錻力のアーチストとは、ポエムと変態と筋肉とイケメンであふれた野球漫画である。
概要
錻力のアーチスト | |
基本情報 | |
作者 | 細川雅巳 |
出版社 | 秋田書店 |
掲載 | 週刊少年チャンピオン |
掲載期間 | 2013年9月(No.41) - 2016年6月(No.27) |
巻数 | 13巻 |
漫画・アニメテンプレート |
「週刊少年チャンピオン」にて連載中。
作者は前作「シュガーレス」でメディア化も果たした細川雅巳。
前作と同じくアクの強い登場人物や、やたらポエミーで抒情的なセリフ、ブッ飛んだ視覚表現などが特徴。
(ex:ジャストミートだと心臓をブッ叩く、変態軌道の変化球で首が飛ぶ、スタジアム中を凍りつかせるほどのプレッシャー、燃える投球、etc)
タイトルは「オズの魔法使い」の「心の無いブリキ」から由来する。
天才的なスラッガーでありながら、シニア時代はチームから孤立していた主人公・清作雄が、神奈川の県立校、桐湘高校の野球部で”チーム”を学びながら打者として成長し、甲子園を目指
あらすじ
チームプレーを嫌い、己の本塁打だけをひたすら追い求めていた宮丸シニアの清作雄は、
神奈川の名門・港南学院への入学を熱望していた。
しかし中学最後の試合で腰を痛め、公立の桐湘高校へ入学することに。
自分が四番を打つことにしか興味が無かった清作だが、2年の弐織敏のケタ外れのバッティングを目の当たりにし「この人に追いつきたい」と思ったことをキッカケに徐々に変化していくようになる。
登場人物
神奈川県立桐湘高校
野球部
昨年の夏の神奈川県大会で、公立校で唯一ベスト8に残った古豪。
- 清作雄 (きよさく ゆう)
1年・左投左打。守備位置は基本的にセンターで、一塁手も経験がある。各校のスカウトにも注目されていた天才スラッガー。中学最後の試合で故障し名門への推薦がなくなり、桐湘へ入学する事に。
所属チームが不和ですぐ諍いを起こすようなチームであった(元々センターは内野が集まって揉めるため、離れた守備位置が良いと選んだらしい)ためチームプレーを嫌い、母親がロクでもない人物であったり父親が結婚詐欺に遭ったりという幼少時代を送ってきたため他人を信用しない。
そのため仲間と不和を起こすこともしばしばであったが、桐湘入学後に弐織と出会ってから変化を見せる。
本塁打を打つことが生き甲斐であり、己の存在証明としている。高校で揉まれるうちにスイングスピードが更に上昇しており、左薙曰く「力で打つタイプではない」との事。
打球がジャストミートすると心臓をバットで殴るイメージになる。絵面がグロい。
悪気は無いものの真剣さゆえに天然な性格で失礼な言動を繰り出し、「天然クソエリート」「クソ天然」とアダ名される。
ガラは悪いが至って純粋な性格。頭の中は弐織先輩でいっぱい。
「……テメー マジでソッチなのか…!?」
「違います! そういう意味じゃねえッス!!」
甲子園大会直前まで4番に拘っていたが、弐織がチムメイトから受ける信頼や安保シニアの「他が打てるから4番も打てるんだ」との言葉で今は3番としてベストを尽くす事を決める。
スイングが弐織の兄・義壱に似ているらしく、弐織や港南の穂村などから注目を受けている。
そして関東大会後の蓬莱さんの女漁r・・・・・・自主トレに付き合った結果遂に理想のスイングを手に入れ、誘った蓬莱が敵に塩を送ってしまったかと感じるほどに大きくレベルアップを果たした。
ちなみに打つ事しか興味がない性格だった&打撃面が大きく描かれがちだが、センターとしての守備面でも非凡なところを見せる描写があった。
ちなみに柊からは「サクちゃん」と呼ばれているが、他が無茶苦茶なのでチーム内で唯一まともなあだ名で呼ばれている気がする。 - 弐織敏 (にしき さとし)
2年・右投右打。桐湘不動の4番バッターで三塁手。恵まれた体格から凄まじい打球を放つパワーヒッター。
どんぐらい凄まじいかというとミート時のあまりの轟音で三半規管が衝撃を受けてマトモに立てなくなるほど。
入部直後に1年対2・3年の紅白戦で3本のホームランを打ち4番入りした。
港南高校の4番である弐織義壱を兄に持ち、強い敵愾心を抱くが、同時に、身近に超えるべき壁があることを「恵まれている」と捉えてもいる。
自分には兄ほどの野球の才能はないと早くに感じ、同時に「兄貴と同じ練習をしても負けるだけ」と唯一兄より優れていた「身体」を鍛え抜いた。
その結果蛮堂にも劣らぬパワーを手に入れたが、やや筋肉の付け過ぎであると指摘された事も。
粗暴な性格で柊には「脳筋」と揶揄されているが、野球に関しては冷静な判断力を持つ。
彼が打つ・打たないでチームのムードが一気に変わる程の、打の中心選手。 - 之路拓人 (ゆきじ たくと)
3年・右投右打。主将にしてエースピッチャー。普段は温厚だがマウンドに上がると鬼主将へと性格が豹変する。
「俺は之路拓人__ 之の路を拓く人(オトコ)だ」と呟き、ボールを胸に叩きつけるのがスイッチ。
普段の性格は父から、マウンド上では母親似。伊奈「どういう遺伝の仕方だ…」
150km/sにも迫るストレートが武器で、剛球に強い誇りを持つ。
反面制球はイマイチで変化球(スライダー)は「ただ逃げる為だけの球」でほとんど使い物にならないらしく、公式戦で投げたことは無い。
しかし、春季大会での蔡里戦や、豪徳との試合を通して、投手としてさらに成長するため、武器にはならずとも組み立てに取り入れるようになる。
打撃はどうもダメなタイプの様で、常に9番で三振が多い。 - 宇城丈吾 (うしろ じょうご)
3年・右投右打。副キャプテンでキャッチャー。寡黙なチームの大黒柱的存在。
実は之路先輩の二重人格・オン・ザ・マウンド&変化球封印のキッカケとなった人物。なんということをしてくれたのでしょう。
7番を努める事が多いが、時にクレバーな打撃も見せる。 - 柊瞠 (ひいらぎ みはる)
2年・右投両打で守備の要の遊撃手。ナルシストで、メジャーリーグにかぶれてルー語ヘタクソな英語を話す2番バッター。また、少々変わったヘアスタイルをしている。
バットコントロールに優れるスイッチヒッター。弐織とは犬猿の仲でしょっちゅうガキの喧嘩をしている。
こんなんだが常に声(無論無茶苦茶なルー語でだが)を出してムードを高め、守備は内野要のショートとして引き締め繋ぎの仕事はきっりちこなす他、部員唯一の彼女持ちと意外とデキる男・・・なのかも知れない。 - 児島壮太 (こじま そうた)
2年・右投左打。俊足巧打のリードオフマン。
お調子者で軽い性格に見えるが、走攻守に優れる頼れるチームのムードメーカー。
「~だべ」を語尾に付けるような、いわゆる関東方言で話す。
元々センターが守備位置だったのだが、清作がスタメン出場するようになってからは(守備位置を譲ったのか降格させられたのか)ライトを守っている。
柊には「チャイルドアイランド」と呼ばれていた。 - 喜多幹生 (きた みきお)
2年・左投左打。桐湘の控えピッチャー、サブポジションは一塁手。チームの中では常識人。モテる。
球速は120キロ程度だが、左のアンダースローという珍しいピッチングスタイルと、優れたコントロールと柔らかい体から繰り出されるカーブをはじめとした豊富な変化球が武器。
様々な面から、之路先輩とは対照的な投手。
柊には「メニーハッピー」と呼ばれているが、当の本人はあまり歓迎していない。 - 頭木武志 (かしらぎ たけし)
3年・右投右打の外野手。清作がセンターに入ってからは主にレフトを守る。
古風な喋り方とギョロ目が特徴。通称・ギョロ目先輩。
ミート力はチームトップクラスで、5番を打つ事も。
真面目な好人物で、清作には「信頼」の何たるかを説いてくれた。
甲子園大会予選ではなんと永源からサヨナラヒットを放つ(!)、頼れる漢。 - 伊奈和麻 (いな かずま)
1年・右投右打。弐織を超えることが目標で、守備位置サード・四番希望とポジションも意識している。
同じく4番狙いの清作をライバル視している。
聖陽との試合で負傷させられた2年生の楠瀬に代わりセカンドとして公式戦に初出場。
清作に触発され積み上げてきた日々の練習の成果と、先輩に託された思いから攻防共に大活躍を魅せた。
この様にせっかく良いところもあるのだが、いつも桃ちゃんと比較して自チームの女マネをディスるため殺されそうになっている。 - 栗原厘 (くりはら りん)
1年・右投右打の(恐らく)外野手。清作にはリスザルと呼ばれている。
面倒事に巻き込まれやすい苦労人。清作のフォローに回る場面が多い。
シニア時代の対戦時から、清作の打撃力に憧れている。 - 安保力矢 (あぼ りきや)
3年・右投右打、一塁手。通称コレステロール先輩、安保シニア。
桐湘の元・四番で、当時1年の弐織に圧倒的な才能の差を見せつけられた上で4番の座を奪われ、「県内上位校にはこんな奴が何人もいるのか」「どうせウチは公立校」とやる気をなくしてしまった。弐織に対し清作と逆の反応をした男である。
「才能に恵まれた相手に敵うわけがない」と味方にも毒を吐く事も。
パワーは他校にも警戒されるほどなのだが、モチベーションとメタボゆえ実力を発揮できないでいる。
どこまでも純粋な清作やチームに影響され、次第に“4番”への情熱が再燃しつつある。
何かとアクの強い桐湘スラッガーの中では、状況判断に優れたクレバーな打者。
麻生西の永源相手には歯が立たなかったが、最後の最後に根性を見せる。 - 久澄 (くずみ)
野球部監督。無精ヒゲとロン毛で、あまり真面目な先生には見えない。
初対面の清作には「チャラ男」と称された。髪を指先でねじるクセがある。
態度は飄々としており軽いものに見えるが、指導はしっかりしている。
高校時代は本人も野球部だったようで、当時の恩師である豪徳学園の仙馬監督には今でも頭が上がらない。
上がらない割りに「相変わらず肥満!」と失言をしてしまっていた。
その他
- 工 (たくみ)
1年。清作のクラスメイトで隣の席の女子。
ボーイッシュでスレンダーな、児島先輩曰く「カワイ子ちゃん」。
えらく毒舌で、清作とは全く話がかみ合わないまま、清作の天然に辛辣なツッコミを入れる。
他のクラスメイトと共に清作にたまに食べ物をあげたりしている様子が「餌付け」などと呼ばれていたりする。
私立港南学院高校
神奈川県の絶対王者。全国に名を馳せる、100人以上の部員を擁する野球の超名門私立校。
- 八子遼一朗 (やご りょういちろう)
1年・右投右打。シニア時代の清作のチームメイト。
裏表のある性格で、チームで孤立する清作にも親しげに接しつつ、その実出し抜くチャンスを狙っていた。
清作の故障にいち早く気付くも、強豪校への進学には清作が消えた方が都合が良いと考え、シニア最後の試合の終盤まで放置していた。
最速142キロのストレートとキレのいいスライダーを武器に、巧妙なピッチングをする。
港南入学後は(卑怯な手を使って入部したからか)先輩たちとの体力の差を痛感し、食事やトレーニングを改善、以前とは見違えるような肉体を手に入れ、球速もさらに増している。通称ゲロっち。
甲子園大会準決勝ではやや格下に描かれていたとはいえ、打撃力のある栄春を左薙含め0点に抑えて見せた。 - 弐織義壱 (にしき ぎいち)
3年・右投右打。4番打者。桐湘の弐織敏の兄。
プロ注目の神奈川県最強スラッガー。普段の練習時間にもスカウトがくるほどの逸材だという。
無愛想で、どんな相手の前でも自分の打撃をすることにしか興味の無いクールな性格。
弟とは仲が悪く、見下している様な態度が目立ち、努力を重ねる弟に「無駄なことを」と兄とは思えぬ発言をしたことも。
一応これは馬鹿にしているのではない様で、単に当時の実力差を述べただけであり、後に敏を含め実力者は認めている(敏も後にそれを理解した)。
バッターボックスに入った途端に応援で沸いていたスタジアム中を凍りつかせるほどの絶大なプレッシャーを放つ。
その圧倒的な緊張感で、並みの投手ではガチガチに固まってまともな投球もできぬまま敗れてしまう。
パワーもあるが、その素晴らしいスイングであっという間にスタンドにボールを放り込む様なホームランを放つ。 - 穂村神司 (ほむら しんじ)
2年・左投左打。2年ながら名門・港南のエースを背負う投手。切れ味鋭いカーブが武器。
その異常な落差から起こる鎌鼬のような風で、打者は首を刈り取られるかのような錯覚に陥り、イメージでは打者の身体が抉られて内臓が露出する。
天才ゆえの余裕か、対戦相手への敬意は皆無。
ワザと打者に球の握りを見せた上で挑発するなど、真剣味や敬意に欠ける行為も散見するが、カーブという球種の性質上予告投球でアウトを奪えるのは相当の切れ味がある事の裏付けでもある。
監督から休息を言いつけられては、目下の獲物(清作、弐織弟)のいる桐湘の試合を観戦していることが多い。
肩を休めるためとはいえ、「ヒマなら練習しろ」とツッコミが入ったことも。
こんな感じなので(主に読者から)県内の実力者の中で実力を疑問視される事も。 - 上根敦士 (かみね あつし)
3年・右投右打。港南のトップバッター。右翼手。
走攻守揃ったうえに状況判断にも優れ、昨年の夏の予選では打率が7割を超えている破格の選手。
「髪立ってるのに上根さん」というくだらないギャグが穂村を中心に広まっている模様。 - 園辺 (そのべ)
2年・右投左打で二塁手。ハンサムな眼鏡くん。超モテる。この世界はメガネ男子がモテるのだろうか。
投手の軸足を狙って打ち返すなど、えげつないプレーを好む。穂村曰く「涼しい顔して性格悪い」。 - 池田ホセマリア (いけだ -)
3年・右投右打の3番打者。留学生ではなくハーフ。
恵まれた体格の強打者。弐織義壱をライバル視しているが、とうの義壱は興味なし。
一度桃ちゃんにウインクを決めてみせた。残念な時に発する「オノーレ」という口癖がある。
描写ではアウトになる事も多いが、中堅手をやっており守備・走塁面での貢献も大きいのかも知れない。 - 橘 (たちばな)
3年。港南の捕手で主将。
相手をナメきって不真面目になりがちな穂村を嗜める場面が多い。
栄春高校
神奈川県屈指の有名私立・・・・・・の進学校である。野球部は無名で、練習時間も限られている。
だが、1年生左薙の加入と持ち前の頭脳を活かした戦いにより予想外の攻撃力を得たダークホース。反面、守備はザルでスタミナも少ない。
- 左薙伏 (さなぎ ふく)
1年・右投左打。1年ながら4番にしてエースピッチャーを担う。
清作(と八子)とはシニア時代からの知り合い。中学当時は「やる事は真剣にやるが結果には淡白」という面が目立っていたが、高校での勝負では熱くなる自分に気付く場面も。口癖は「うわぱあ」「わぱあ」。
フルスイングしすぎて自分の背中を打つ、マウンドの土を食うなど奇行が多いが、
非常に合理的かつ柔軟な思考と、やや細身ながら長身と長い腕を活かした3種の投球フォームやスライダー、縦のカーブといった変化球、変わった構えと理論的なバッティングなどの技術力が武器のまさにクセモノ。
無名の栄春を選んだ理由は偏差値もあるが「レギュラー争いに時間と体力を使うのが勿体なかったから」。
チームの育成、戦術や練習指南など、選手の枠を超えてチームの中心となっている。
清作とは何だかんだで試合後も会う(清作の天然発言曰く「友達ではない」らしいが)事が多く、蓬莱の「自主トレ」にも付き合わされた(この時捕手役をしていた)りスタンドから声を出して清作を落ち着かせたりもしている。
蔡理高校
- 蛮堂睦 (ばんどう むつみ)
3年・右投右打。レスラーのような筋骨隆々の体(作中では”ドラゴン体型”と称される。ネーミングはブルース・リーのことらしいが、明らかにファンタジーな竜の要素も入っている)から放たれる常識はずれのパワーを持つ蔡里のエース。
球速はマックスが150以上と之路先輩以上だが、力任せのプレーが目立つ。
丁寧さには欠けるが、少ない球速差で落ちる変化球スプリットも習得している。
過去に勝手が過ぎた結果チームが敗北し、野球を辞めるべきか悩んでいたところをマネージャーの桃ちゃんに救われる。
そのため桃ちゃんを心から愛しており、堂々とマウンド上で桃ちゃんへの愛を叫ぶ。※付き合っているわけではない
毎度毎度桃ちゃんが差し入れに作ってきたおにぎり等をほとんど食べてしまう(蛮堂がメインの投手なので大目に見られているが)。
桃ちゃんへの想いを込めて放たれたボールは激しく燃え上がる。
思い込みが激しく、そのブッ飛んだ発言は、見た目や投球以上にインパクト抜群。
ちなみに丁寧さには欠けるものの桃ちゃんの愛の指導の成果か、送りバントは結構上手い。
蓬莱の後ろを打つ5番打者としても、そのパワーを活かして大暴れする。 - 蓬莱豊 (ほうらい ゆたか)
3年・右投右打。プロも注目する天才スラッガー。冷静さに欠ける蛮堂に代わりリリーフピッチャーを務めることも。
基本的な守備位置はショート。好守を見せるばかりでなく、熱くなり過ぎた蛮堂をフォローする場面もある。
飄々としており、常にマイペース。女好きのようで、投球を擬人化し、女性に例えるド変態。主に脇フェチだが、ジャージに透ける下着のラインといった純朴な(?)好みもある。
真面目な顔して脳内は蛮堂並みに意味不明。
弱点はほぼ存在しないが、ランナーの動きに目を奪われてしまった事がある。
日頃から繁華街に繰り出し選球眼を鍛える「自主トレ」を行っているが、この漫画の読者の皆様には言うまでもなくその内容は街行く女の子の品評である。 - 桃生理沙 (ものう りさ)
「にゃあらー!!」
2年・マネージャー。穏やかで気がきく美少女。
しかしその実はマネージャーとしてメンバーの信頼を集めつつ、的確な作戦支持を出していた司令塔。
しかし腹黒な悪女というわけでもなく、純粋に勝利を求める熱血野球バカ。
特に蛮堂は彼女の存在なしでは野球を辞めていたであろうほど、彼女の貢献度は大きい。
1年前はおにぎりを作るのが下手くそだったが、蛮堂は桃ちゃんとそのおにぎりに救われている。
蔡里でも彼女の本性を知るものは少ないが、蛮堂は「おこ状態」の彼女でも変わらず愛しており愛の深さをうかがわせた。
「桃ちゃん!何と勇ましきその姿!!」 - 桃生銍平 (ものう ちっぺい)
※「銍」は環境依存文字です。環境によって表示されない場合があります。正しくは金偏に至。
1年・右投左打。桃ちゃんの弟で蛮堂の未来の弟(と、蛮堂が勝手に決めている)。
夏の大会からベンチ入りし、準決勝では3番・センターで初のスタメン。
小柄だが選球眼に優れ、盗塁も上手い。
とても素直で桃ちゃんによく似た愛くるしい少年で、お兄さん蛮堂を始め先輩方を心から尊敬している。 - 山脇 (やまわき)
ヘソワキ。ふとましい捕手。6番打者。
試合中にブチ切れた桃ちゃんに部員一同が困惑する中、一人だけ頬を赤らめてゾクゾクしていたドM。
目立つ存在ではないが、蛮堂の150キロとスプリットを確実に捕球し、攻撃ではスクイズバントを桃ちゃんの指示通り決めるなど技術は繊細。
麻生西高校
昨年の夏の大会で港南に敗れ準優勝の成績を残した強豪の一角。
春季大会では絶対的エース・永源が故障で治療に専念していたために栄春に敗れるも、高い攻撃力を誇る
栄春相手に17対15(永源抜きで)という乱打戦を演じた、攻防スキの無いチーム。
ただ、首脳陣が強豪ゆえの驕りを持っているところがある。
- 永源晶 (えいげん あきら)
3年。右投右打。麻生西の絶対的エースピッチャー。
打者の手元で不規則に動くムービングボールが武器。変化球も非常に落差がある強力な武器で、捕手ですらついていけないこともある。決め球はフォーク。
「自分以外の誰にも期待しちゃいない」と豪語するほど独善的な性格で自信家。
敵にも味方にも興味が無く、ただストイックに目の前の打者を打ち取ることを追及している。
打順は負担を考慮され7番だが打力は高い。
ある意味ではシニア時代の清作に似ているが、違うのは永源が確かな実力を基にチームメイトからも尊敬され、期待されていることである。
豪徳学園
西東京地区の男子校。野球部員は100人近くおり、毎年地区大会のベスト4に入る程の強豪校。
越境入学の選手も多い。
桐湘の監督・久澄の恩師である仙馬が率いている縁から、毎年合同練習をしている。
- 國尾利万 (くにお としかず)
3年・左投左打。港南の穂村と並び関東を代表する左腕と評されるエースピッチャー。
「男子校だから豪徳を選んだ」と噂されるなど、ソッチ疑惑が絶えない危険人物。ていうかもう確定だろ・・・
初登場時から之路先輩のお尻を撫でる、緊張する清作を「カワイイ」と評すなどやりたい放題。
投手としては、肩関節が非常に柔らかく、「投球のために必要な柔らかさと筋力を兼ね備えている体」である。
尻の筋肉・脂肪はメジャーリーグでも言われるようにスポーツをする上で非常に重要な箇所であり、そこに注目する國尾さんはどこもおかしい事は言っていない。言っていない。
落差の大きなチェンジアップを決め球とする技巧派だが、ストレートでも勝負ができる球速を誇る。
之路先輩とはかつて、“甲子園で投げあう”と約束した仲であり、彼を「恋人」と表現する。
果たして國尾さんは約束を果たし、恋人のお尻をおっかけに来るのだった。
「ナイスヒップ!!」 - 篠武希輔 (しのぶ きすけ)
1年・右投右打。北海道出身の越境入学であり、仙馬監督から使命された特別強化選手。
他の部員がアップをする中、ひたすら打ちまくるなど、特別な練習メニューを課せられている。
清作と同じく力ではなく技で打つタイプの打者。斬りつけるような鋭いスイングが特徴。
眉が無く目つきが異常に鋭い上に歯列矯正のせいで、顔がめちゃくちゃ怖い。特に笑顔は凶悪。
・・・が、実はこの作品屈指の萌えキャラである。
あまり喋らないのは実は訛りや方言が恥ずかしいからで、性格的には控えめで自分に自信が無く、
つい方言を発した時には、真っ赤になってしまうほどの恥ずかしがり屋さんで僕っ子など、ギャップ萌えの塊。
聖陽学園
新設の私立校で、野球部は中学で実績のあるメンバーをエムオーエヌイーワイ(by柊先輩)で集めている。
ゆえにスタメンも全員1年生だが、去年のベスト4である藤倉を倒す実力を持つ。
全体的に不真面目で素行がよろしくなく、試合の内外でトラブルが絶えない。
- 亜嵩真人 (あたか まなと)
1年・左投左打。ピエロのように厚い口紅に七色の髪をした奇妙な出で立ちのエースで四番。
聖陽で一番金をもらっているらしい。
巨大な鉄球で圧し潰すかのような豪速球が持ち味だが、投球練習すらマジメに取り組んでいないらしくコントロールは粗雑でムラッ気が多い。
紛れもなく天才的な才能を持つが、それゆえにプライドも高く、試合で勝つことよりも相手の魂を恐怖と屈辱で圧し潰すことに性的興奮を覚え執着するド変態でチームメイトからも信用されていない。
父親が転勤族で、様々な地方を転々としていた事も協調性の無さの原因らしい。
またそれにより各地の方言がごっちゃになった話し方がクセになっている。
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