邪道魔法少女とは、
- 『ナースウィッチ小麦ちゃんマジカルて』、『撲殺天使ドクロちゃん』、『大魔法峠』のOVA3作品に関して、発売元の東芝エンタテインメント、製作会社ジェネオンエンタテインメントが自称したカテゴリー。
- 上記から発展して、魔法少女を扱ったパロディ、ギャグ作品等を指す。
概要
邪道魔法少女とは、いわゆる魔法少女モノのパロディであり、インチキ魔法少女とも呼ばれる。その名の通り、見た目だけはとっても愛らしい女の子やそれっぽい設定を掲げておきながら、ジャンルのお約束からは恐ろしくトンでもなくかけ離れた内容とのギャップを楽しむギャグである。以下にその特徴を挙げる。
- 主人公やその周囲の登場人物の性格、もしくは世界観が斜め上の遥か彼方の方向に存在する。
魔法少女って何だっけ?→当該項目を参照 - そもそも魔法を使っていなかったりするかもしれない。
イヤダナア、コレハレッキトシタ魔法デスヨ魔法。 - 他作品からのスピンアウト(もしくはスターシステム)によって作品が誕生しているケースが多い。
コスプレさせたかった、やりたかっただけなんですね、わかります。 - コミカルなパロディを多く含んだギャグとしてカテゴライズされることが殆どである。
オチがつけやすいですから。 - …とにかく台無し感が素晴らしく満載である。
脱力系もこの範疇に含まれる。
なお、いわゆる悪堕ちした魔法少女もこのカテゴリーに入る事がある。
邪道魔法少女とされるキャラクター
- ワタナベぽえみ/ぷにぷに☆ぽえみぃ(同名作品/2001年)
邪道魔法少女の殆どの条件を兼ね備えた、いわばクイーン・オブ・邪道魔法少女。小林由美子が文字通り過剰な捨て身で成し得た演技に、視聴者は涙と頭痛と忍耐と呆然と謎の感動を禁じえなかったという。 - 中原小麦/まじかるナース小麦(ナースウィッチ小麦ちゃんマジカルて/2002年)
元作品の『ソウルテイカー』では、シリアスなダークヒーロー系ストーリーのマスコット的な役割、というかぶっちゃけ浮いてた気もするが…スターシステムって怖い。 - 虹原いんく/ぱすてるインク(もえたん/現本2003年・アニメ2007年)
変身する必要もない、そもそもストーリーも必要ない英語参考書に無理矢理魔法少女設定をねじ込んだ結果がこれだよ!尚、マスコットのあーくんはいわゆる淫獣の先駆けであり、アニメ版ではそのロリ趣味が魔法王国を危機に陥れる。 - 三塚井ドクロ(撲殺天使ドクロちゃん/原作2003年・OVA2005年)
可愛いナイスバディな女の子が物騒なマジカルアイテムを振り回して事ある毎に主人公を撲殺する。キュートな呪文も存在する。これが魔法少女でなくて何だというのだろう? おじさんこれ見てると悲しくなるなぁ~。 - つくね(魔女っ娘つくねちゃん/原作2003年・OVA2005年)
誰からも好かれる愛らしい魔法少女が主人公の、明るいほのぼの系ブラックジョーク。毎回誰か死んでいる。“魔法で直接起こしたことは魔法で元に戻せますが、魔法の結果起きた事はどうにもなりません”。実は正道か? - 田中ぷにえ(大魔法峠/原作2001年・OVA2006年)
草葉の陰でマキャベリが泣いて喜びそうな性格に加え、肉体言語の体現者である。本人曰く“打撃系など花拳繍腿、関節技こそ王者の技よ!”とのことだが、打撃系の技も文句なしに強いのだから恐れ入る…で、魔法は? - マリコ・スターマイン/ブラスターマリ(魔法の少尉ブラスターマリ/1989年)
話自体は比較的王道寄りな魔法少女ものだが、舞台は宇宙世紀0079年。ガンダムで魔法少女をやってしまった。魔法の力で「1日ザク」を操り、サイド3に攻めてきたジム・コマンドの尻を魔法のはえ叩きで叩いてお仕置きする。 - ラジカルレヴィちゃん・マジカルメイドロベルタちゃん(BLACK LAGOON/原作2001年・アニメ2006年)
せめてタトゥーは隠してください。それと、猫耳を生やしても怖いものは怖いです。 - 三ツ橋了介(30歳・職業:ヒキコモリ、元ネカフェ難民)/魔法少女メイプレード(隣人は静かに魔法少女/2007年)
信じる心さえあれば! 誰であろうと! 魔法少女になれるんだッ! そんなフリーゲーム。性別が迷子。 - ほうき少女まじかるアンバー(歌月十夜/2001年)
- 白き月姫ファンタズムーン(TAKE MOON(カーニバル・ファンタズム)/原作2004年・アニメ2011年)
- カレイドルビー(Fate/hollow ataraxia/2005年)
- マジカルカレン(フェイト/タイガーころしあむアッパー/2008年)
何故変身したし。ちなみにカレン以外の3人もタイころアッパーに登場する。また、カレイドルビーの延長線上の話としてイリヤが魔法少女になる『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』があるが、こっちもこっちで某魔砲少女とコラボなんかしている… - 高田厚志(35歳・職業:ジム経営、ボディビルダー)//魔法少女プリティ☆ベル(同名作品/2009年)
魔法少女として戦う理由が近年には珍しいくらい真っ当。『まどか☆マギカ』でショックを受けたという人にはお勧めの作品。心が洗われる。虚淵玄も“これで本当にカッコいいもんだから始末に負えない”とのメッセージを2巻帯にて贈っている。 - まりん/ぴくせる☆まりたん(魔法の海兵隊員ぴくせる☆まりたん/2005年)
魔法の国ぱりす・あいらんどの王女様でありアメリカ海兵隊の三等軍曹。M14ライフルをぶっ放し、魔法の錨ぴくせる☆あんかーで様々な軍事的魔法を駆使。海兵隊独特の英語を使うが、この作品で覚えても決して人前では使わないように。 - 悪魔ほむら(劇場版魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語/2013年)
愛×(ヤンデレ+クレイジーサイコレズ+悪堕ち)=の公式によって爆誕した最凶の邪道魔法少女。その妖艶な姿は多くのファンの心臓を撃ち貫いた。 - ターニャ・デグレチャフ(幼女戦記/2017年)
大多数の人間が忘れているが、彼女は11歳(最新話)の魔法を使いこなす少女である。中身は効率重視の冷徹な元サラリーマンで、訓練で部下をしごきまくるドSで、戦場で敵を恐怖のどん底に叩き落す悪魔であっても魔法少女なのである。作品も硝煙の匂いが濃い戦記ものだが、それでも魔法少女である事に変わりない。 - 真風羽華代(まじば かよ)(間違った子を魔法少女にしてしまった/2018年)
魔法よりも肉体言語を駆使して戦う、昨今では珍しい正統派(?)邪道魔法少女。黙っていれば美少女だが、口を開けばヤンキー語のオンパレード。マスコットはボクシンググローブ代わりの上に重度のタバコ中毒で、ヤニが切れると禁断症状を起こす。一方で変身時に服が脱げるのを恥ずかしがったり、オシャレに興味津々など年頃の女の子らしい一面も持っている。一応良家のお嬢様なのだが、こうなってしまったのは訳があるらしい。ちなみに、フルネームを区切らないで読むのはご法度である。
関連動画
関連項目
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