静・ジョースター(しずか・ジョースター)とは、漫画『ジョジョの奇妙な冒険』Part4「ダイヤモンドは砕けない」の登場キャラクターである。
概要
偶然、ジョセフが杜王町の道端で発見した『透明の赤ちゃん』。自分を含め、周りのものを透明にするスタンドを持つスタンド使い。女の子。
透明の状態で野良犬に襲われかけたところを、気づいたジョセフに救出され、一緒にいた仗助も赤ちゃんを認識した。赤ちゃんは精神不安からスタンドを暴走させており、常に自分の身体を透明にしていた。ジョセフ達は母親を見つけることが解決の道と考え、母親がみつかるまでの間、世話をすることに決めた。
しかし、世話の一環とはいえ他人に触られストレスを感じたことで赤ちゃんの透明化は悪化し、自分の身体のみならず、着ていた服や自分を抱いていたジョセフの手、乳母車など次々と周りの物を透明にしていった。そして、ひょんなことから透明のまま乳母車が動き出してしまい正確な位置すら分からなくなってしまった。そんな中、聞こえてきたのは乳母車が池に落ちる音。仗助は咄嗟に池に飛び込んだが、透明な水の中で透明な物体を探すのは困難を極め、立ち往生するほかなかった。
そこでジョセフは打開策として自分の手首を切り血を流し、水に色を付けることによって中心の透明になっている部分(赤ちゃんがいる場所)に赤ちゃんがいることを仗助に知らせ、赤ちゃんは無事に救出された。仗助は見ず知らずの他人の子供のために命を張ったジョセフの精神を尊敬し、ジョセフと仗助の気まずい親子関係もこの一件で多少の改善を見せた。
事件以降、ジョセフには心を開いたようで、ジョセフが傍にいる限りはスタンド能力の暴走はなくなった。その為、常にジョセフに抱きかかえられており、外出する際もジョセフと一緒である。なお、透明のままで母親探しをしようとした際に化粧品で顔を見えるようにし(ジョセフと仗助によればなかなか可愛く美人とのこと)、目玉はメイクできないのでサングラスでごまかしていたが、そのサングラスは常時見えるようになった事件以降もかけさせたままである。
第4部終了後は、赤ちゃんの両親が結局分からずじまいなこともあり、ジョセフが帰国する際にジョセフの養女となり、その際に「静・ジョースター」という名前がつけられた。この子を連れて行った際に妻のスージーQと更なる騒動があったのは言うまでもない。
余談だが、第4部時点では赤ん坊だったので、ファンの間では以降のパート(第6部など)にて成長した姿での再登場が期待された事もあったようだが、作者に再登場はないときっぱり言われてしまった。なお、前述した命名のタイミングを見てもらえれば分かるように、第4部作中では一貫して「透明の赤ちゃん」としか呼ばれていない。もっとも名前が作中で判明しないキャラ、という点については『ジョジョの奇妙な冒険』の多くのキャラクターに当てはまる事例ではある。ちなみに、「静(しずか)」の字も音読みで「じょう」と読めるため、彼女も姓と名で『ジョジョ』の愛称が成立する。
スタンド能力
- アクトン・ベイビー
【破壊力:E / スピード:E / 射程距離:なし / 持続力:A / 精密動作性:E / 成長性:A】 - 赤ちゃんが持っていたスタンド能力。周囲の物体や(自分を含む)生物を透明化して、不可視にしてしまう。
ただし透明人間化する(視覚的に見えなくなる)だけで、音や匂いなどは普通に感じ取れるし触る事もできる。
第4部時点では赤ん坊ということもあって自らのスタンドを自分の意志で制御できず、ストレスで能力が発現すると自身を中心に一定距離内のものを無差別に透明化してしまう。また一旦透明化したものは、スタンド能力が解除されない限りスタンド(赤ちゃん)の射程距離外へ離れても透明化したままとなる。
透明化の能力だけで直接戦闘などの描写は無いが(赤ん坊だけに)、露伴とジャンケン小僧との対決では露伴のジャンケン勝負でヘヴンズ・ドアーの命令によって露伴に手を貸した事もあった。
「成長性:A」の設定からすると、やがて幼児→少女→成年女性、と成長していけば自由自在に透明化の能力を使えるようになったのかもしれない。
なお、スタンド名は登場人物の相関係図にて玉美の「ザ・ロック(錠前)」と共にそこで初めて表記され判明した。
関連静画
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関連項目
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