音楽イモとは、ドラえもんに登場するひみつ道具の一つである。てんとう虫コミックス4巻が初登場である。
プップップ、概要ブッブ
サツマイモ、それも焼き芋屋で買ってきたような外観をしており、これをひとかじり(←ここ重要)した後、10分ほど待つと、いっこく堂のように口をふさいでいても非常にきれいな声で歌うことができる。それはそよ風のようにさわやかな声と例えられる、それがどんなにどら声な者であっても。
また歌唱力も担保されているようなのでおそらくはズコーしてしまう歌唱力の者にあってもプロ級になれるほどであろう。
ミンナデガイヨウカギニコイ♫
さて賢明な諸兄ならばお気付きであろうが、この声の出どころは尻から出る10分我慢したメロディーガスである。要するに「ただし魔法は尻から出る」状態である。もはや何も言うまい、その正体は屁である。
もしあなたがボイトレにおいて、通常半年コースのところ指導担当より10分コースを提案された際に「ただし歌声は尻から出る」と言われたら通常はみっちり半年コースをお願いするであろうが、目前に迫るかくし芸大会と言った時間のない人はこの条件をのまざるを得ないであろう。
閑話休題、さてこのイモの効能自体は前述のとおりひとかじりで十分に発揮できるのだが、あろうことかのび太は袋一つ丸ごと食べてしまったのである。おそらくはイモ3つ程度は平らげてしまったのである。ひとかじりで十分なものを3~4個食せば大爆発を起こすと警告したほどである(手遅れであるが)
そんなこんなで本番となったのび太、声こそ美声であるものの、ガスの急激なたまり具合の所為で歌詞を間違えたり、屁長調で少しアレンジ加えた「はとぽっぽ」を歌うのび太。ガスの量ゆえに雑音が混じったり、オイニーサイクーといった具合に周りが訝しがりはじめてきた中でミンナデナカヨクカギニコイ〽
無情にもガスは尽きることを知らないので、のび太はもはや我慢できずにその場を脱するも、ジャイアンのプレスをきっかけについに大決壊。周りを吹っ飛ばしながら、まだまだ残るガスを推進力に歌いながら宙を舞う結末で締められている。
このような顛末であるが、初期ドラに多く見受けられる「ナンセンス・ドタバタギャグ」の中でも一等際立つその様に魅せられたドラマニアがいるとかいないとか。
おうい、オマケはこっちだよぅ
こんな感じで宴会芸用の色合いが強いこの道具であるが、意外な使い道がある。それは遺失物の発見である。
今日において紛失したスマホの発見に際してPCやタブレット経由でGPSで正確な位置を割り出すというのもさることながら、それらを操作して音を鳴らすといった機能があり、それを音楽イモで実行したものともいえる。
てんとう虫コミックス32巻の「スネ夫のおしりがゆくえ不明」に出てきたのだが、この回におけるメインの道具はだるまおとしハンマーであり、音楽イモは最後の最後で出てきた程度である。色々あった末にジャイアンにお尻をスコーンされたのだが、その際にどこかに行ってしまい子供のおもちゃにされた末に犬に持ってかれたのだが、その場所を発見する際に音楽イモが再登板、無事に臀部とスネ夫は再会を果たしたわけだが、ハトブッブになって他の面々から避けられてしまったという落ちである。
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関連項目
- ドラえもん
- ひみつ道具
- 大学芋(命名の由来とされる)
- ただし魔法は尻から出る
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