都電9000形電車とは、東京都交通局の軌道車両である。現在は2両存在する。
概要
主に都電荒川線沿線の活性化のための観光・イベント目的と、老朽化した都電7500形の全廃を目的として、2007年(平成19年)に導入されたレトロ車両である。
都電荒川線では都電6000形6152号車がレトロタイプのイベント車両として頑張っていたが、京福電気鉄道(現・えちぜん鉄道)の衝突事故をきっかけにブレーキ系統が1系統しかないことが問題となり、2001年に廃車となってしまった。その後、2005年に都電7000形7022号車が旧塗装に塗り替えられたが、地域としてはよりはっきりとした観光車両が求められていたのと、交通局としては新型車両導入の布石が必要とされていたため、2億円の予算が投入され誕生した。
基本的な構造は都電8500形と同じだが、外装・内装共に明治から昭和初期の東京市電の車両をイメージさせる非常にこった作りとなっている。屋根の見た目が二重構造となっているなど、同じくレトロ車として1993年に登場した熊本市電8800形101号車によく似ている。ちなみに両者ともアルナ車両(旧・アルナ工機)製である。
9001号車
2007年(平成19年)5月26日(土)に記念式典が行われ、5月27日(日)に営業運転を開始した。上がクリーム、下がエンジのツートンカラーになっている。日本宝くじ協会からの助成金をうけて製造されたため、車体前面下部に「宝くじ号」の表記がある。
9002号車
2009年(平成21年)1月31日(日)に営業運転を開始した。上がクリーム、下が紺色のツートンカラーになっており、9001号車とはまた違った趣がある。
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