鑿とは、木を削るための道具である。
概要
木材や石材、金属材を削り、穴などを開けるために使う道具である。金属製の刃をもつ。古くは石製だった。
木工用のものは金属の刃に木の柄、石工・金属工芸用のものは刃と柄がどちらも金属製である。
漢字として
鑿
- Unicode
- U+947F
- JIS X 0213
- 1-79-56
- 部首
- 金部
- 画数
- 28画
- 意味
- 木を穿つ、穴を掘る、トンネル、のみ、穴、ホゾ穴、という意味がある。また𥽿と通じて精米する、という意味がある。
- 〔説文解字・巻十四〕に「木を穿つなり」とある。
- 字形
- 形声で声符は𣫞。𣫞は、丵+殳の会意で、鑿を持って穴を穿つという字。
- 音訓
- 音読みはサク(漢音)、訓読みは、のみ、うがつ、あな、しらげる。
- 規格・区分
- 常用漢字であり、小学校6年で習う教育漢字である。JIS X 0213第一水準。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。
- 語彙
- 鑿岩・鑿掘・鑿鑿・鑿壁偸光
異体字
- 𨰒は、〔字彙補〕にある古文。
- 𣫩は、〔龍龕〕に鑿と同じとある異体字。
- 𨖐は、〔康煕字典〕にある鑿の隷書体。
- 𨗩は、𨖐の訛字。〔字彙〕に鑿と同じとある。
- 𨯳は、〔漢語大辞典・異体字表〕にある異体字。
- 簡体字は凿。凿は𨗩を省略した字。
𣫞
- 𣫞は、鑿の声符となっている字である。〔集韻〕には鑿と同じとある。
- 𣪲は、〔集韻〕に「𣫞、或ひは省して𣪲に作る」とある異体字。
- 𣪻は、〔広韻〕に「亦た𣪻に作る」とある𣪲の異体字。
- 𣫫は、〔搜眞玉鏡〕に𣫞と同じとある異体字。
- 𪚆は、〔字彙補〕にある𣫞の訛字。
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