軍用車両とは、読んで字のごとく軍事目的に用いられる車両のことである。
概要
車両というくくりからすると、自動車のみならず、列車(軍用列車)や馬車なども含まれるだろう。それらの用途は戦闘用、物資の輸送用、偵察用、連絡用、警備用etc.とさまざまであるが、古代より馬や牛やラクダなどの動物が用いられ(馬車、チャリオット、騎兵など)、大戦期は鉄道輸送が大きな役割を占め、第二次大戦後はおおかた自動車に取って代わられた。
この記事の執筆時点のニコニコ動画においてこのタグは、ソフトスキン(非装甲)、あるいは固有武装を持たないといった、いわゆるAFV(装甲戦闘車両)のくくりに該当しない軍用自動車の動画が主流を占めている。
軍用車両の種類
以下、形態による分類。
装甲戦闘車両(AFV)
もっとも軍用車らしい軍用車なのだが、「装甲戦闘車両」の項目が詳しいので割愛する。(戦車も含む)
軍用トラック
人員や貨物などの輸送に活躍する、現代の軍用車両の主役。ミサイルや火砲のような武器を牽引、あるいは荷台に積載することもある。
自動車(4輪)
人や貨物はトラックほど積めないが小回りが効くため、小型トラックとして用いたり、偵察用などとして利用される。
軍用バイク
人や貨物は4輪車ほど積めないが(以下略。こちらも偵察用などの用途で現代でも用いられている。
軍用自転車
軍用列車
現地徴発への依存度の高い旧来の補給スタイルから、自前で必要な物を運び込む現代型スタイルへの転換の一助となり、特に大陸を中心に戦地で鉄路を引き、敵の線路や駅を破壊し、時に接収し補修するなど、自動車が広く行き渡るまで輸送の主役であった。また、兵器としては巨大な大砲を牽く列車砲なども使用された。未だ陸上での単純な輸送効率ではトラックに勝り、自国内での戦力輸送などには大きな役割を担っている。
馬(とその他動物)
馬車はともかく、単純な馬などは英訳のMilitary Vehicleの定義から外れそうだが、日本では法的に軽車両だったりするので便宜上ひとまとめにする。古来より人間の生活自体に密着した輸送手段で、現代でも自動車の運用の難しい山岳地帯や砂漠地帯などでは用いられることがある。
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関連項目
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