辺単語

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辺とは、以下のことを表す。

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• 辺 - 幾何学の用語。多角形の頂点と頂点を結ぶ線分で境界をなすもの
• 辺 - グラフ理論の用語。ノードとノードのつながり
• 辺 - 等式や不等式で、等号・不等号の左右の式

人名

辺は、中国語圏、朝鮮の姓である。

• 辺譲（? - ?） - 後漢後期の文人
• 辺令誠（? - 756年） - 唐の宦官

漢字として

旧字体は邊。邊・邉に包摂される字形の多さは異常。

意味

辺境、国境、付近、端っこ、へり、隅、ほとり、そば、田舎。

〔説文解字〕の本字は𨘢で、〔説文・巻二〕に「垂崖を行くなり」とあり、崖っぷちとある。

字形

形声で、声符は臱（𦤝）。𦤝は〔説文〕に「宮に見えざるなり。闕」とあり、字形についての説明がない字。

白川静は、臱を自（鼻の象形）＋台座の象形で、鼻の穴を上にした首を台座に架ける字としている。邊は、境界にさらし首を置いて呪禁とする字であり、そこから辺境の意味があるのだという。

音訓

音読みはヘン（漢音、呉音）、訓読みは、あたり、ほとり、へ、べ。

規格・区分

辺は常用漢字であり、小学校4年で習う教育漢字である。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。JIS X 0213第一水準。

声符

邊（辺）を声符とする漢字には、𤄺、𥸅などがある。

語彙

辺縁・辺涯・辺境・辺塞・辺際・辺陲・辺土・辺鄙・辺防・辺邑

異体字

• 邊は旧字体。常用漢字表に参考字体として載っている。JIS X 0213第二水準。
• 𨘢は、〔説文〕の本字。
• 𨕙は、〔干禄字書〕にある俗字。
• 𦍇は、〔説文〕の注や〔篇韻〕にある異体字。
• 𨓉は、〔正字通〕に「俗の𨘢字」とある異体字。
• 𨓙は、〔捜真玉鏡〕にある𨓉の異体字。
• 邉は、〔字鑑〕にある俗字。JIS X 0213、JIS X 0212に辺・邊と異体字の関係とある。JIS X 0213第二水準。
• 𫟪は、〔字彙〕にある異体字。
• 𨑶は、〔漢語大字典・異体字表〕にある異体字。
• 𨖂は、〔漢語大字典・異体字表〕にある異体字。
• 𨘳は、〔漢語大字典・異体字表〕にある異体字。
• 边は俗字で簡体字である。簡体字の最初の形は辺だったが边になったらしい。

関連項目

• 海外の姓名の一覧

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