概要
韓国における商業アニメーションは、戦後になりディズニーなどの外国アニメが韓国国内で上映されヒットを飛ばしたことにより、制作の機運が高まることになる。1967年には韓国初の長編アニメーションである「洪吉童(ホン・ギルドン)」が公開された。これは、韓国で有名なおとぎ話を原作としたものである。
1970年代以降、「テコンV」等商業的にヒットする作品が増加したが、日本アニメの影響を大きく受けており、あからさまなパクリが多く見られる作品が多かった。製作予算も日本以上に確保が難しく、低クオリティのアニメが量産されていた。
近年は知的財産権の意識やアニメーターの技術力も高まり、オリジナリティのある作品も出てくるようになった。国からの直接の支援もありアニメ製作は活発に行われているが、子供向けアニメが中心で、青年以上をターゲットにしたアニメは数が少ない。
子供向けアニメで有名なものには、韓国の漫画が原作の「赤ちゃん恐竜ドゥーリー」や、2003年以降シリーズ化されている「ポンポンポロロ」がある。これらは韓国のアニメキャラクターの代名詞となっている。また近年ヒットしたアニメとしては「庭を出ためんどり」(2011年公開)がある。
韓国のアニメ産業の特徴として、人件費の安さから、日本や欧米アニメの下請けとして発展してきたという点があげられる。古くは、1960年代の「黄金バット」や「妖怪人間ベム」に始まり、現在でも多くのアニメのエンディングクレジットに韓国人アニメーターの名前を見ることができる。
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