遡とは、さかのぼる、という意味の漢字である。
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人名
異体字の泝は、人名に使われる。
漢字として
- 意味
- さかのぼる、流れに逆らって上流にいく、流れに従って下流にいく、向かう、(愬と通じて)告げる、訴える。
- 〔説文解字〕の本字は㴑で〔説文・巻十一〕に「流れに逆ひて上いくを㴑洄と曰ふ。㴑、向かふなり。水、下いくを欲すれど之れに違ひて上いくなり。水に从ひ㡿聲」とある。遡は、「或ひは、朔に从ふ」と異体字として載っている。
- 字形
- 形声。声符は朔。
- 音訓
- 音読みはソ(漢音)、訓読みは、さかのぼる、むかう、うったえる。
- 規格・区分
- 常用漢字である。2010年に常用漢字に採用された。JIS X 0213第一水準。
- 語彙
- 遡洄・遡及・遡求・遡行・遡上
異体字
- 㴑は、〔説文〕の本字。形声で声符は㡿。JIS X 0213第四水準。Unicodeに泝の異体字とある。
- 泝は、㴑の異体字。〔字彙〕に「㴑と同じ」とある。JIS X 0213第二水準。
- 𣳙は、〔五経文字〕に「経典相承く」とある異体字。
- 𣴔は、〔五経文字〕に「字林」とある異体字。〔隷弁〕に〔張納功徳敘〕にあるとある。
- 溸は、〔竜龕手鑑〕に「俗」とある異体字。〔字彙〕に「㴑と同じ」とある。
- 𣹫は、〔竜龕手鑑〕に「俗」とある異体字。〔字彙〕に「㴑字の譌」とある。渾の異体字と同形。
- 溯は、〔正字通〕にある泝の異体字。またサクと読んで川の名。〔玉篇〕に「水なり」とある。𣸛の異体字と同形。
㴑
- Unicode
- U+3D11
- JIS X 0213
- 2-78-81
- 部首
- 氵部
- 画数
- 12画
溯
- Unicode
- U+6EAF
- JIS X 0213
- 1-62-74
- 部首
- 氵部
- 画数
- 13画
- 0
- 0pt
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