超合体魔術ロボ ギンガイザーとは、1977年(昭和52年)4月9日から同年10月22日までテレビ朝日系で全26話が放送されたロボットアニメである。制作は日本アニメーションの預かりという立場で葦プロダクションが行った。
「超合体魔術 ロボギンガイザー」とか「超魔術合体ロボ ギンガイザー」などと間違えられやすい。「
動画のタグは統一されておらず、主に「超合体魔術ロボ」か「ギンガイザー」が使われていた。が、動画のほとんどが削除されたので意味をなさない。
2014年2月に公式サイトがオープンし6月からニコニコでの有料配信が開始された。さらに同じチャンネルで2014年10月から1週間限定の無料配信が行われ、2016年3月より2回目の無料配信が、2016年のゴールデンウィークには今度は集中的に3回目の無料配信が行われた。
ストーリー
2万年前、アトラス大陸(アトランティスではない)と共に海底へと沈没したサゾリオン帝国が現代に甦った。かつてサゾリオンを封印したプラズマン一族の末裔である剛堂(ゴードー)博士は、この日の来ることを予見し、4人の若者に超常マジックの訓練を施すと共に、超合体魔術ロボ ギンガイザーを完成させていた。無尽蔵の魔力を秘めるというアンターレス大魔玉(だいまぎょく)を狙うサゾリオン帝国の蘇生獣を倒せ、超常スマッシュ!ギンガイザー!!
概要
おそらく当時の超能力ブームや初代引田天功の大脱出ブームに影響されて作られたと推測される。そのため、主人公たちはゴードー博士から「超能力マジック」 というタネの無いマジックを教わっており、普段は基地に併設されているらしい遊園地で手品ショーや遊具管理をしている描写が見受けられる。
敵キャラは、オカルトチックな雰囲気、仮面で顔を隠したの皇帝(王子)、呪文を唱えて怪獣を造り出すなど、明らかに勇者ライディーンの影響を受けている。グランファイターの武器「マジックカード」は元々ライディ―ンで使用するつもりが未使用になった武器を転用した説がある。
なお、OP・EDの両主題歌はささきいさおの歌声が映える佳作である。
裏番組に「まんが日本昔ばなし」があったため視聴率は苦戦し、最終回はアンターレス大魔玉がそろうことなく敵がギンガイザーがいる限り地球征服は不可能と判断して撤退するという、明らかに打ち切りのような終わり方をしている。
2009年秋にレイニング・ルーニーより合体可能なギンガイザーの合金玩具が発売された。販売はアートストーム(参考リンク)。
ギンガイザーとは?
このアニメには主役メカとして4機、グランファイター、ブルゲイダー、スピンランサーの3体のロボットと戦闘機アローウィングが登場する。各ロボットは巡業用トレーラー、ジェットコースターの牽引車両、円盤型遊具から変形し、その際余ったパーツはアローウィングの一部になる。
タイトルにもなっている「ギンガイザー」はこれらのメカが合体し、必殺技「超常スマッシュ」を繰り出すときの形態を指す。
必殺技「超常スマッシュ」
グランファイターがギンガイザーの上半身に変形。ブルゲイダー、スピンランサー、アローウィングが積み重なった箱型に変形し、ギンガイザーの下半身となる。右腕が回転ノコギリとなっており、左腕にはグランファイターの両刃剣を持っている。
ギンガイザー形態でのみ使用できる 『超常スマッシュ』 は無敵の体当たり攻撃。技の発生から目標の貫通までがひとつの完成された動きとなっており、回避することは不可能。まさに必殺技である。
怪作扱いされる理由
まず、作画。初期の葦プロ製作なのでヤシガニほどではないが作画は悪く、爆発のバンクシーンがしつこいくらい長い。
グラインファイターの武器であるトランプ「マジックカード」がスペードしか出さないとやたらネタにされているが、スピンランサーが同名の武器でダイヤ、ブルゲイダーがクローバーのカードを使用しており、アローウイングがハート形のカッターを射出しているのでキャラ分けの意味があると思われる。
つぎにメカデザイン。スタジオぬえの宮武一貴が主役のロボット達をデザインしたものの、線が多いので作画スタッフに線を減らされてしまった。また。トランプのマークも作画上の問題でスペードのAのみになるなど、あまりにも多くの部分を簡略化されてしまったため「メカデザインから名前を外してくれ」と申し入れたという話もある。実際、設定画ではカッコよかったのだが……。
そして一番の理由はギンガイザー(「超常スマッシュ」形態のこと)のデザインであろう。OPでも見ることが出来る「ロボットと戦闘機が合体して人型でなくなり、回転ノコギリと剣をもって敵に突撃する」という奇抜な変形&攻撃方法は非常にインパクトがあるが…。
登場キャラクター
- 白銀ゴロー:井上和彦
- 登場早々メタ台詞を発する主人公。坊主頭で一見三枚目のようだが、割と大真面目で決めるところは決める二枚目半。旅先の情報を大体知っており、意外と博学。
- 幼少期飛行機事故の時ゴードー博士に助けられたものの、孤児になっている。
- 秋津ミチ:古賀ひとみ
- 紅一点。ゴローとは同じ経緯で一員となっておりほとんど古女房。
- お転婆で意外と武闘派でもあるが、一度サゾリオンにさらわれて洗脳されたことも。
- 南三太:丸山裕子
- 小柄な関西弁の少年。超能力がまだ未熟なため留守を預けられているはずが、毎話トラジローとともにいつの間にか合流してるのはお約束。
- 初期は戦闘では自機を暴走させることが多かったが、場数を踏んで活躍するようになった。
- 荒波トラジロー:西村知道
- 巨漢の少年。三太と同じく留守番のはずなのに、いつの間にかいるのはお約束。
- 三太とはどちらもボケの凸凹コンビだが、戦闘ではトゲバットとトゲボールで大活躍である。
- ゴードー博士:小林清志
- どう見ても悪の手先の味方の博士。サゾリオン因縁の相手であるプラズマンの生き残りで、地球についてからも対策を続けていた。
- 後半話では博士号で救援に来ることも。
- 帝王カインダーク:森功至
- カインダーフ様。冷静沈着な知将で、話が進むにつれ作戦を自分で練るようになり前線にも。
- 経過を書くとギャグっぽいが、最後に敵の実力を認める潔さなどなかなかの人物ではある。
- 大僧正ネクローマ:緒方賢一
- トウカイリンリンソクチョウ。正直蘇生獣誕生のバンク要員。
- 将軍ガバーラ:徳丸完
- バカーラ。典型的な力押し一択の前線指揮官である。
- 女占師サロメ:有馬瑞子
- 占いで今週の蘇生獣を探る役目。ガバーラとは折り合いが悪く、ネクローマとは仲がいい。
主題歌
オープニングテーマ
「超常スマッシュ! ギンガイザー」(作詞:保富康午 作曲:横山菁児 歌:ささきいさお、東京荒川少年少女合唱隊)
エンディングテーマ
「さがしにいかないか」(作詞:保富康午 作曲:横山菁児 歌:ささきいさお)
ちなみに佐賀市には行かなかった。
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関連チャンネル
関連項目
外部リンク
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