超越世界とは、オウム真理教が制作したビデオ教材(OVA)である。
概要
全10話で制作され、1話5分程度のオムニバス形式をとっている。内容はアニメーションに時折実写を混ぜて構成されている。
いずれも教祖である麻原彰晃の超能力を再現し、美化するものになっている。当時は信者らによって至って真面目に作られたのだろうが、描かれているものはもっぱらファンタジーの類なので、決して真に受けてはいけない。
ニコニコ動画に投稿されているオウム真理教のMADでは、もっともポピュラーな素材として使われている。シリーズの一部だけなら見たことがある諸兄も多いことだろう。ニコニコ利用者でなくとも、オウム真理教が起こした一連のテロ事件が報道された際、信者が見ている教祖像としてこのビデオの一部がお茶の間に流れたりしていたので、当時報道を見ていた人には見覚えがあるかもしれない。
上述の通り教祖である麻原尊師を美化したビデオなので、内容はお世辞にも褒められたものではない。ニコニコでは豊富な空耳(主に麻原の滑舌の悪さに起因する)が受けて語録化していたりするが、間違っても現実で使ってはいけない。
権利
現在、超越世界を始めとする一連のビデオ教材群に関する一切の権利は「オウム真理教犯罪被害者支援機構(代表:宇都宮健児)」が保有している。
オウム真理教は地下鉄サリン事件をを起こしたのちに解散し、後継団体であるアレフに体制が引き継がれた。この際にビデオの権利は手放したことになっているが、未だに同団体は教団内で教材としてビデオを使用していると言われている。支援機構はアレフに対して使用中止を求めているが、アレフはこれを無視、現在まで両者による争いが続いている。
そもそも麻原を持ち上げるビデオを未だに教団内で教材として用いている時点で、アレフが旧来のオウム真理教と連続した教団であることは明らかであり、そのことも併せてしばしば批判の対象になっている。
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関連項目
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