鯱鉾(しゃちほこ・シャチホコ)とは、空想上の生き物「鯱」を模して建物の屋根に取り付けられる装飾の事。
金鯱(名古屋城のしゃちほこ等)については別記事を参照 ⇒ 「金鯱」
曖昧さ回避
概要
鯱とは魚の身体に虎の頭、背中には鋭いトゲを持つという想像上の生物であり、実際の生物である「シャチ」とは別物である。
それを模した装飾物が鯱鉾であり、鬼瓦などと同様その建物を守護する役割を持っている。現在でもセメントや陶磁器などで作られた鯱鉾が一般住宅の屋根の上に取り付けられることがある。
特に金色の鯱鉾のことを金鯱(きんしゃち、きんのしゃちほこ)と呼んでいるが、材質が金である必要は無く、多くは金箔を貼り付けたものであった。特に有名なものは名古屋城の天守閣にある金鯱であり、鯱鉾といえばこの金鯱のことをさす場合も多い。(ただし、言葉としての意味合いは厳密には違うので要注意)
また鯱を用いた言葉に「鯱張る」と言うものがある(しゃちほこばる・しゃちこばる・しゃちばると読める)。いかめしく構えた態度をとること、緊張して固くなる事を意味した言葉であるが、これは鯱の持ついかめしさや逆さ状態での窮屈さからイメージされた言葉だと考えられる。
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関連項目
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