高梨太郎とは、テレビアニメ『SHIROBAKO』の登場人物である。
武蔵野アニメーションに所属する制作進行の一人で、主人公である宮森あおいとはほぼ同期の間柄となる。
担当声優は吉野裕行。
余談だが吉野は『妄想代理人』で猿田直行と言う同じく制作進行の人物を演じており、両者を重ね合わせてしまう視聴者もいる。
概要
その言動や問題を起こしても反省しない態度から、視聴者の苛立ちを一身に集める人物となっている。
しかし、フィクションのキャラクタとして些か誇張されているものの、こういった人物は現実でも珍しくない。本作を見ている視聴者の身近にも、タローがいるのではありませんか?
本作監督の水島努曰く、太郎のモデルは若い頃の自分である。
また本作を制作しているピーエーワークスの社長でありプロデューサーにも名を連ねている堀川憲司は、太郎を大器晩成型と評している。
もしかしたら将来は、水島努の様な監督になる……のかも知れない。
尚 太郎本人は最終目標を宮崎勲や細川出の様な監督と語っている。しかしそれは単に名声を得たいだけで、監督業への関心は薄い(演出には興味が無いと言い切っている)。
人物・性格(黒編)
金髪のモヒカンで、「しゃっす!」と言う挨拶に代表される砕けた言葉遣いを多用し軽い印象を与えるが、中身はそれ以上に軽い。
会社にある自身の机には多数のフィギュアが飾られており、声優のオーディションに立ち会う事を羨んでいる。
ただ良くも悪くもディープなマニアではなく、『伝説巨大ロボット イデポン(劇中に登場する架空のアニメ作品)』が好きであると標榜しながら登場する兵器の名前を間違えたり、作品の本質を掴んでいない発言を自信満々にしたりして、同作に並々ならぬ思い入れを持つ遠藤亮介、下柳 雄一郎の両名から厳しく反論されている。
無責任な性格である上に危機感が足らないので周囲に多大な迷惑を及ぼす。また問題が発生しても土壇場までそれを報告しようとしない。デリカシーが無く一言多いので無自覚に周りの人間を煽り、事態をより悪化させてしまう。
凡そ人と人の間を取り持つのに不向きであり、本編第1話から担当作品のスケジュールを狂わせる姿を見せ、第5話ではとうとう彼の発言が原因で担当する作画監督が降板を宣言する危機を招いてしまう。
1話ではシャッス出禁を食らった帰り道に女性原画の胸の大きさに感嘆したり(宮森はキレていい場面。てか本田さんもそこは怒れよ。)、やらかしたの自分なのにみゃーもりに回収をせかしたりと、ヘイト集めに余念がない。
ちなみに先輩である矢野には頭が上がらなかったり、恐怖じみた感情を覚えている。
机の上はとっちらかっている。
人物・性格(白編)
そんなタローだが5話以降は特に目立った失敗はなく、成長を伺えるシーンも垣間見える。
以前は自分を大きく見せようとするところもあったが、最近では「抜けているようで抜けている」と自己評価したり、後輩に発言の軽薄さを指摘されて「ごもっとも」と納得したりする姿も見せる。
相変わらず空気を読めないところはあるが、図々しさは人当たりの良さの裏返しでもあり、ムードメーカー的な一面もある。
平岡相手に乾杯まで持ってけるのはタロー以外にありえない。
20話で平岡と円の喧嘩騒動があった際も、(タローなりに気を使ったのか) 積極的に平岡に絡み周囲を呆れさせ、重い空気を緩和させていた。
欠点の一つだった問題隠蔽体質は、レポートラインの変更もあり(みゃーもりがデスクになった)改善された模様。
矢野の父が倒れた時には、宇都宮までの往復を快く引き受けたり、
落合が抜けた時には絡んで来たりと、仲間意識は相応にある。
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