誠のサイキック青年団とは、1988年~2009年までABCラジオで放送されていたラジオ番組である。
概要
1988年4月3日放送開始。パーソナリティーはタレントの北野誠と作家・コラムニストの竹内義和。
過激な発言と馬鹿馬鹿しいフリートークだけでほぼ1時間45分が費やされており、時には過激な内容から名誉毀損で訴えられることすらあった。しかし、それがこの番組の最大の売りでもあった。
日曜深夜25:00~26:45(番組終了時)という非常に深い時間に放送され、さらに他局では放送終了している局も多いため、全国各地にリスナー(番組では「サイキッカー」と呼ばれていた)が点在している人気番組だったので有名。また、大友克洋や大瀧詠一など、有名人や業界人にもリスナーが数多く居た。
番組の名物コーナーだった「答えの言えない積み立てクイズ」で出題された有名人の私的な秘密(性癖や怪行動など)の答えを発表していたリスナーイベント(番組内では「ミーティング」と呼ばれていた)も頻繁に開催しており、これにも熱心なファンが数多く参加していた。
また、番組後期になると曲やCMを抜いたフリートークのみをネット配信しており、雑音に苦しんでいた地方リスナーにも門戸を開いた先進的な姿勢も示していた。
謎の最終回繰上げ、北野誠の謹慎処分
21年もの長期に渡って放送されていた長寿番組だったが、2009年2月末に「3月29日放送分をもっての番組終了」が発表され、それに合わせた形での「ミーティング」の開催も発表された。
ところが、同年3月8日放送でイベントの中止が発表される。その際に北野が号泣し竹内に慰められるという事態となった。中止理由も発表できないとされ、サイキッカー達で様々な憶測が飛び交った。その最中に更なる衝撃が襲うこととなる。
3月15日の放送時間になった途端、「諸般の事情により3月8日の放送を持って放送を終了させていただきます」というアナウンスが流され、突然番組の終了が繰り上がるという前代未聞の打ち切りとなった。当日は本来の放送時間中はインストゥルメンタル曲と10分おきの番組終了アナウンスが流されお茶を濁した。
この謎の打ち切り劇は、未だに「答えの言えない最終回」として現在に至っている。
番組打ち切り後、4月11日に北野誠がこの番組での中傷や不適切な発言が原因として所属の松竹芸能から無期限謹慎処分を受け、4月15日には松竹芸能と朝日放送が音事協(日本音楽事業者協会、数多くの芸能事務所や放送局が加盟する業界団体)を退会する事態にまで発展。北野誠の関係社員や役員が懲戒処分されるに至った。
桂ざこばが朝日放送の生ラジオ番組で発言した「バーニング!」に代表される芸能界に強い影響を及ぼすバーニングプロダクション関係の発言、竹内のブログにおける「そうか、そうか!」という脈略のないエントリーから創価学会関連の発言、公式な理由である同業者の誹謗発言など、問題の発端はどこだったのか心当たりが多すぎて確定できない状況が続いている。
2010年4月20日付をもって、松竹芸能は「北野本人も反省している」「再発防止策が整った」との理由から、北野誠の無期限謹慎処分を解除した。これに伴い北野誠の芸能活動は再開されたものの、番組の復活は絶望的…と思われていた。その後2019年からはサイキッカーだったパーソナリティ・角田龍平のKBS京都での番組の企画で、半年に1回程度「ミーティング」の名を使いサイキックの雰囲気を再現した特別番組が放送されている。
関連動画
「誠のサイキック青年団、この番組はネット上では共有されていないことになっています。」
関連商品
関連コミュニティ
関連項目
- 3
- 0pt