概要
略称は「金大」(きんだい)。石川県民が「きんだい」と言ったときには紛れも無く『金沢大学』を指している(関西圏では「きんだい」=『近畿大学』らしい)。
北陸三県でも屈指の名門大学として知られ、特に石川県内では絶大なネームバリューを誇る。
略歴
1949年に旧制金沢医科大学と旧制第四高等学校を主な母体として設立された。
最初は、金沢城址にあった旧日本軍の施設を流用・改築する形でキャンパスを整備したため、全国でも類を見ない「城内キャンパス」を持つ大学として知られていた。
学生たちが石川門をくぐってキャンパスへ入っていく様子などが、県内や隣県の受験生を魅了し、風格のあるキャンパスとして人気を博した。市のど真ん中にあるという立地も人気の理由のひとつだった。
しかし1989年より、教養課程と文系学部、および理学部が現在の角間キャンパスへと移転され、城内キャンパスは姿を消した。
2004年には工学部の一部と薬学部が、そして2005年に工学部の残りが角間に移転している。
角間キャンパスは、城内時代に比べれば郊外も郊外、医王山系の麓のあたりを切り開いて作ったようなド田舎キャンパスであり、移転直後はその立地の悪化ぶりが大変不評だった。
しかし現在では、「山側環状」と呼ばれる金沢外環状道路の開通によってアクセスが飛躍的に向上し、周辺地域が一気に発展しており、過ごしやすいキャンパスとして人気が高まっている。
ちなみにこの大規模な大学キャンパスの移設には、石川県出身の森喜朗元総理の力添えがあったといわれる。
現在はこの角間キャンパスのほか、医学部医学科の使用する宝町キャンパスと医学部保健学科の使用する鶴間キャンパスがある。
2008年4月から、それまでの学部・学科から3学域16学類へと再編された。
ちなみに
実は東京・京都・東北・九州に続き、日本で5つ目の帝国大学として生まれていたかもしれない大学である。
1911年に、「北陸帝国大学」の設立が、大日本帝国議会で可決されたからである。
当時の金沢市の人口は、東北帝国大学のある仙台市よりも多く、「帝大置くならこっちのが先だろ」という意見は強かったようだ。
が、可決されたはいいが、実施は何故かほったらかされ、そのうちに関東大震災やら満州事変やらが起こってどんどん遠ざかり、とうとう設立されないままとなってしまった。
ちなみに同じような憂き目をみた大学には広島大学がある。
広島の場合は帝大への昇格が決まりあとは正式な手続きを待つのみだったのに、その前に終戦が訪れ、帝大制度そのものが消えてしまったという、金沢大学よりもうワンランク上の悲惨な逸話がある。
Angel Beats! の舞台として
2010年4月に放送されたアニメ「Angel Beats!」内で、劇中登場する学校が金沢大学角間キャンパス内の風景に酷似していることが一部ネット等で話題となった。
ニコニコ動画では、「聖地巡礼」と称しキャンパス内を撮影した動画がアップされている。
但し制作側から具体的に金沢大学を舞台にしたというアナウンスは無い。(公式には金沢市の公共施設というだけ[1])
しかし、細部で異なっているものの金沢大学をモデルとしていることは明らかであり、2011年9月に金沢大学内で行われた精密工学会秋季大会では、告知ポスターに描き下ろしのイラストが使用されている他、食堂にて劇中登場する「激辛麻婆豆腐」が提供されるなどのタイアップが行われた。[1]
なお、本作は大学所在地である石川県内では地上波では放送されていない。
関連動画
関連商品
関連コミュニティ
関連項目
関連リンク
- 3
- 0pt