麻単語

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麻とは、植物またはそれからとれる繊維のことである。いくつか意味がある。

• 麻（アサ） - アサ科アサ属の一年草で、麻繊維が取れる。タイマ（大麻）ともいう。麻薬が取れそれも大麻という。→アサ
• 麻 - 麻繊維のこと。アサやアマ（亜麻）、カラムシ（苧麻、チョマ）、サイザル、ジュートなどから取れる繊維
• 麻 - 麻繊維がとれる植物の総称

ほかにも人名に麻がある。

• 麻こよみ（1955年 - ） - 日本の作詞家
• 白倉麻（1977年 - ） - 日本の女性声優

漢字として

意味

旧字は𣑼に従う形。

アサ、麻糸、麻布、麻に似た植物、ゴマ、喪服、麻の紙、大きな振り太鼓、（唐宋代の）詔書、（痲と通じて）痺れるという意味がある。

〔説文解字・巻七（小徐本）〕に「枲（あさ）なり」とある。

字形

𣑼＋广の会意。𣑼は麻皮の繊維の象形。

〔説文解字〕に「𣏟と同じ。人の治むる所なり。屋下に在り」とある。广に従う理由については、麻は屋下で紡ぐからとする説、廟中の儀式で使うからという説がある。广は庫の省略とする説もある。

音訓

音読みはバ（漢音）、マ（呉音）、訓読みは、あさ、お、もふく。名のりに、ぬさ、がある。

規格・区分

常用漢字である。JIS X 0213第一水準。旧字体は新字体に包摂される。

部首

麻は部首である。冠に置かれ、あさ、あさかんむりと呼ばれる。麻に関する字が属する。

声符

麻を声符とする漢字に、塺、摩、磨、𦗕、縻、糜、靡、髍、魔、𪎭などがある。

語彙

麻鞋・麻衣・麻姑・麻索・麻紙・麻雀・麻疹・麻酔・麻痺・麻布・麻沸・麻婆豆腐・麻薬

異体字

• 蔴は、〔漢語大字典・異体字表〕にある異体字。JIS X 0213第四水準。JIS X 0212補助漢字。
• 𦲬は、〔康煕字典〕に〔篇海〕を引いて「麻と同じ」とある異体字。

互換文字

• ⿇はUnicodeにおいて麻と互換とされる字で、部首としての麻を表す。

関連項目

• 日本人の名前一覧
• 日本の苗字（名字）の一覧