なかなか止血されずに大量出血につながってしまうのである。

また、は本来清潔であり、細菌が繁殖することはないのだが、露出することにより最近の感染が生じてしまう。したがって複雑骨折では同時に創部の洗浄および抗菌薬の投与を行う必要がある。

骨折が生じているので固定も必要なのだが、状態によっては感染のコントロールを優先し、安定してから固定を行うこともある。

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複雑骨折

1 ななしのよっしん
2023/11/16(木) 17:13:36 ID: lwtzA0Tq+O
広義の「複雑骨折」だと、骨折以外の全ての骨折(=膜やその周囲の支持組織が損傷している骨折)を含む。
なので、皮膚は損傷していない「広義の複雑骨折」、つまり閉鎖骨折だが複雑骨折にはなる、ということもある。
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