鰯とは、大衆魚の一種である。
概要
狭義にはニシン目ニシン亜目の魚のうち、ニシン科ニシン亜科マイワシ属マイワシ、ニシン科ウルメイワシ亜科ウルメイワシ属ウルメイワシ、カタクチイワシ科カタクチイワシ亜科カタクチイワシ属カタクチイワシの3種を指す。
広義にはマイワシ属、ウルメイワシ属、カタクチイワシ属に加え、ニシン科ニシン亜科サルディナ属の4つの属に入る魚のことを指す。
語源
鰯の語源は陸に揚げるとすぐに弱ってしまうからという説が一般的。「イワシ」という読みも「よわし」→「いわし」から来ているという説があるらしい。鰯は国字なので、漢字の由来と日本語としての読みの由来が一致しているのはまったく不思議なことではない。ちなみに、鰯には「鰮」という漢字もあり、こちらは国字ではなく中国由来の漢字である。中国ではこちらの字を使っているらしい。
外国語
ロシア語では「иваси(イヴァシー)」と呼ばれるが、これは日本語が由来となっている。イクラがロシア語の「икра(イクラー)」から来ているのとは真逆である。
英語では一般的に「sardine(サーディン)」と呼ばれる魚が日本語の鰯と対応しているものが多いが、サーディンには隣の家から飯を借りてこなければならないというルールがあるママカリ(漢字では飯借、別名サッパとも言う)も含まれている。そしてカタクチイワシはサーディンではなく「anchovy(アンチョビ)」と呼ばれているのだが、鰯とは似ても似つかないエツも含むのである。そしてウルメイワシもサーディンではなく、「round herring(ラウンドヘリング)」と呼ばれている。そんなことでいいのか、英語よ!!しっかりせんか、英語!!実際のところ、分類的に見ればバラバラの魚をまとめて鰯と呼んでいる日本語のほうが「しっかりせんか!!」という状態なのかもしれないが。
文化・利用
大衆魚として知られる。しらすや煮干しはカタクチイワシであることが多い。おせち料理の田作(別名:ごまめ)として、正月の食卓に上がったりもする。
また、節分には魔よけとして鰯の頭を吊るすという習慣がある。そこから転じて鬼の苦手なものとして鰯が上がることがある。
昔は干鰯(ほしか)という肥料として、日本各地に大量に出荷されるほど漁獲量があったが、最近では減少傾向にあり、徐々に価格が上昇しつつある。鰯は大切に使っていこう
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漢字として
- Unicode
- U+9C2F
- JIS X 0213
- 1-16-83
- 部首
- 魚部
- 画数
- 21画
- 意味
- イワシ。
- 江戸中期の書〔同文通考・国字〕に「鰯(イハシ):鰮なり」とある。
- 字源
- 日本の国字。魚+弱の会意で、柔弱な魚のこと(〔新字源〕)。
- 音訓
- 訓読みは、いわし。
- 規格・区分
- 人名用漢字である。2004年に人名用漢字に採用された。JIS X 0213第一水準。
関連動画
関連項目
- 魚
- 動物の一覧
- 食材の一覧
- 節分
- 鬼
- もっと信心されるべき
- 魔界戦記ディスガイア4
- プリニー
- パフェいわし
- ヨワシ
- イワシがつちからはえてくるんだ
- いわし@超ビビリ
- イトヒキイワシ / オオイトヒキイワシ / ヨコヅナイワシ (イワシの名を冠する縁遠い魚たち)
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