長津田警備員とは、長津田検車区の治安を日夜見守るニートレイン車両たちの事である。
概要
東急電鉄の所属車両には東武非乗り入れ車(通称サークルK)が存在する。これらは東武側がごねたの乗務員教育の手間を省く為に敢えて東武乗り入れの改造をしない車両であった。他の車両と区別をつける為に前面に丸くKのシールが貼られている。現在、田園都市線は東武乗り入れの運行が多く存在するので必然的に東武非乗り入れ運行に充当する…と言うか、それに限定される。
東武非乗り入れ運行は運行が限定される為、必然的に充当される車両が固定される。走行距離も東武線に乗り入れないので走行距離が短い。これらの車両は他の車両と比べてもステンレス地がテカテカしており、屋根の汚れも目立っていない。日中、他の仲間たちが片道最長100キロ近い距離を走ってるのを横目に留守を預かるサークルK車はいつしか長津田警備員と呼ばれるようになったとか。
なお、ここまで注目されているのは各々の車両が非常に希少価値のある車両であるからである。ちなみにこれらの車両は東武乗り入れ用の準備改造は施されている。
また、広大なスペースを誇る為に事業用車両や休車車両、運行開始まで編成を外れた車両もまたそう呼ばれるとか呼ばれないとか。
長津田警備員の皆さん
- 東急2000系
クイーンオブ長津田警備員ともいうべき車両。総数3編成であり、希少価値である事や独特の走行音から人気が高い。東武線直通開始までは終日バリバリ運行していたが、東武直通開始以降は運行が限定されてしまった。とは言え、限定されている分、割合にとらえやすくなった。 - 東急8590系
元々は東横線で活躍していたが2006年に田園都市線へ移籍した。総数2編成であり、LED方向幕を採用しておらず、またスカートも設置されていない。なお、これが初めてではなく世紀末ごろに一度田園都市線で運行をしていた。 - 東急8500系・8606F
サークルKになっている8500系の中の1編成。この編成は8500系唯一の方向幕車両で、スカートを設置していない、最も原形に近い装いである。 また初期車両であり、ブレーキ緩衝音に若干の違いがある。車内は更新済みとなっている。 - 東急8500系・8642F
サークルKになっている8500系の中の1編成。天然記念物の8500系であり、ラストナンバー車である。LED方向幕である事やスカート設置など、東武乗り入れ用の要件?は満たしているが、チョッパ・改造VVVF・新製VVVFと異なる制御機を設置しており、この部分の取り扱いの難しさからか東武非乗り入れ車に指定されている。意外に気付かない点であるが運転台の色が9000系系列と同じ茶色である。また、列車種別の所にも「区間準急」や鍵穴の塞ぎ板など東武用の準備工事はある程度進んでいる。 - 東急5000系(の6ドア組み込み車)
意外ではあるが、東急5000系のうち、6ドア組み込み車両は朝ラッシュ時においては運用が指定されており、またこれもラッシュ時オンリーのスジの為、場合によっては朝にちょろっと運行して昼間は休憩と言う事もある。 - 東急7500系
基本的に車庫で待機してる事が多く、たまに編成の入れ替えで動く以外は他の車両が意気揚々と出庫していく中で1日通してじっとしてる事が多い。しかし新車や中古車の搬出入や池上線・多摩川線用車両の長津田車両工場までの牽引車ともなればその身を生かして本線で大活躍する。そして検測の時期になればサヤ7590を挟んで縦横無尽に走り回って完全に見せ場独占。「ハイパーデヤタイム」とか「デヤ無双」となる。
かつての長津田警備員
- デハ3501・サハ3375・クハ3856
元祖長津田警備員と言うべき車両。旧3000系系列は1989年に全車引退した後は一部車両が保存なり譲渡された以外は解体されていったが、これらの車両に限っては1990年代に入ってもそのまま置かれており、横浜線の車窓から見る事が出来た。車籍も解体直前まで残っている等、何かの目的に使用されるつもりであったであろうか。なお、田園都市線は1991年にATC化されたので本線上の走行が出来なくなっていた。その後、保存されたデハ3501以外は解体となっている。
現状
2014年6月20日までは田園都市線のダイヤは東急車持ちの場合、平日は01K~44Kまで割り振られており、そのうち33Kまでは必ず1回は東武線へ乗り入れる運行となっている。34K以降は東武非乗り入れ運行として割り振られていたが終日運行ではなく、ラッシュ時に1~2往復程度の運行しかせず、中には朝ラッシュ限定の運行も存在する。これらの運行は長くても昼頃には長津田へ入庫して、夕ラッシュまで出番を待っている。かつては東武非乗り入れの終日運行が存在したが、現在は存在していない。なお、土休日は01K~22K、34K~37Kとなっている。34Kと35Kは日中はお昼寝して夕方に出庫をする。36Kと37Kは朝のみの運行となっていた。
6月21日にダイヤ改正が行われ、準急が下り線・日中時間帯にも設定されるようになった。併せて、運用にも変化が見られ、これまで消滅していたサークルK運用の日中運転が設定されるようになった。30K・31K・32Kの3本となり、これによって長津田警備員にお鉢が回るようになった。また土休日にも1本設定された。
その他
田園都市線は慢性的な遅延が日々発生しており、特に入庫車両が集中するラッシュ後の下りは時間帯によっては無ダイヤ状態となる。その為、ダイヤのつじつまを合わせる為に本来は入れない東武線直通運行に入る場合もある。東武に行かない時間帯であれば、しばらく運用についてる場合もあるがいずれにしても長津田や鷺沼で車両交換をする。なお、2000系や8590系はアルファベットにメトロ車を示す「S」や東武車を示す「T」が入っておらず、例えば本来は東武車の運用である50運行は「50T」と通常は車両側で表記されるが、2000系や8590系は「50K」となっている。
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