概要
大雑把に言えばいわゆる「ラッパ」の類。唇をブーと振動させて音を出す。このコツがつかめないうちは金管楽器らしい音が出ない。
いわゆる木管楽器が側孔の開閉によって音程を変えているのに対し、今日の金管楽器は管の実長を変える事により音程を変えている。トロンボーンでは管をスライドさせて伸長させるスライド装置、その他の金管楽器ではキーなどを操作して迂回管の弁を開閉させるバルブ装置が主流である (スライドトランペットやバルブトロンボーンもないこともないが、音色や音域、可動性等に難があり、ネタ以外の目的では普及していない。また、管体の大部分を円錐で占めているホルンにスライド装置を採用することは不可能に近い) 。
バルブは19世紀ころに本格的に開発・採用されたものであり、それ以前にはスライド装置を除けば、単なる管体のみのものと木管楽器同様の側孔システムのものとが存在した。前者は限られた倍音の音程しか演奏することができず、後者は音程こそ変えられるものの音色に難があった。モーツァルトのホルン協奏曲は前者、ハイドンのトランペット協奏曲は後者の楽器のために作られていた。ホルンにおいては音程を変えるために右手をベル (ラッパの音が出てくる朝顔部分) に突っ込んで試行錯誤する奏法などが考案された。
「金」管楽器とあるように通例は管体のほぼ全てが「金属」 (純金の楽器は寡聞にして未知) でできているが、アルプホルンのように木や竹で作られながらも原理的には金管楽器というものも古来から多く存在し、通例これらも金管楽器とされる。またベル (音の出てくる朝顔形部分) 等が合成樹脂製の金管楽器もある。
主な金管楽器
関連動画
関連項目
- 4
- 0pt