与(與)とは、以下のことを表す。
漢字として
与は、二つの異なる漢字に対応している。與の新字体の与と、それとは別の与である。與、与の順で説明する。
与・與
與
- Unicode
- U+8207
- JIS X 0213
- 1-71-48
- 部首
- 臼部
- 画数
- 13画
- 意味
- 旧字体は與で、与は新字体。
- 〔説文解字・巻三〕に「黨與なり」とある。
- 字形
- 舁+与の会意。「与」を4つの手で捧げる字である。ただこの「与」がなんなのかは不明。
- のちに与は與の異体字として扱われるようになった。
- 音訓
- 音読みは、ヨ(漢音、呉音)、訓読みは、あたえる、あずかる、くみする、ともにする、と、より、か。名のり、あと・あとう・すえ・ため・とも・のぶ・ひとし・もと・もろ・よし、などがある。
- 規格・区分
- 新字体の与は常用漢字である。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。JIS X 0213第一水準。
- 声符
- 與を声符とする漢字には、嬩、嶼、擧、㦛、旟、歟、璵、礜、譽、𧾚、鱮、𪇬、𪋮などがある。
- 語彙
- 与信・与奪・与党・与与
異体字
- 與は人名用漢字でJIS X 0213第二水準。2004年に参考字体から人名用漢字に格上げされた。
- 𢌱は、〔説文〕にある古文。
- 𦦲は、〔集韻〕にある古文。
- 𠔔は、〔字彙補〕にある古文。〔漢周憬碑〕に見える。
与
- 意味
- 〔説文解字(義証)〕に「賜予なり」「此れ予と同じなり」とある。
- 字形
- 諸説ある。
- 〔説文〕は一+勺の会意とする。その解釈については、一は推す意味で、勺を推して与える説(〔段注〕)、一酌みして与えるとする説(〔句読〕)などがある。ほかに大きな牙(おそらく象牙)を二つ組み合わせた象形説(白川静)、両手で授受する象形説(〔文源〕)などがある。
- 音訓
- 音読みは、ヨ。
関連項目
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