鳥飼車両基地とは、JR東海の新幹線車両基地である。分岐点となる鳥飼信号場についても取り扱う。
概要
東海道新幹線京都駅~新大阪駅間に設けられている車両基地で、仕業検査車両所・修繕車両所・交番検査車両所・台車検査車両所の4つから成る。
新幹線の車内からは山側の座席に座っていると見る事が出来る他、かつては京都方本線上には貨物新幹線計画用に造られた高架があり、当初計画では鳥飼車両基地に隣接する形で貨物ターミナルを設ける計画であった(貨物駅は後に在来線駅として開業)。
JR東海所属の車両としてN700SとN700系の偶数番編成が鳥飼(交番検査車両所・大交両)の所属となっている(奇数番編成は大井車両基地所属)。かつては300系や700系も所属していたが鳥飼分は全て廃車されており現在は所属編成はない。
また、所属編成ではないがJR西日本の車両やJR九州の車両も回送されて鳥飼に送られており、鳥飼で仕業検査を受ける場合もある。
仕業検査車両所は新大阪駅構内(山陽新幹線本線間)にも支所として設けられており、鳥飼に回送されない車両を受け持っている。新大阪駅の東海道新幹線ホーム増設に合わせてこちらも増設されている。
通常は一般開放されていないが、東海道・山陽新幹線の殆どの車両を見れる事やその立地から休日には多くの見物客が敷地外に集まっている。
なお、以前には博多駅と博多総合車両所を結ぶ博多南線のように回送列車の旅客利用要望が出た事もあるがJR東海がやんわりと断っており実現していない。
2019年10月の豪雨で長野新幹線車両センターが浸水したが、この鳥飼も1967年に豪雨で敷地が浸水したことがある。この際は本線上に車両を待避させているが、当時はダイヤに余裕があったため可能であった。安威川に近い位置にあるため、基地そのものは浸水対策を施している。
所属車両(2023年4月現在)
鳥飼信号場
鳥飼信号場 | |
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とりかいしんごうじょう Torikai Jct. |
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基本情報 | |
所在地 | 大阪府摂津市鳥飼 |
所属事業者 | 東海旅客鉄道 |
所属路線 | 東海道新幹線 |
開業年月日 | 1964年10月1日 |
備考 | |
駅テンプレート |
鳥飼車両基地への分岐部に設けられている信号場で、東海道新幹線開業と同日より信号場の運用が開始された。
保線の関係で栗東信号場(米原駅~京都駅間)ができるまでは関西エリアにおける東海道新幹線唯一の信号場でもあった。
信号場の配線上、鳥飼車両基地へは新大阪駅方からのみ入場・出場が可能である。
回送線との分岐部に設けられた信号場は鳥飼信号場の他に品川信号場・三島信号場の2つがあったが、いずれも旅客駅化(品川駅・三島駅)されている。
1973年2月21日に発生した下り回送列車による脱線事故(東海道新幹線大阪運転所脱線事故)の現場でもある。
路線 | 隣の駅 (新大阪方面) |
当駅 | 隣の駅 (東京方面) |
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東海道新幹線 | 新大阪駅 | 鳥飼信号場 | 京都駅 |
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