遊戯王OCGストラクチャーデッキ海外生産問題とは、コンマイの殿様商売によるユーザーいじめファンサービスである。
概要
事の発端は2012年12月8日発売のストラクチャーデッキ「炎王の急襲」で起こった。
このストラクチャーデッキには強力なカード破壊効果を持つ「炎王神獣 ガルドニクス」や当時高額カードだった「強欲で謙虚な壺」が収録されており、期待が寄せられていたのだが・・・
米版の急襲
発売日1週間前に行われたストラクチャーデッキ先行体験会に参加したデュエリストが見たのは、「MADE IN U.S.A.」とパッケージ裏面に書かれた、パッケージや収録カードは日本語だがカードの紙質等が海外(アメリカ版)仕様のストラクチャーデッキだった。
遊戯王OCGは海外でも発売されている都合上、国によって商品の製造場所も異なり、使用されているカードの紙質も異なってくる。
例として今回のように日本版(以下日版)とアメリカ版(以下米版)のカードの紙質を比べると、米版の方が「カードが薄く柔らかく、肌触りが異なる」「カード表面の色合い、光の反射が異なる」等の違いが見られ、全体的に日版に劣っている面が多い。(簡単にいうと「くず鉄のかかし」と「ダブル・ディフェンダー」のような関係である)
一応これらの点はスリーブの着用でどうにかはなる域なのだが、海外生産カードは日版と比べカードの裁断、印刷ズレ、初期傷等の欠陥、所謂エラーカードの発生が顕著であり、海外生産のこの商品も「カードが通常の大きさと違う」「カード名が2重に印刷されている」「あり得ない場所で裁断されている」等の欠陥が発生した。(当然スリーブでどうにかなる域ではない)
この突然の仕様変更及び惨状に対しデュエリストも、「なぜ発売前にアナウンスがなかったのか」「強欲で謙虚な壺収録したのはこの仕様でも買わせる為か?」等の苦言が多発した。
この事件の少し前にも、8月の世界大会が甲虫装機一色の昆虫博覧会と化し、10月に発売したエクストラパックで高レアリティカードの種類を増量したり、11月発売のデュエリストセット収録カードに初期傷が多発していたりとデュエリストから少なからず反感を買っていたが、この一件でかなり評価を落としてしまった。
この仕様はこのストラクチャーデッキ限定だったのか、この商品と販売日が近い「PREMIUM PACK 15」、「GOLD SERIES 2013」、他書籍付録カードやプロモーションカード等は以前と変わらず日版であった。
また、後に2013年6月に発売したストラクチャーデッキ「青眼龍轟臨」は以前の日版仕様に戻っており、この問題も何とか落ち着いたのだが・・・
米版竜襲雷
2013年9月発売のVジャンプに掲載されていた12月7日発売のストラクチャーデッキ「機光竜襲雷」のコラムにて、このストラクチャーデッキが海外生産品であること、同時に「前回の海外生産のストラクチャーデッキよりも紙質が向上し、傷が付きにくくなりました(ドドドドヤァ」といった旨が発表された。
前回の一件もあるため、デュエリストからは「また欠陥品が販売されるのか」「前回痛い目見たんだし少しは何とかなるでしょ」等様々な声が上がっていた。
そして来たる発売日・・・
アナウンスされていた通り紙質は以前のと比べればマシにはなったのだが、生産環境は改善されていなかったのかエラーカード発生度合が以前と変わらず、それの二次作用で初期傷も発生してしまい、結果として紙質変更以外に目立った変化のない体たらくとなってしまった。知ってた。
どうしてこうなった
「炎王の急襲」事件の後、ある有志がどうして海外生産にしたのか問いかけたところ、「市場の米版人気による試験的導入」(要約:米版カード使ってるデュエリスト多いし米版仕様にすれば良いんじゃね?という事で良かれと思って海外生産しました!)といった旨が話された。
確かに米版を使っているデュエリストは多いのだが、その理由の大半が「日本語版だと値段が高くて手に届かない」「日本ではフォイル加工されていない低レアリティだったものが海外ではフォイル加工された高レアリティで、シークレットレアの仕様が綺麗だから」といったものが多く、「紙質が米版だから」という理由で使っている日本のデュエリストは極少数である。
この一件で今まで疑惑のあったコンマイのユーザー認識の低さが露呈してしまう事となった。
余談だが、この件はかなりのユーザーや店舗から批判、クレームが多かったのだが、現状遊戯王公式サイトや上記のストラクチャーデッキの商品ページではこの件に関するアナウンスはされていない。
関連商品
関連項目
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